3月の高山

 

 

 

平湯経由で高山に入ったら、その日は気温20度を越えておりまして、

ウールのシャツにウールのズボン、足もとは雪靴といういでたちの山姥は、

駅から5分歩いただけで、大汗かきました。

 

 

街の中は、あいかわらず観光客で大にぎわい。

この1年ほどで、レンタル着物で歩く人たちがずいぶん増えました。

みなさん、たのしそうです。

 

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おまけ。

市報に、こんな案内が。

 

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裃(かみしも)着付け講座。

ピラティス講座のとなりに、裃着付け講座!

 

こともなげに、「裃一式を持参してください。」と書いてありますな。

みなさまのお宅に、裃、ございまして?

ええ、あの大岡越前が着ている、アレです。

遠山の金さんが桜吹雪を拝ませるときに、ピッと肩衣をはねる、アレです。

 

高山市民の家には、裃のあるうちが珍しくないのであります。

うちの父も、マイ裃を持っておりました。

 

祭りの行列には、「警固(けいご)」という役割の人がありまして、

黒紋付に鮫小紋の麻裃、足もとはまぶしい白足袋に麻裏草履、

頭には一文字笠、手には石突のついた細い杖、――これが決まりです。

子ども心に、父ちゃんかっけー!と思ったものです。

 

春の高山祭、もうすぐです。

 ⇒高山市観光情報「春の高山祭」

おお、今年の4月14-15日は、ばっちり土日に重なるのですね。

こむだろうなあ。

 

その混雑に突入なさる、勇気あるお客さまがた、

行列の「警固」にも、お目を留めてくださいませ。

 

 

 

 

おまけ。

おばがトーキョに戻った翌朝の、灰色しましま。

 

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いっしょのベッドで寝てくれましたのよ〜♪

 

 

にょほほほほ♪

 

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3月の上高地#7

 

 

 

 

梓川本流の、きれいな小石を敷きつめた流れも清々しいけれど、

ふさふさと水草(バイカモかな?)を茂らせた支流も、みごとです。

 

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川底の土質や、流れの強さ(それに、もしかしたら水質も?)などが、

こうもくっきりとした景観の違いを生むのでしょうか。

水草に日の光が踊って、1日じゅうでも眺めていたいうつくしさでした。

 

 

 

 

徳澤園でのんびりしたあとは、きのう来た道を引き返します。

帰りのバスの時間に間に合うように、あとはひたすら歩くのみ。

 

 

途中で、もう一度、サルたちに会えました。

 

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1匹は、このまっすぐな細い幹をするすると登って行きます。

こんな足掛かりのない木、ニンゲンだったら、ぜったい無理よね。

サルって、ほんとに木登りがうまいんだなあ、と改めて感心しました。

 

 

 

で、残ったこちらのお方は、背中を向けたまま、微動だにせず。

当然、ヒトの存在には気づいているはずですが、振り向きもせず。

 

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なんだか、すごく深いことを考えていそうなお顔。

 

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ああ、隣に座ってみたい、この背中!

肩から流れる長い毛は、上等な蓑(みの)をつけたようです。

この背中で、降りかかる雪をしのいできたのでしょう。

 

それにしても、ヒトに背を向けて平気でいるなんて、

いじめられた経験がない証拠ですよね。

うれしくなっちゃうな。

 

すてきな時間を、ありがとう。

ほんとに、ありがとう。

 

 

 

 

3月の上高地のご報告は、以上です。

長々とおつきあいくださいまして、ありがとうございました。

あとは、バスの時間に遅れそうになって、ガシガシ歩きました。

苦手な釜トンネルも、記録的短時間で通過。

無事、現実世界にもどってまいりました。

 

連れて行ってくれたKさん、感謝しています!

 

 

あしたは、もうすぐ春祭りの高山のようすを、ちらりとご紹介。

かわいすぎる灰色しましまの写真もおつけいたしますぞよ。

 

 

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3月の上高地#6


 

朝ごはんは熱々のお雑煮でした。

ずっしりしたお餅が3つも入っていました。


ポットにお湯を詰めてもらって、出発。


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さらに奥の、徳澤園というところへ。
昔は放牧地だったそうで、今はキャンプ場になっているとか。
冬は何もないから、静かでいいところらしい。




人っ子ひとり出会わず。
雪原、独り占め。
 

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1時間ほどで徳澤園に到着。
春になったらニリンソウの大群落が見られるという、明るく開けた林で、
熱い白湯をふうふうしていたら、ここっ、ここっ、もっ、と声がする。
くぐもったような、低くて、やわらかい声です。


サルだよ、と教えられて見回すと、
......いました。

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高い高い木の上の、折れそうな細い枝の先に、
ちょこんと落ち着き払って座っていました。


そして、自分が腰かけている手近の枝を折り取っては、かじっている。
そろそろと近づいても、いっこうに嫌がる気配なし。
真下まで行ってみました。


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私が下にいるあいだにも、かじった小枝を落としてきます。

直前まで野生の生き物がさわっていたものが、頭上に降ってくる。

たのしい。

 

 

 


おいしそうには見えないけれど、これがおサルのポッキー。

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私が真下をウロチョロしても、まったく動じません。
相変わらず、こっ、もっ、と静かな声で何か言っています。
やわらかなその声は、教えられるまでサルとはわかりませんでした。
動物園でおなじみの、けたたましい「キーッ」とはまったく違います。

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そういえば、山口仲美先生が擬音語擬態語の本に書いていらっしゃいました。
古典資料に現れる擬音語擬態語の研究をなさっている国語学者なのですが、
昔々の風土記には、サルの声は「ココ」と記載されている、と。
それは、食べ物を食べているときの満足そうな声なのだ、と。

室町時代に移って、ヒトに捕らえられ、見世物にされるようになってから、
「キャッキャッ」と記載される資料が増えた、と。
それは、サルが恐怖心を抱いたときの鳴き声なのである、と。
 ⇒山口仲美『犬は「びよ」と鳴いていた』(光文社新書)
 

 

サルの「ほんとうの声」が聞けて、よかったです。




ズ〜〜〜〜ム。

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「こんにちわ〜」




雪の上にはたくさんの小さな手と足の跡がありました。

おだやかな「ここっ、ももっ」の声に誘われるようにして、
林の奥のほうから、仲間が出てきました。

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木の根元の、地面が出ているところに座り込んで、
何やら食べ始めます。




サルとカメラマン。

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まっすぐカメラ目線。



野生動物が、ヒトの存在を受け入れてくれている。

怖がらずに、そばにいてくれる。

かといって、エサをねだりに来るわけでもなく、

ただ、そこにいていいよ、と受け入れてくれている。

――とてもしあわせな時間でした。

 

各地でサルによる農作物の被害が出ているのは困ったことですし、

昨夜の宿でも、イタズラされることありますよ、と聞きましたが、

野生動物とニンゲンが、この距離で静かに同じ空気を吸っていられるのは、

とても貴重なことに思えました。

 

 

ここっ。ももっ。

 

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3月の上高地#5



朝の明神岳。
 

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――だと思うんです。

だって、明神橋って書いた橋の真正面にそびえてるから。

 

 

 

 

 

 

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てっぺんだけほんのり茜に染まった山はうつくしくて、

それを静かな明神池ごしに見るのは、ほんとうにうつくしくて、

ご神体として祀りたくなった昔の人の気持ちがよくわかりました。

 

 

 


ただ、写真にはどうしても「その感じ」が写らんのです。
明神池ごしの明神岳、写真はないので、想像してくだされ。


 

 

前夜は満天の星!でした。

ほんとに空じゅうに星!
空いっぱいに、ぎっしりの星!
 

ひさしぶりに濃い星空を見ました。

キラキラじゃなくて、ギラギラしてました。


(それほどは)寒くなかったので、ありったけ着込んだ上で、

この橋にひとり、大の字に寝転んで、空を眺めました。

流れ星は見られなかったけれど、人工衛星を一つ見つけました。

 

人工衛星って、ミッション満載の飛行物体のはずですが、

ひとりで虚空を行く、「旅人」そのものに見えますね。

がんばれ〜、と心の中で応援したくなりました。

 

 



おまけ。
 

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マッターホルン風味。

 

 

2日めも快晴でした。

日ごろの心がけかしらん、うひひ。

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3月の上高地#4

 

歩くこと5時間とちょっと。

明神池に到着。
 

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穂高神社奥社、とあります。

ご神体は、池の向こうにそびえる明神岳だそうです。

 

 

 

 

守りを固める狛犬さん。

このお方も、真冬の雪と風をたえしのんできたのね。

 

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春の気配に、ちょっとほっとしている?

 




お宿はこんな感じ。
ガスも、電気も、ありません。

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水道も、冬季は凍るので、使えません。
手も洗えません。
歯も磨けません。
「え、お風呂、ないの?」なんて、思うことすら、ヒンシュクです。

小さく暮らす、とか、地球に負担をかけない生活のしかた、とか、
トーキョで考えてたことは、まだまだ甘かったな、と反省しました。



 

 

薪が足りなくなって、宿主さんが歩荷(ぼっか)で運んできたという薪。
いや、重いでしょ、これ。
薪がどれくらい重いものか、それは私も知っております。
 

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それを惜しげもなく焚いてくださいます。

ストーブはドラム缶で、手作りだそうな。

これは200リットルのドラム缶ですが、
表に500リットルのがあるから、あとで見てよ、と言われる。
ちょっと自慢なのよ、と言われる。
 

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晩ごはん。
水が貴重なので、お皿にはラップがかぶせてあります。
ああ、これ、防災訓練のパンフレットに書いてあるやりかただ。
 

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ランプ。
 

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さて、これは何でしょう。
 

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パカッと開けると、中はこんなふう。

真ん中のくぼみに薪ストーブでおこした豆炭を1つ入れて、
夜の寝床のアンカにするのです。
 

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かわいい袋に包んだのを、1人に2つ、くださいます。

寒いぞ〜、と脅されていましたが、おかげで朝までポッカポカでした。
 

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ご自慢の500リットルドラム缶の薪ストーブ。
女将さんがオムレツを作るのに愛用していたフライパンを、
火口に使っちゃったんだそうな。
 

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いわゆる「田舎暮らし」って、一人ひとりが「何でも屋さん」になることなんですね。
板金、溶接、薪割り、薪運び、家の修理、煙突掃除、フライパンの転用、
衣・食・住、一人でも何とかできるだけの知恵と技術を持っている。

何でもできなければ生きていけないし、
何でもできるのが当たり前だし、

だけれども、できないときは、できる人がさらっと手伝うのでしょう。

生きていくことを「分業体制」にしてしまうことは、
じつはとても不安定なことなのだなあ、と思いました。

「食べるために食べ物を買うためのお金を稼ぐ」よりも、

「食べるために食べ物を手に入れる」ほうが、いざとなったら強い。

「暖房のための灯油を買うためのお金を稼ぐ」よりも、

「暖房のための薪を見つけて担いでくる」ほうが、ずっと安心。

 

ぜんぶはとても無理だけれど、「生活の直営」は、

意識しておくといいかもしんない、と思いました。

 

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※お断りいたしましたとおり、今週の日本語バナシはお休みです。

 来週も、アブナイかも......

 上高地の話、まだまだ引っ張ります!
 

3月の上高地#3

 

 

このへんのケショウヤナギは背が高い。

ここしばらく大水が出なかったということなのでしょうね。

 

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私は人の名前を覚えるのが苦手だという自覚があったのですが、

どうやら山の名前もダメみたいです。

見えているのは穂高、だと思うのですが、

これから目指すのは明神岳のふもとだそうで、

その明神岳は、この写真のどれかです。

......あるいは、写ってないかもしれません。

(つまり何の説明にもなっておりませんな。すみません。)

 

 

 

夏には原宿なみに混雑する河童橋も、今は静かです。

 

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車道や遊歩道を好きに歩きながら、ときおり河原にも下ります。

ケショウヤナギの若い枝。

 

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雪のあるとき限定、河原を歩く。

 

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上高地もこの春はすでに何度か雨が降った後だそうで、

雪は固くしまっていて、カンジキなどなくても歩けました。

いや、ときどきズボッと腰まではまることもありましたが、

それもまた楽しからずや。

 

 

 

 

だれかさんのおちりを思い出すなあ。

 

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あちこちで見かけるこれは、サルの食事の痕だそうです。

 

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こんなものを食べてるんだねえ。

食物繊維たっぷり、などと冗談を言うのも気が引ける。

こんな栄養のなさそうなもので厳しい風雪をしのいできたのか。

春は近いぞ、がんばれ、サル諸君。

 

 

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3月の上高地#2


 

松本から高山行きのバスに乗って、中の湯で下車。
目の前には、釜トンネルが大きな口を開けています。

――さあ、歩くよ。
  え?
  20分ぐらいかな。
  トンネルを?
  そう。
  トンネルを、20分?
  そう。

私はトンネルが嫌いです。
 ※三陸の田野畑でもトンネルを走って抜けたっけ。⇒☆
暗いし、音がぼわんぼわんするし、暗いし。
しかも、このトンネル、かなりの上り坂です。
 

――トンネルを歩くなんて聞いてない。

  でも、ここにトンネルがあるのは知ってたよね?
  知ってたけど、バスでぴゃっと通ったことしかないもの。

  バスでぴゃっなら、歩けば20分にはなるでしょうよ。


いやだいやだとブツクサ言いながらも、

歩かなければ抜けられないんですから、歩きました。
ブツクサ言うにも息が切れるので、後半は黙って歩きました。
えらい、ワタシ。


 

 

で、抜けたらいきなり、どーんと、雪崩のあと。
 


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工事車両が入って、壊れた何かを直していました。
工事車両の出入りがあるから、釜トンネルにも照明が灯ってたんだそうです。
ほんとうなら、冬のあいだ、トンネル内部は真っ暗!のはずだそうです。
......よかったトラックが通っててくれて。
音がうるさいだの排気ガスが臭いだの、文句言ってごめんなさい。




とにかくトンネルを抜けたら、あとは青空の下を歩くだけです。
ええ、青空でした。
もうとっくに春が来たみたいな陽気で、雪もこんなに少ない。

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少ない?
木道の手すりとほぼ同じ高さを歩いてますけど?
だから1メートルは残っていると思いますけど?
これでも、「とっても少ない」のだそうです。



大正池のどん詰まりで休憩。

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鳥の声が聞こえず、生き物の気配がほとんどありません。

セグロセキレイが1羽、目の前に来てくれただけです。

その静かさと、春めいた光と暖かさとが、妙にアンバランスです。

でも、雪の上を羽虫が歩いていましたから、始動はもうすぐ、かな。

 

 

 


河畔の若木は、ケショウヤナギ。
枝先を赤く染めて、春のお化粧。

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背丈がそろっているのは、川が荒れた後にいっせいに芽吹いたからでしょう。
そういう過酷な場所に生えるものたちをパイオニア植物というのですが、
ケショウヤナギは、その代表のひとつだそうです。



あちこちの支流から、雪解け水が流れ込んでいました。

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水が、あおい。
空も、あおい。

いいきもち。
いいきもち。

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3月の上高地#1



 

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年賀状を春休みに書く、という悪風をおぼえてしまい、

今年2018年の年賀状(と呼べないのは承知の助)も、

2月に書きました。で、書くにあたって、

自分の悪行を振り返るべく、2017年の手帳を見ていたら、

1年間、「旅」と呼べるものをいっさい、していない!
高山と、オット氏の実家以外、どこにも行っていない!
――ということに気づきました。

 


愕然......
 

 

これはいかん。
こんなことでは、いかん。

理由はないけど、何だか、いかんような気がしました。
 

 

で、どっか行きたい、どこでもいいから行きたい、と思ったところへ、

冬の上高地につきあってやってもいい、という人が現れました。
 

 

上高地、何しろ高山に近いですから、行ったことはあります。

でも何しろ近いがゆえに、日帰りでした。

一度は泊まってみたい。

上高地の夜と朝を見てみたい。
 

 

そんなところへの申し出でしたから、飛びつきました。

仮にも冬山、一人ではちょっとこわいので、まさに渡りに船。

 

たった1泊の小さな「旅」でしたが、やっぱりいいもんですね。

発見しましたですよ。

 

行き先に用のないのが「旅」なのである。

 

 

久々にリュックをしょっての上高地ルポ、おつきあいください。

たった1泊2日だけれども、自分の中ではりっぱな「旅」なので、

長いです。長くなります。

あしたからコマ切れでお送りします。

 

なお――、

ちょいといろいろ切羽詰まってきたもんですから、

週明け月曜日の日本語記事もサボることになりそうです。

猫成分を調合するゆとりもないかもしれず、

何のブログなんだか、ますます正体不明なことになりますが、

おつきあいいただければ幸いです。

 

 

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銀杏の変身と、ななさん




街には早くもクリスマスソングが流れ、
郵便受けにはカレンダーの届く季節になりました。


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まだ11月なんだけどなあ。


 


飛騨国分寺の大銀杏も、
10月の末にはまだ青々フサフサしていたのに――、

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(写真をクリックすると、そのときの記事に飛びます。)

 




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半月ちょっとたったこの日(11月19日)、
すっかり黄色に染まり、上の方はだいぶスケスケになっていました。




あと1週間早かったらなあ。
黄色というよりは金色に輝いていたに違いない。

このときは陽ざしがなかったせいもあり、

せっかくの黄葉が、くすんで見えました。

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それでも、いろんな国からやって来たお客さんたちが、
うれしそうに梢を見上げていました。



高山の人たちが言うには、
今年の紅葉は、どの木もイマイチだそうです。
この大銀杏も、じわじわ色づいて、じわじわ散っている由。
この木が一夜にして落葉する年は、大雪になるのだそうです。
ということは、この冬、高山の雪は少なめで済むのかな。


**



今回の帰省は1泊2日の、(ワタシにしては)強行軍。

高山でこんなステキな講演会があるというので、

早起きして聞きに行って来たのです。

 

 

自分は数か月前からたのしみにしていたくせに、

みなさまに宣伝するのを失念しておりました。

当ブログをお読みくださる方の中にも

降矢ななさんのファンはいらっしゃることでしょう。

まことにすまんことをいたしました。

 

 

で、講演会はですねえ、たのしかったです!

ご自身の小さいころの思い出とか、

お子さんの小さいころのこととか、

スロヴァキアの、人や自然や食べ物や動物たち、

作品世界に隠れている小さな秘密の数々を、教えていただきました。

 

講演会を主催なさった「ことだま」のみなさんと知り合えたのも、

私にとっては、大きな収穫でした。

本とことばを愛する方たちが、

じつに柔らかな発想で、さまざまな活動を展開なさっているのでした。

知らなかったなあ。

高山の町が、一段と深みを増して目に映るようになりました。

 

 

***

 

 

そしてその翌日は、

ななさんにつきまとって、市内観光。

十年ぶりくらいに、陣屋にも入ってみました。

 

以前は奉行所(=オフィス)部分だけの公開だったのが、

プライベートな役宅と奥庭まで公開されていて、

見ごたえがありました。


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ウサギの釘隠しがかわいかったり、

 

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ふすまの引手が意外にモダンだったり、

 

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コケラ葺きのミニチュアが

手の届く高さに展示されていたり......。

 

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板を葺き重ねることで、こんな柔らかな曲線も出せるんですねえ。

 

 

 

あとは大急ぎで買い物をすませて、帰路につきました。

前回買いそびれたそば粉も、無事に入手。

 

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エモノを詰めるのに使ったトートバッグは、

ななさんのオオカミつき♪

PEACE FOR CHILDREN

 

 

****

高山は2日間ずっと雪もよいでしたが、
松本を抜けて諏訪湖にさしかかるころ、みるみる青空が広がりました。

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風は凍える冷たさだけれど、

湖の上をその風が吹き渡って、雲を蹴散らす。

冬の青空、大好きです。

 

 

さてさて、

冒頭のカレンダーが気にかかりましょう?

なんとか明るい時間に写真を撮り直して、

あすにでも改めてご紹介いたします。

 

しばし、お待ちを!

 

 

 

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十月みそかの高山#4 おやつ





高山の駿河屋本町店で買った栗よせが、

思いのほかにおいしくて、うれしい。
おいしいおやつがあるときは、

ちゃんと丁寧にお茶を入れましょう。
 

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こころ静かに、しみじみと味わうのよ。
たとえ、お茶の向こうに妙なものが見えていても。

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たとえ、ざぶとんには座らせてもらえなくても。

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おやつが足りない人には、
あずきの甘納豆もございます。

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ずずっ。
熱いお茶がおいしい季節になりましたなあ。


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==おまけ情報==

上で、栗よせを乗せている小皿は、瀬古有美さんという方の作品です。

かすかなご縁がありましてな。この夏、手に入れた1枚。

おや、ちょいと気になるじゃないか、この目で見てみたいぞ、

とお思いになられましたら、銀座三越へGO!

14日まで、益子・濱田窯のお師匠さんのお作と合わせて展示中。

せこゆみさんのツイート

十月みそかの高山#3 不審物




りんごのほかに、高山から買って来たもの。
 

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お餅は、いつもの朝市のYちゃんのとこ。
時間が遅くて、好物のヨモギ餅は売り切れ。
でも、代わりに買ったとち餅は、栃の実のあく抜き加減が絶妙で、
ほのかにえぐいような苦みが残っていて、これは掘り出し物でした。

真ん中の「栗よせ」は、蒸し羊羹です。
中の栗は甘くて柔らかいだけの甘露煮ではなくて、
コリコリした感じの山栗が使ってあると、最高。


私の中では、この季節の高山のおいしいものベスト1なのですが、
当てにしていたお菓子屋さんが定休日で買えず、
このままでは2年連続食べられないことになる!と焦り(焦るのよ)、
開いていたスーパーで、適当に買いました。

むっちり感が少し足りない気はしましたが、
でも期待以上においしかった!
今度から、スーパーで栗よせを買うのもアリだなあ。

 

 


検品係を買って出る灰色しましま猫。

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何だかわからないものがあれば、質問を受け付けますよ。

(読者のみなさまも、どうぞ。)

 




ふしんぶつ、はっけん!

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あ、これ?

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何だろう。
遠野産が混じっちゃった。


ふしぎ、ふしぎ。

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十月みそかの高山#2 りんご

 

 

 




高山の朝市で手に入れてきた紅玉りんごです。

これで500円!
 

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飛騨国分寺で、大イチョウを見上げながら1個かじりましたから、

正確にはもう1個多くて、500円!


 

いつもの「朝焼け色のジャム」にします。


皮と実に分けて、それぞれクエン酸入りの水につけ、

まずは皮のほうを火にかけます。
 

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ほれぼれするような香りと色。
 

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皮を取りのけたら、実の半量を入れます。

それがぐずぐず煮とろけてソース状になったところへ、

残りの半分を加えて、形が残る程度に煮ます。
砂糖は、グラニュー糖を使います。
 

 

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出来上がり。
 

 

このあと出かける用事があって気が急いていたのが敗因でしょうか。

もうちょっとしっかり皮の色を取るべきでした。
☆このときのほうがきれいにできたなあ。

よかったら過去記事をご覧ください。

 

 

 

 

それでもじゅうぶんきれいな色です。

朝の光がよく似合うジャム。
 

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ウリすけにはヨーグルトを少し進呈。

前は見向きもしなかったのに、

このごろちょっぴり食べるようになりました。
 

 

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このジャムの作り方を知ったのは、
ばーさんがじーさんに作る食卓です。
何というか、心のよりどころになるようなブログです。

こちらのレシピで料理をしていると、真人間になれる気がするのです。
「ばーさん」ことcincoさんがご療養中で、
しばらくお休みが続いているのが、読者としてはさみしい。
早くよくなられますように!


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十月みそかの高山#1 大銀杏




紹興酒の瓶を抱えて酔いつぶれる猫。

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おばの爪先を、ぎゅ〜♪

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もー、困るなー、このねこ〜。


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きょうから4日間、今週の残りは、
先週末の飛騨高山訪問記をお送りします。
「続きを読む」(↙)からどうぞ。

 

続きを読む >>

高山の秋野菜など

 

 

 

ここ、ねこぶろぐ、ですにょ。

 



いや、日本語ブログのつもりだけど、

とにかく、きょうも高山バナシ。

 

 

きのうの続きです。

カメラの電池が切れちゃったので、

タブレットで撮ったのやら、

東京に戻って来てから撮ったのを、まぜてお送りします。



まずは、焼きナス用のナス。

おっきいのです。


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(オジガハラでくつろぐグリコさんにモデルをお願いしました。)


 

 

いっしょに買ったコナスと並べてみた図が、こちら。

こんなに違うのだ。

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焼きナス用のナスは、直火で皮が真っ黒になるまで焼きます。

中はヒスイ色にとろりとして、

お醤油を少し垂らすだけで、極上の味わいです。

 

東京あたりでふつうに売っているふつうのナスでも

焼きナスはおいしいけれど、この味にはかないません。

 

 

 

コナスは、ぬか漬けによし。

辛子を添えるとますます美味です。


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今回は数が少なかったので、揚げ浸しにしました。

 

 

 

このインゲンは、アキシマササゲといいます。


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「秋+縞+ササゲ」だと思うのですが、

この紫のシマシマが、加熱するとあざやかな緑に変わります。

たっぷりの出汁で、薄味に煮ます。

 

 

 

かぼちゃは、従妹Eちゃんのオットさんの労作。


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まだ食べていませんが、もう一人の従姉Tちゃんによれば

「絶品やって。ほんと。砂糖なんか要らん!」

とのことであります。
(うちは、縁あってやたらイトコが多いのだ。)

 

 

朝市ではお餅もよく売っています。

帰京する日の朝また陣屋の市のYちゃんとこで買ってきた、つきたて。

材料名「もち米、ヨモギ」というシンプルなもの。

そりゃもう、いい香りです。

(この日もやっぱりおまけつき。朴葉味噌の小袋をくれました♪)


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あと、私が定番の土産にしているのは、

武藤杏花園の印譜落雁。

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素朴な麦焦がし粉の落雁なのですが、味わいもさることながら、

古い印譜をかたどった、その薄さと形が、しゃれているのです。

店がまえも、本物のたたき土間(三和土)に、帳場は畳敷きで、
なかなかすてきなのですよ。
 

 


先にお見せした「屋根より高いサルスベリ」の写真、
つくづく電線が残念でしたが、
市内には、電柱を地中化した町内もあります。
空が、広い。

 

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 そしてあしたは、猫ブログのくせに○○○のお話。

高山の青い空



先週、じつに久しぶりに、高山に帰りました。
飛騨も、この夏はいろいろ不順だったそうですが、
この日は、みごとに晴れました。



ご覧ください、この青空。

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ここは陣屋前の朝市。

秋晴れというべきか、夏の名残りの空と呼ぶべきか、
日なたにいるとチリチリと肌が焦げるほどだけれども、
空気はからりと乾いて、日陰に入ればすっと汗が引きます。


従姉のYちゃんが出している店で、墓参用に菊の花を買い、

ブルーベリーをおまけにもらう。

 

Yちゃん、いっつも何かおまけしてくらはるんや。

そんなことしとったら、儲からんに。

 

ところで、「花を買う」という行為、

花屋さんできれいにリボンをかけてもらうのも心浮きたつものですが、

バケツからあげて、新聞紙にガサガサっとくるんでもらうのも好きです。

「日用品」とか「生活必需品」っていう感じがして。

 

新聞紙にくるまれた花を前かごに入れ、

自転車を押して、城山への坂道を上がります。

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坂道って、いいですよね。
とくに上りは、「道の向こう」が見えないのが、いい。
ここは右手が古い石垣、左手には空がひらけていて、
大好きな坂道のひとつです。



照蓮寺の長い塀。

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ここは、以前にもご紹介したことがあります。
そのときは、春浅く、冬枯れの景でした。⇒☆山都の春



今は、緑のかげが濃い。

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今回も、右手に見えるガラガラポンのおみくじを引きましたよ。
12番の「吉」でした。

 

 

 

――と、ここでカメラのバッテリーが警告の点滅。

充電器を持っていかなかったというお粗末で、

これが、今回のさいごの2枚。

 

城山を反対側に下った住宅街にて、

屋根より高いサルスベリ。

 


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あーあ。

お見せしたいもの、いっぱいあったのに......

 

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※あら、猫がいない。

 あした、木曜に続きます。

 (そして、あすからまた予約更新です。)