2023.05.15 Monday
2021.09.21 Tuesday
縁を切る?!
★日本語【リフォーム工事で拾った日本語】
工事のない日の
のんびりウリすけは
ネコラブスキーたちの大好物
・
・
・
しまい忘れ♪
さて、月曜の続きです。
以前、ドラマの方言指導を仰せつかったとき
ロケ現場で拾った日本語というシリーズで
おもしろ表現をいくつかご紹介しました。
たとえば⇒☆「とります。」
☆「ばらす」など
いわゆるギョーカイ用語とか
いかにもな隠語というのでなくとも
その道の専門家集団が使う表現には
じつにおもしろいものがあります。
今回、家のリフォーム工事にあたっても
工務店との打ち合わせや
職人さんたち同士の会話に
折々耳のピクつく表現がありました。
以下、メモしておこうと思います。
〇縁を切る
家の躯体からベランダなどの構造を切り離して独立させる
〇(擁壁が)はらむ
擁壁や土手の法面が妊婦さんのお腹のようにせり出す
※めでたい事態ではない。大至急修繕が必要です!
〇(ボルト)を揉む
「揉み込む」じゃないのがおもしろい。
「補強のためにちょっと揉んどいたほうがいいね」
のように言っていました。
「いっちょ揉んでやろうか」って
ネジやボルトを鍛えるみたいで可笑しい。
〇(ネジの頭が)舐める
他動詞の「なめる」が自動詞として使われていました。
ネジ山が切れてしまってドライバーがきかなくなることです。
「南洋材は硬くて、いきなりネジを揉むとなめちゃう」から
あらかじめキリで穴をあけておく必要があるんだそうな。
〇もらいサビ
ガルバリウム鋼板はさびないはずだけど、
雨水タンクの鉄製のタガが接していた壁に
もらいサビが出ていました。
んなもん、もらいたくなかったよぉ。
まだまだいっぱいあるはずなんですが
メモをしてないとすぐ忘れてしまって
今思い出せるのは、以上です。
*
家の構造体である梁を外まで延伸して
その上に乗っかっていたかつてのベランダ。
17年間の雨風にすっかりだめになり、
あまつさえ、
大事な構造体にも腐りが入っていました。
そこで、「縁を切った」!
まずベランダを梁から切り離して解体。
ベランダの桁に乗っていた掃き出し窓が
宙に浮く形になったのを、
L字型の5ミリ厚のアルミ板で支える。
かっこよ!(←使ってみた。)
厚いアルミ板のクールさ!
むき出しボルトのカッコよさ!
これを隠しちゃうのは残念ですけれども
このあと、鉄骨の柱を立て、
梁と垂木を乗せてベランダを新設します。
**
先週金曜、今学期初日の授業があった日。
授業を終えてヨロヨロと外に出たら、
落とし穴ができていました。
ベランダの柱を立てる穴ですって。
四角い穴を掘るのって、難しそう。
ピシっときっちり、すごいよねえ。
これは基礎屋さんのおしごとでした。
オバ「きれいな落とし穴ですね!」
キソ「来週は設備屋が来っから、落ちるなら設備屋だイヒヒ」
オバ「なにか宝物、出てきました?」
キソ「出てきてたら黙っとくし」
おまけ。
その日の仕事が終わった後の現場。
職人さんたちって磊落な人が多いけど
現場の整理整頓は行き届いています。
(ワタシの机の上よりよっぽどきれい!)
⇩応援よろしくお願いします⇩
2021.06.28 Monday
過度の疲労
2020.11.09 Monday
ら抜きの今
★日本語【ら抜き】
僕は再び
この場所に
戻ってこれた。
(2020.10.03東京新聞朝刊)
日本骨髄バンクの広告です。
このサイズで、
このような内容で、
AC Japanがかかわった広告、
――そこに
堂々のら抜き。
もう
いいんじゃにゃい?
うん、
オバちゃんもそう思う。
ら抜きは、
もう
りっぱに市民権を得ました。
日常の話しことばでは
とっくに「ら抜き」が「ら抜かず」を
凌駕していましたが、
最近では
NHKでもバンバン使われているし
かなりおカタい感じの印刷物にも
ら抜きの使用例が増えています。
*
さらには
国民的アニメ
ドラえもんの主題歌にも
使われています。
映画『STAND BY ME ドラえもん 2』の
主題歌「虹」の歌詞に、こんな一節が。
(作詞・作曲=石崎ひゅーい)
大きな夢じゃなくていいよ
自分らしくいれたらいいよ
ひとりぼっち迷ったときは
あの頃を思い出して
なにしろドラえもんですもん。
子どもも大人も
ら抜きで一本化!
......と、思ったんですが、
反面、
こんなサイトも見つけました。
字幕にご注目。
中国語の対訳をつけた動画ですが、
その日本語字幕が
きっちり「ら抜かず」に!
じぶんらしくいられたらいいよ
わはは♪
この動画を作った人は
よほど規範意識が強いのか、
元の正式の歌詞になかった「ら」を
わざわざ入れてしまっている。
これは、過剰修正ですな。
こうやって、
アクセルとブレーキを
交互に(あるいは同時に)踏みながら、
ことばは変化していくのでしょう。
使用頻度の低い動詞の場合や
論文・レポートといった場面では
まだまだ「ら」は必要ですしね。
※ら抜きについては
過去に何度か記事にしています。
たとえば ⇒☆食べれれれれます。
*
いやあ、おもしろいなあ。
おもしろいよねえ。
ねえ。
べつに......
おもしろいってば!
2019.04.22 Monday
消えた令和元年の謎
2019.04.08 Monday
れーわ
2017.08.21 Monday
ネコマツ
★日本語【略語】
※「続き」の途中に追記あり(8/22、8/23)。
うっとり顔のウリ猫。
アップにすると、まつ毛が見えます。
さらに、あっぷっぷ!
案外、長いですね。
「まつエク」ということばを、最近になって知りました。
先ごろ防衛相を辞任した女性についての週刊誌の記事で、見ました。
正確には、週刊誌の車内吊り広告で、見かけました。
「まつエクしてる場合か!」
はて、「まつえく」って何?
同時期に出ていたほかの週刊誌の広告などと照合しているうちに、
だんだんわかってきました。
まつ毛エクステ
まつ毛のエクステンション
まつ毛の増毛? つけたし? かつら?
の、ようなものであるらしい。
*
ところで、こういう報道のしかたは、好きになれませんな。
その人がどんなおしゃれをしようが、仕事の内容とは関係ないでしょう?
渦中の人物が女性の場合、とくに外見のことをあげつらう傾向がある。
週刊誌という公器として、そういう姿勢はよくないんじゃないですか?
――と、言いたい気持ちをグッと抑え(いや抑えてない)、
今週の日本語バナシは、略語のことです。
単なる思いつきなので、中身スカスカですが、
お時間ありましたら、「続きを読む」から先へお進みくださいませ。
※「続き」に追記しました(8/23お昼)(8/24朝)。
2017.03.27 Monday
洗える着物
2016.10.31 Monday
食べれれれれます。
==末尾に追記あり(11/1)==
★日本語【ら抜き】
わが家には、パントリーなどというしゃれた空間がありません。
買い置きの調味料やら、保存食やら、乾物やら、
家のあちこちに分散して保管しているもんですから、
把握しきれなくて、二重買いや賞味期限ピンチがしょっちゅうです。
こんなことではいかん、なるべく一か所に集めよう!
決意して、整理整頓を試みましたところ、
こんなものが出てきました。
パンの缶詰。
ローガンでもわかるよう、
缶のふたにマジックで大書した賞味期限は、
1408。
ええ、2014年の8月ですな。
発掘したのは、2016年の夏の終わり。
わたくしの計算が正しければ、
ざっと2年、超過しております。
これ、長期保存が可能なパンというのが売りですけれども、
さすがに2年オーバーというのは、いかがなものか。
えいっと開けてみると、
案に相違して、ふわふわのパンが出てきました。
い、イケるんじゃないですかね?
・
・
・
にゃはは、イケました〜♪
そのままでは、イマイチでしたが、
軽くトーストして食べてみたら、おいちかった。
非常時にはトースターも使えないだろうな、とは思いますが、
賞味期限を2年過ぎても大丈夫だった超長期保存缶詰パン。
すばらしい!
単にワタシの胃袋が丈夫なだけ?
※もういちいち断るなシャラクセーと言われそうですけれども、
今週も、日本語バナシは手抜きでござんす。
過去のまじめだったころの記事を頼ることにいたします。
「食べれます」(ラ抜き)が許せん、と思われる方は、
こちらをご参照くださいませ。⇒☆可能動詞の作り方
台所上空を飛翔するウリ猫の写真もご覧いただけますヨ。
そういえば灰色しましま、最近は飛ばないなあ。
==追記(11/1)==
コメント欄を見て少しあわてました。
ら抜きに対する嫌悪を表明される方の、キビシサよ。
私は、「正しい日本語」というものの存在を信じていません。
だいたいが、当ブログのタイトルからして、『猫な』って、何!
文法違反でございましょう。(「猫」は名詞!)
そういう人間ですから、ら抜きも、大いに結構。
ことばは変化するもの。なるようにしかならん。
――そう思っております。
上でご紹介した過去の記事も、その精神で書いたつもりです。
私自身は、ら抜きことばを積極的に使うつもりもありませんが、
2016年現在、ら抜かずのほうが誤解を呼ぶ可能性すらあります。
ですから、ら抜きを断罪するつもりは、毛頭ありません。
もう一度、心を落ち着けてお読みいただければ幸いです。