2012.12.28 Friday
2012.12.24 Monday
ニコ占い
2012.12.19 Wednesday
拾いたてイッコニコ
2012.12.17 Monday
選りすぐりイッコニコ
2012.12.15 Saturday
想定外
2012.12.14 Friday
しゅっぱつ!
ひっこしには、ウリねえたんのキャリーを借りました。
2か月半慣れ親しんだ、ニャンタ遺愛のフリースを入れてやったら、
わやわやと、自分たちから進んで入りました。
だよね。
キャリーには何の悪い記憶もないもんな。
病院に連れて行ったときは、ちっぽけな紙の箱だったもんな。
ちっぽけな箱に白餅2個詰めて、片手のひらで楽々運べたのだった。
今、もちあげるキャリーは、みっちり、ずっしり、重い。
外は、抜けるような青空。
さあ、行くよ。
* * *
お母さんは、ふたりのための特別室を用意してくださっていました。
新しいベッド、シェルターにもなる新しいキャリー、
りっぱな新品トイレが2つ、豪華なキャットタワー、
そして、愛らしい食器がふたそろい。
部屋の真ん中には、「運動会」用のふかふか敷布団まで。
至れり尽くせりです。
この「一胡二胡部屋」は、留守番のときのためにご用意くださったもの。
なにしろお母しゃんは動物のお医者さんです。
お仕事のあいだは、ふたりでお留守番なのです。
ひとしきり、(おもにイッコによる)チェックがすむと、
おとなりの居間に移動。
ここでも、イッコは持ち前の好奇心全開で、さっそくあちこちを探検。
おお、さすがのご本、『獣医学辞典』。
お母ちゃんのベッドにも、ためらいなく探索のアシをのばす。
よいせっ、と。
(ああっ! カメラがボロイ!)
そして、
「ここ あたちの べっどに けってい。」
ご飯の袋も見つけました。
「ししょくしましゅ。」
(首輪がゆるゆるですが、ちゃんとお母さんの目が届くときだけの着用です。)
と、イッコはやる気満々なのですが、どうもニコの表情が、硬い。
試食のときも、軽く口をつけただけで、なんとイッコが2つのお皿を完食。
いつものニコなら、イッコのお皿に手を突っ込んで妨害するほどなのに。
案外、繊細な子なのかもしれません。
エンゲル係数押し上げ白餅が、こんな風。
「しらないおへやだしらないおへやだしらないおへ......」
でも、だいじょうぶ。
きっと、すぐに、だいじょうぶ。
キミの頭をくんくんして、「ああ、いいにおい♪」って、
うっとりほほえむ人がお母ちゃんになるんだもの。
イッコは、もう、こんなよ。
「ふんふんふん♪」
* * *
乳母はちゃんとごほうびをもらいました。
お部屋探検のあいだも、ずっと乳母の膝をベースキャンプにしてくれたこと。
硬い表情のニコも、抱けば、すぐにいつものゴーロゴロを聞かせてくれたこと。
さいごにお別れの「おむすび」をしたとき、イッコものどを鳴らしてくれたこと。
ふたりに「花丸」をもらって、乳母はしあわせでした。
明日には忘れられてても、しあわせです。
* * *
「帰りの運転、だいじょうぶですか?」と、乳母を気遣ってくださった里親さんは、
夕方までにメールで様子を知らせてくださいました。
>やはり二胡は一胡のごはんを食べたがります。
あっはっは♪
そして――
>一胡はさすが、常に上を目指しているようです(゜◇゜)
いけいけ、イッコ♪
(ごめんなさい、乳母の中ではカタカナ名前が定着しておりまして。)
* * *
イッコニコ母さん、あなたのようなお方の手にふたりを託すことができて、
ほんとうに、よかったです。
ありがとうございます。
猫神さまも、ありがとうございました。
――ムリ!新学期直前なんて、ぜったいムリ!
――ムリ!こんなちっちゃいの、ぜったいムリ!
って思ったけど、過ぎてみれば、(そんなには)ムリじゃありませんでした。
ギリギリいけるぢゃろ、って見込んでくださったんですね。
どうにか無事にここまで育てることができました。
つまり全然ムリじゃなかったし、とってもたのしかったです。
そして、こんなにすばらしいお母さんを、用意してくださいました。
だから、ありがとうございました。
(でも、つぎは、どうかカンベンしてください。
心のちっさい私には、やっぱり別れがつらすぎます。)
最後になりましたが、
応援してくださった読者のみなさま、
ほんとうにありがとうございました。
2012.12.07 Friday
カウントダウン
イッコニコの里親さんが、会いにいらっしゃいました。
「禁断症状」に耐えかねての再訪。
(ほんっと、すみません、こんな写真しか撮れなくて。)
ニコ、さすがに二度目の「ぷしゃー!」はありませんでしたが、
この日は、(めずらしく、)どことなく緊張気味。
ニコがネコかぶってどうする。
イッコはきゃぴきゃぴと、遊んでもらっていました。
イッコニコ部屋は着々と設備が整っているそうです。
ベッドもトイレも準備オッケー、キャットタワーも購入済み、
脱走防止策もあれこれ考えてくださっています。
この脱走防止は、わたくしからヒツコクお願いしたことでして。
何しろニコがですね、思慮も分別もゼロなのです。
戸を開けるやいなや、わきゃ〜〜♪と駆け出してくるのです。
もしそれが玄関で、玄関の外は高層階の外廊下だったりしたら、......!
ええ、イッコは、たぶん、だいじょうぶ。
新世界の入り口ではちゃんと立ち止まります。
(立ち止まったあとで駆け出しますけど!)
とにかく、そんなこんなで、準備は着々。
ちゃくちゃくちくたく時計は進み、
13日に輿入れです。
※今朝は記事を更新しようとしてもなぜかできず、えぇえ?
と、思っていたら、メールもできない。
さては、と気づいてルーターを見たら、コネクターが浮いていました。
ルーター周りで駆けっこをしていた白餅のどっちかが犯人です。
きゃつらが輿入れしたら、こういう事故はなくなると思うと、
ええ、ウレシイです!
2012.11.16 Friday
しゃとおやしゃん
イッコとニコの里親さんになる方が、遊びに来てくださいました。
病院で見初められてから、ほぼひと月ぶりの再会です。
しゃとおやしゃんに抱かれて、ドッキドキの、ニコ。
* * *
乳母は、おどろきました。
イッコとニコが、ちゃんと、「人見知り」をしたのです。
里親さんに手をさしのべられたとき、
なんと、「フシャー」って、噴いたんです。
ですが、ご安心あれ。
もうね、ソッコーで、「おかあしゃん」の手に、陥落いたしました。
とろける笑顔。温かな目。確かな手。
イッコとニコに、最高のお母さんが、できました。
猫神さま、ありがとうございます。
ほんとうに、
ありがとうございます。
ありがとうございます。
※以下、時間を追って、その陥落ぶりをお見せいたしましょう。(↓)
2012.10.30 Tuesday
玉の輿
「カワイイ」が板についてきた、ニコ。
あいかわらずカリカリをお皿のふちに追いつめては逃げられていますが、
猫の本分たる「カワイイ」に関しては、ひとまず合格かと。
ニコがこれですから、イッコのほうは、グッド・コニャンコ賞確実です。
ふたりとも、もうどこに出してもりっぱに「子猫」で通用するでしょう。
ハツカネズミ疑惑は、完全に払拭されました。
そして、
このたび、
そんなふたりに、すばらしい幸運が舞い込みました!
里親さん決定です!
「しゃとおやしゃん?」
そうですよ。
それも、この上なくすばらしい方からプロポーズをいただいたのですよ。
手を挙げてくださったのは、なんと、
獣医さん
新学期は始まるは、離乳はうまくいかないは、お腹がゆるくてまみれるは、で、
にっちもさっちも行かなくなり、2泊2日、病院に預けたお話はしたかと思います。
そのときに、見初められたのです。
この春からその病院に勤め始めたばかりの、新人獣医さんに!
ストリート出身のちび猫にとって、これ以上の玉の輿があるでしょうか。
いんや、ない!
* * *
正直な話、ネットで里親探しをする難しさを考えますと、
それに、日々かわいくなっていく一方のイッコニコを見ておりますと、
つい、このままうちの子に♪という誘惑にも駆られておりました。
しかし、わが家に次に迎えるべきは、順番として、庭猫のグリコです。
極寒酷暑にも元気なグリコですが、彼女とていつ体調をくずすかしれません。
そんなとき、家に入れてやれるだけの余地と余力を、残しておきたい。
だいいち、イッコニコは今年の秋に生まれたばかり。
順調ならこの先20年だって生きるでしょう。
飼い主になるべき人は、人生の折り返し点をとうに過ぎた私たちなどより、
もっとずっと若い人のほうがいいに決まっています。
それに、今イッコニコを手放しておけば、
もしまた猫神さまにご下命を受けるようなことがあったとき、
何とかお受けすることができるでしょう。
あるいはもっと年をとってから、また猫を迎えたい心境と環境になったときは、
行き場のないオトナ猫を引き受けることができるでしょう。
つまり、救える猫の「総数」が増えることになります。
しかも、先さまは、血液検査の結果を待たなくてよいと言ってくださいました。
それはつまり、イッコニコを「まるごと」引き受けてくださるということです。
道に捨てられているのを見たら、私がしたと同じように拾う、ということです。
そういう方なら、だいじょうぶ。
そういう方となら、イッコニコはまちがいなく幸せになれるでしょう。
もらっていただくことに、決めました。
* * *
そして、名前も、イッコ(一胡)とニコ(ニ胡)を、
そのまま、もらってくださることになりました。
とてもかわいくて似合っていると言ってくださいました。
ひそかにとても気に入っている名でしたので、これも、うれしいことでした。
ただし、今は里親さんの(物理的な)受け入れ態勢が整わないため、
おひきわたしは、12月の中旬になります。
うひ♪
まだ1か月半ある♪
* * *
怒涛の授乳期も、修羅場のまみれ期も、過ぎてしまえば、わずかの間でした。
今は、すっかり手がかからなくなりました。
洗濯物はぐんと減り、乳母は晩酌をたのしみ、夜もぐっすり眠れております。
里親さんにお渡しするまでの、これからのひと月と半分は、
拾い主特権で、預かりっ子のカワイイを、ひたすらに満喫したいと思います。
読者の皆さまにも、その悪魔的カワイイをできるかぎりお裾分けする所存。
ただどうも、日に日に機動性を増す彼らに、カメラがついていけんのです。
ほとんどが「なにやら白いモノ」の写真になるかと思いますが、
どうぞおつきあいくださいませ。
イッコニコの行く末を案じてくださった皆さま、
引き受けてもよいと連絡をくださった方、
ありがとうございました。
イッコニコは、自分たちで玉の輿を引っ張ってきました。
これ以上望めないほどすばらしいお人の心を射止めてくれました。
彼らの甲斐性と幸運を、ともに喜んでいただければ幸いです。
**おまけ**
おばちゃん......
このむこうに なんか います......
そうなのよ、ごめんね、ウリ。
何かいるのよ。
もうちょっと、この部屋に入るのは、しんぼうしてね。
戸の内側には、いっちょまえのチンピラ小娘。
「ぷしゃ〜っ!」
2012.10.25 Thursday
美少女路線異状あり
(写真は10月16日のもの。)
乳母の膝の上で、わちゃくちゃと戦っているうちに、
不覚にも、
ねむくな、
ってしまっ、
った、イッコ。
にくきう、撮り放題。
「はっ!」
「いけない! びしょうじょろせんで うってたんだわ、あたし。」
ふっふっふ。
もう手遅れよ。
撮っちゃったもん、
美少女路線に乗りそこねたイッコの、
あっぷっぷ!
爪がばっちいのは、離乳食をこねこねして食べたからです。
==本日のイッコニコ情報==
ニコは600グラムを突破!
イッコも550に迫っています。
ニコはものすご〜く食べることが好きなのに、食べる技術が追いつきません。
あいかわらずカリカリに吸いついては、不器用に丸呑みしています。
たいへんに時間がかかるのですが、ひじまでおさらにはまって、熱中します。
イッコのほうは、上の写真ではまだ「こねこね」していましたが、
今ではもう、カリカリのベテランの風格。
カリポリといい音を立てて、品よく、効率よく食べ、
さっさと水を飲み、さっさと遊びに向かいます。
「出す」ほうも、もうすっかり順調で、何かにまみれたりしません。
白くて、ふわふわで、ぬくぬくで、ほにゃほにゃで、いいにおいがします。
そしてふたりとも、どうやらニンゲンが大好きなようです。
放牧してやっても、ひとしきり駆け回ったあとは、
じきに人のそばにもどり、人体を遊園地にして、果てしなく遊びます。
オットはこれを「ガリバる」と呼び、時間のないときは早朝四時起きしてでも、
ちっちゃな白餅二つで床に釘付けにされて、ガリバーになっております。
こんなにたのしくて、こんなに可愛い生き物に育ってくれて、
乳母はうれしいです。
もうどこに出しても恥ずかしくないと思います。えっへん。
2012.10.24 Wednesday
花のごとく
風が澄んで、光が透明になってきました。
シュウメイギク(秋明菊)がさかりです。
もうちょっとゴージャスに。
ほかの花と合わせてみる。
※ホトトギス、ミズヒキ、サネカズラ
大好きな花です。
季節も季節、9月の終わりに拾った子猫たち、
今まさにこの花のようであるな、と思います。
白くて、
はかなげで、
可憐で、
愛くるしくて、
そして、
どこにでも
のさばり、
はびこり、
たくましい!
* * *
シュウメイギク、漢字の字面もうつくしいし、好きな花です。
実家の母から苗をもらってきた当初数年は、
消えてしまうのではないかとやきもきしました。
しかしいったん根を下ろすや、存外にたくましい植物なのでした。
ずんずん根を伸ばし、ほかの植物をけちらして、勢力拡大。
今では、わが家の小庭を制しております。
イッコニコに、よーく似てる、と思いますんです。
家を壊すな、家を!
2012.10.23 Tuesday
イナバウアー
2012.10.21 Sunday
初雁
イッコはやっぱり天才です!
昨夜、日付が変わるころ、カリカリをカリコリと食べました!!!
ピンボケですが、今朝の天才の、食後のお顔。
* * *
昨夜、寝る前の食事タイム、練り練りの離乳食のあと、
まだなんとなく物足りなさそうだったので、
ためしにカリカリをそのまま皿にいくつぶか乗せてみたところ――、
1つめ、なんとか口の中に取り入れることに成功し、どうやら丸のみ。
それで勢いがついて、2つめ、「かりっ」と音を立てて食べました!
そして3つめからは、もう何年もカリカリ食べてきたのよ的な動きに!!
同じく物足りなさそうなニコも、そばに寄ってきたのですが、
ニコは、あいかわらずの「ちゅばちゅば方式」なので、
乾燥したカリカリからは、何もおいしいものが出てこない。
そのままカリカリのお皿にもたれるようにして、舟をこぎだしました。
ニコは、やっぱり、ニコよのぅ。
でもそのあと、カリカリには水分補給よ、と皿に水を入れてやったところ、
こちらは、ニコが、いきなり上手に舌を使って飲んだではありませんか!
ニコも天才!
イッコは水になると、とたんに下手で、ちゅばちゅば、ぶほ、です。
* * *
これまで考えたこともありませんでしたが、口に食べ物を取り込む手段、
じつはいろいろあるんですね。
吸う、なめる、くわえる、かじる、そして、かむ。
赤ん坊猫は「吸う」のは上手だけど、あとの技術は、下手です。
日々研鑽をつまなければ、生きていけないのです。
大したもんだなあ。
遠い遠〜〜〜い昔、
ラムネのビンからラッパ飲みができなかった自分を思い出した。
ビンの口をまるっとくわえてしまって、呼吸困難になったよなあ。
水筒やら、缶やらから、上手に飲めるようになった私も、えらいよなあ。
* * *
イッコの、初「かりっ」の音は、感激でした。
多摩川の源流の最初の一滴がしたたるのを見たような感激でした。
で、イッコニコを拾ってからのアルコール断ち生活、3週間と1日、
22日目にして、ビール解禁。
昨夜は、深夜の育児室で、ひとり缶ビールを缶から(じょうずに)グビグビビ。
2012.10.20 Saturday
研修中
2012.10.19 Friday
ボクだって。#2
2012.10.18 Thursday
イッコの前に道はない。
猫の動きにカメラがついていけないとき、
「一反木綿を量産する」などと言うようですが、
わがやの白餅も、そろそろ私のコンパクトカメラを振り切るようになりました。
ま、そもそも私のウデでは、止まってる猫も、なぜかボケるんですけれども。
そんなわけで、「白い端切れ」(一反まで行かない)を量産中。
以下、くっしゃくしゃの端切れを並べます。
広いお心で、ご観賞いただければありがたく。
(写真は10月13日撮影。)
* * *
イッコは、好奇心旺盛、
行きたいと思ったところには、何が何でも、断固、行く!
離乳食やミルクの準備に使う、1リットル入りのサーモスのポット、
ややこしいすきまに入られるのを、このポットでブロックしてきました。
しかし、伸び上がれば、ポットの上にイッコの頭が出るようになってしまった。
ちょっと跳んでみるイッコ。
「跳ぶ」という動作ができるようになったんですね。
ちび猫にとっては、けっこう勇気がいるもののようです。
ニコもたまに跳びますが、ためが長い。
イッコには、寸時のためらいもありません。
手前は、「イッコ、すげぇ」と感嘆しているニコの後ろアタマ。
あー、残念、滑り落ちました。
あきらめないイッコ。
角度を変えて再挑戦!
やたっ!
この奥には、わが家の通信設備のコードがごちゃぐちゃとわだかまっております。
歯がむずむず生え始め、何でもかじりたいお年ごろの子猫には
どうか頼むから遠慮してもらいたい、という領域。
このあとすぐカメラを放り出し、ハタキの柄を使って、子猫を掻き出しました。
白い端切れは、ほこりまるけ。
2012.10.15 Monday
猫を拾えば
イッコニコ騒動を、おやおやたいへんね、と笑っていらっしゃるそこのアナタ、
明日は我が身かもしれませんですよ。
いつなんどき、猫神さまからご御下命があるやしれませぬ。
イノチを路傍に捨てる、無責任な人非人がこの世にいるかぎり、ね。
いざというときに、私のようにうろたえてはなりません。
ご参考までに新米乳母のショッピング事情をお見せいたしましょう。
しっかりお小遣いをためて、いつでもどんと来いな態勢でいらしてください。
しっぽまでお読みくださいませ〜。
イッコニコ写真、あります。
* * *
話は、白餅2つを拾った翌朝にさかのぼります。
一夜明けてもまだ、2名は虹の橋のたもとにうずくまっている感じ。
ここは強引にこの世に引きもどすしかありませんが、
何しろこちらに、その準備が、ない。
買い物リストを握りしめ、大型台風の予兆高まる町へと車を走らせます。
先輩諸姉のご助言と愛読の参考書『くるねこ』を頼りに作り上げたリストです。
ただいま〜。
降り始めた雨の中、荷物を運び込んで、記録写真を撮っていると、
ウリ会計検査官の登場です。
前夜からなんとなく挙動不審のおばに、疑いの目を向けてくる。
これは なんですか?
あ、えーと、んーと、その、......
ウリが ちぇっくします。
ドキドキドキ......
* * *
あ、わりとあっさり行ってしまわれました。
とりあえず検査をパスしたらしい品々。
ウリとひとつ屋根の下で暮らすことになりますから、
ウリに対するリスクは最低限にしなければなりません。
まず何はさておき、各所に配置するための消毒薬。
それから(ニンゲンの)赤ちゃんのお尻ふき。
アルコール不使用のやわらかい濡れティッシュです。
それから、手持ちのはかりでは量りにくそうだったので、
イッコニコの体重測定専用に、キッチンスケールも新調。
TANITAのだわよ。
健康に育ちなさいね。
早くこの針を振り切りなさい。(めざせ、1000グラム突破!)
それから、この時点ではまだミルクすらろくに飲んでくれていませんでしたが、
将来への希望をこめて、離乳食をいくつか。
買っておけばそこまで育ってくれるに違いない、というオマジナイ。
同様のオマジナイで、前夜のうちに、布製のケージを通販で発注しておきました。
動き回るようになれば(なってくれ!)、ダンボールハウスでは埒が明きません。
近所のホームセンターには、ろくなケージがないのです。
庭猫グリコを何とか家に入れようと画策していたときに、それはわかってました。
あとは大きめのペットシーツを追加購入。
排泄支援と授乳のさいの必需品なのでした。
そして、もうひとつ。
乳母の不退転の覚悟の程をご覧うじろ。
!!
あのですね、わたくし、飲み物がないとですね、
ちゃんと晩ご飯を作って食べようという意欲がわかないんです。
(茶を飲め!とはこれまた異なことを仰せらるる。)
新米乳母としては、授乳時間に寝過ごすわけにはまいりません。
アルコールフリー飲料、どんと2ダース買ってみました。
これ飲み終わるころには、離乳できてるといいな。
〆て6812円。
やー、高いなあ。
(ケージとペットシーツは別。「お飲み物」の代金? 入ってます。)
* * *
と、買い物は以上ですが、病院はつごう2か所行ったので、その診察・処置費、
それからもちろん、ミルク、これがけっこうイイお値段です。
哺乳瓶も必要ですが、これは最晩年のニャンタのために買ったものを使用。
(ニャンタには結局使わなかった。使えませんでした。
自力で食べられなくなったらそのときはあきらめてね、と言われた気がして。)
無事大きくなったら、ワクチンと避妊・去勢の手術も必要になります。
トイレを覚えてくれれば、トイレやトイレの砂も必要です。
それに離乳前に長時間の留守番はさせられませんから、
場合によってはホテル代(乳児は入院扱いになるのでさらに高い!)も要る。
あっという間にケージは手狭になり、結局、放牧用のサークルも購入決定。
いやいや、たいへんですわ。
おさいふ、痛い、痛い。
しか〜し、おくさま!
本体価格は、
なんと!
オドロキの!
¥0!!
こーんな
かわいいものが
タダで!
アナタのものに♪
本体価格は、
なんと!
オドロキの!
¥0!!
こーんな
10月2日のニコ。へそが見える!
かわいいものが
10月3日、ニコにかじられるイッコ。
タダで!
10月3日、かわいい顔も、やればできるニコ。
アナタのものに♪
2012.10.13 Saturday
ホラー&スプラッター
ごはんがすむと、すぐに眠くなるニコ。
あたりかまわず「居たとこ」で寝てしまうのがつねですが、
今日はめずらしく、マイホームに引き上げました。
トイレと寝室だけのワンルーム。
(coocooさん、間取りはこんな感じです。タオルの下にはホカロン。)
満腹して眠る子猫はかわいいよね。
みなさんに、かわいい寝顔を、アップでご覧いただきましょうかね。
どれどれ、......
!!!
!!!!!
......ハァハァ。
あやうくカメラを取り落とすところでした。
あ、気がついた。
おおぅっ!
かっ、かわえぇん♪
よかった。
ちゃんと、かわいいデス。
* * *
さて、離乳食をお皿から食べられるようになって、よかったね、
アタシもこんなかわいい子猫が飼いたいわ。
――なーんてお考えの方がもしいらっしゃいましたらば、
もいちど、お考えになったほうがよございますよ。
つぎの写真をご覧になってから。
よろしいですか?
ええ、「走る」んですよ、イッコは。
つい2、3日前まで
カメレオンみたいな動きだったのに!
つい2、3日前まで
カメレオンみたいな動きだったのに!
2012.10.11 Thursday
ボクだって。
乳母が、イッコは天才!とさわぐのを聞いて、
ニコが奮起したもようです。(写真は10月4日撮影。)
決然とした足取りで、トイレに向かいます。(ガニマタだのぅ。)
よっこら、
よっと。
そして!
おお、なんと!!
まさかの砂堀り動作を!
掘ったっ!
もっかい!
掘ったっっ!!!
ああ、ニコ、やるじゃないの。
乳母はうれしいよ。
そして、......
......?
出た。
何も、せずに。
いいんだ、きみは、それで。
* * *
この翌日、ニコもめでたく「開通」したのでした。
まみれまみれになって、ヘソ天で寝ていました。
いいんだ、それで。
いいんだ、いいんだ、元気なら。
母ちゃんから引き離され、
道端に捨てられ、
だれに教わったわけでもないのに、
こんな小さなものたちが、......。
えらいぞ。えらいぞ。