2023.12.13 Wednesday
高山
アストロのウリ
充電中。
パワー注入!
(アースもばっちり。)
*
先週初めに帰った
〜高山ルポ〜
行きは晴天。
ひさびさに雪に触る。
高架になった高山駅。
周囲には新しいホテルが
ぽこぽこ建った。
知らない町みたいだ。
でもだいじょうぶ。
古い路地はあちこちに健在。
一之町から三之町までの
「古い町並み」が有名だけれども
わたしのおススメは
東山かいわいです。
こんな「表参道」があったり――
りっぱな石垣の
鍵の手道があったり。
この東山の道を南にたどって
わが家のお墓のある城山へ。
途中の農家。
充実の薪棚!
=薪に縁のない方へ、補足説明=
両端だけ井桁組みにしてありますね?
さらに内側に傾斜がつけてありましょ?
こうすれば崩れてこない。
薪棚という構造物がなくても
こうすれば自在に薪が積めるのです。
ところで
画面右下に見えるのは、
えーと、何て言ったっけ?
...こっそり検索...
「とうみ」だ!
どうやら現役のようです。
カッコイイ!
さて、墓に参る。
参る、といっても、
高山では冬を迎えると
「墓じまい」をします。
花立ての水が凍れば
石が割れたりしますから
きれいに洗って
水を抜いてビニールをかぶせるのです。
兄がやってくれていました。
だからお水も何も上げないで
お墓のアタマを
ぽんぽんと撫でただけの墓参り。
終わって、お寺の下の
弁天堂へ。
この石段で、このときは
ヤマガラとエナガの群れに
取り囲まれました。
距離が近い近い。
手に乗りそうな勢いで
向こうから寄ってくるんだもの。
身動きできないハッピーアワー。
城山をおりきって
江名子川沿いに町に戻る。
この川には
ちょこちょこ
ちいさい橋がかかっています。
中には一軒の家にだけ通じる
「マイ橋」もある。
子どものころ、
うらやましかったものです。
あ、この家の薪棚もいいなあ。
町におりてきて、
ある小間物屋さんの店先に
こんな看板を見っけ。
「向かえ」。
そうそう、高山の年配の人は
みんなこう言ってた。
「向かい」じゃなくて「向かえ」。
あと、行き先を教えるときは
宮川の流れを基準にして
カミとかシモとか言うのです。
さすが「小京都」。
この日は
きのうと打って変わった曇天で
からだがすっかり凍えてしまいました。
ユニクロで暖パン買う!と
モールに飛び込んだのだけれど
見ているうちにあったまったので
よけいな買い物はせず
となりの飛騨産業の家具館へ。
多彩な樹種の板材が
説明付きで並んでました。
すりすり触ってたのしみました。
尚もぷらぷら行くとこんな家。
ずっと以前、
好奇心に駆られて「取材」したところ
朴の木の材で包丁の柄を作っている
――と、話してくださいました。
富山(たしか高岡)の
包丁鍛冶に卸しているとか。
ご健在のようで何より。
しかし、
かなしいお店も。
和菓子の「笹や休庵」。
今月いっぱいで閉店と。
この日は閉まっていたので
翌日東京に戻る前に
もう一度のぞく。
季節の上生菓子が
愛らしく、うつくしい。
けれど
持って帰るのは難しいので
好物の蒸し羊羹を半棹。
後継者もいなくて、
ということのようです。
さみしいけど、しかたない。
帰ってウリの顔を見てから
いつもより丁寧にお茶を入れて
ゆっくりいただきました。
ごちそうさまでした。