2022.09.26 Monday
知識ときょーよー
★日本語【格言】
このおつむには
何が詰まってるのかな?
ま、
ロクなもんじゃなかろう。
そこは
ホシザキ氏の跡地ですよ。
上がっていいとこだっけ?
*
SNS全盛の今、
誰もが発信者になれる。
言語の歴史の中で
これほどまで豊かに(過剰に)
コトバのあふれかえる時代は
なかっただろう。
中には
人を刺すことばや
心を荒らすことばもあるけれど
ほほー、なるほどー、
うまいこと言うなあ、
と感嘆する表現も多い。
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先日は
こんなツイートを見つけました。
全員捕まるまでが東京オリンピックです
— hirano taichi (@hiranota1) September 15, 2022
うまいっ。
元ネタは
「おうちに帰るまでが遠足です」
でしょう。
遠足の解散前に先生が言うセリフ。
いつごろからか定番化されました。
これで終わりと油断してはいけない。
えてして事故というのは
「そのあと」に起きるものである。
注意しなさい、という意味ですな。
古文の教科書に載っていた
「高名の木登り」も思い出します。
「過ちすな。心して降りよ。」
っていう、あれ。
徒然草なんぞを引っ張り出すと
教養が一段と高く香るようだけれども
「遠足」の格言も
なかなかよくできていますよね。
***
そしてそれを知らないと
上のツイートで笑うことはできない。
全員捕まるまでが東京オリンピックです。
ほんと、うまいこと言う。
笑いごとじゃないんですけどね。
招致、電通、KADOKAWA、ぬいぐるみ......
もう笑うしかないじゃないの。
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こんな「あたらしい格言」は
国語辞典はもとより
成句辞典や引用句辞典にも
(まだ)出ていないでしょう。
でも現代の日本列島に住む人なら
たいてい聞いたことがあるし、
だから
このツイートには
苦い笑いを誘う力がある。
以前の本にも書いたことですが
こうしたクダラナイコトの知識も
りっぱな教養なんですよね。
ゲームとかスポーツとか
私の知らない分野でも
続々とおもしろい表現が生まれていて
そのもじりやパロディが
たくさんの人に楽しまれているはず。
自分の無教養が、悔しいデス。