暑かったあの日

★日本語【同化、縮約】

 

 

ひと月前に書きかけた記事ゆえ、

今の体感とは大いにズレますが、

がんばって思い出してくだされ。

 

 

10月の初め、

「秋」が、なかった。

 

 

やっと涼しくなったと思ったら

またまた暑くなったある日。

コタエますな。

 

P1350573.JPG

 

 

 

 

やってらにゃい。

 

P1350576.JPG

 

 

 

 

まったくだわよね。


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11月も半ばを過ぎて、

今ようやく「秋」。

 

 



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久しぶりの日本語バナシは、「ん」。

「やってらにゃい」の「ん」は

どこから来たか、についてです。(↓)

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おばあさんは山へ

★日本語【「疲れ」を表すオノマトペ】



 

この週末、
おばあさんは山へ
草刈りに行きました。


冬になったら薪をもらうためです。
夏のあいだは、
里山林の保全のために
山仕事のお手伝いをするのです。


今回は、数年前に皆伐した跡地の

幼木を守るための下草刈りでした。

重・労・働!
つぼみをつけたヤマユリや
ホトトギスの声に励まされながら、
おばあさんは、がんばりましたよ。


結果、
クタクタのヘロヘロ。

P1340903.JPG

お見苦しいものを
お目にかけてすみません。


でも、
へたりこんだおばを
猫らが寄ってたかって
慰めてくれたのがうれしく、
かつまた
先日の「先輩狩り」の記事で、
黒っぽいのと灰色、両名の
不仲を心配してくださった方に
ダイジョウブデスヨとお伝えもしたく、
あえて掲載いたしました。


この2匹は、
ニンゲンが間にいる限り、
互いにかなりの接近を許します。
しっぽをクンクンしたりもします。


こんなふうにくつろぐ光景も
今では決して珍しくありません。


間にはさまれたニンゲンは、
両手でお尻とんとんをサービス。
疲れるけど、
(結局、疲れの上乗せ)
心たのしい時間です。




見苦しい足を忘れていただくべく、
きれいな写真を1枚。


庭に生えてきた
イロハモミジの実生苗。

P5060002.JPG

大きくなってもらっては困る、
そんな場所に出てきてしまったので、
可哀そうだけれど抜きました。


瓶に生けて2週間。
まだきれいな緑です。
もしかして根が出たら、
だれかもらってくれる人を探そう。



 

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今週の日本語バナシは
「疲れ」を表す擬態語にしようと思ったのですが、
クタクタ、ヘトヘト、ヘロヘロ、ヨレヨレ、グッタリ......
疲れすぎてしまって、書けませんでした。
メモ代わりに、記事のカテゴリーだけ
「日本語・タ行」に入れておきます。

「夫婦」のデフォ

★日本語「デフォルト」

 

 

 

 

さてさて

ピンボケが標準仕様の、このブログ、

写真も記事も迷走しそうですけれど、

2019年1本めの日本語バナシは、

「デフォルト」です。

 

 

まずは、こちらをご覧ください。

ここ数年、暮れになるとやたら目につく、

「ふるさと納税」のお誘いです。

 

P1330365.JPG

 

12月末日までの寄付が

節税に効果的ですよ、という話。

実質2,000円で、

お得な「お礼」がもらえちゃいます、と。

 

 

これはもはや寄付とは呼べないし、

「節税」って、ことば自体がおかしくない?

ワタシは清く正しき納税者でありたいぞ、

――と思いつつ、つい、欲に負けて、

オリオンビールを「買って」しまいました。

デヘ......

 

 

そんな人間ですので、

この制度を批判する資格はありませんし、

するつもりもありません。

 

 

が、日本語教師としてですね、

こちらの表のある文言に

どうにも引っかかったのでした。

 

PC180011.JPG

 

「実質2,000円」におさめるためには、

寄付金額に上限がある。

そして、それは世帯の年間収入によって違う。

それを知るための早見表です。

 

 

気になったのは、

この、世帯の種別の欄です。

 

PC180012.JPG

 

「独身又は共働き」/「夫婦」

とありますね。

 

 

私が引っかかったのは、ここ。

 

共働き」/「夫婦

 

「共働き」と「夫婦」が対照項目になっている。

変でしょう?

変ですよね?

 

 

つねづねタダシイ日本語なんてない、

適切かどうかだけが問題だ、

と主張しているつもりですけれども、

この手の表の場合は、別です。

 

 

ルールや法制の説明は、

どんな立場の人がどう読んでも

すっと理解できるものでなければなりません。

そういうのは、正しい日本語でお願いしたい。

 


ふるさと納税の所管は総務省であるらしいので、

念のために、そちらのサイトも確認したところ、

「共働き」と「夫婦」の項目には
ちゃんと注釈がついていました。

 

 

「共働き」は、ふるさと納税を行う方本人が配偶者(特別)控除の適用を受けていないケースを指します。

「夫婦」は、ふるさと納税を行う方の配偶者に収入がないケースを指します。

総務省「ふるさと納税ポータルサイト」

 

 

ふむ。

配偶者に収入があるかないか、ってことですよね?

つまり「夫婦」に2種類あるといってるわけですね?

だとすれば、

それは「○○夫婦」と「△△夫婦」であるべきです。

「○○」と「夫婦」を対照させるのは、変です。

 

 

すなわち、正しい書き方は、

この場合こうなるはずです。

 

共働き夫婦」/「片働き夫婦

 

 

表はさらに続いていて、

子の有無・年齢の例も挙げられています。

 

「共働き+子1人」

「夫婦+子1人」

 

 

ここでも「共働き」と「夫婦」が

まるで反対語のように並んでいる。

 

 

考えるまでもなく

「独身+子」

という世帯もあるわけですし、

ゆくゆく同性婚が認められれば

「夫+婦」という単語自体がそぐわない事例も

当たり前に出てくるでしょう。

もしかしたら「親」が3人いる世帯もアリかも。

 

 

そのあたりのことは今は脇に置いといて

現時点におけるフツーの夫婦観で見たとしても、

「夫婦」と「共働き」を横に並べるのは

まず日本語としておかしいと思います。

「共働き」が「共働き夫婦」の略だとしても、

上位語と下位語を同位に並べることになるからです。

 

 

つぎに、法や制度の説明において

このような単語の配列を許すことは、

理念として間違っている、と思います。

 

 

なぜなら、これは、

「片働き夫婦」をデフォルト扱いすることだから。

男と女が結婚して家庭を作って

その片方(ま、男でしょうな)だけが働いている、

わが国はそういう家庭像を標準扱いします、と

社会に宣言していることになるからです。

 

 

 

 

つい先日、ネットをウロウロしていて

デフォのラーメン」という表現を見つけました。

麺の太さや茹で具合、スープの濃淡などに

とくに注文をつけず、またトッピングも加えない、

その店で基本形として供されるラーメン、

という意味であるらしい。

 

 

なるほど〜。

 

 

何でもかんでもカタカナにするのはよくないけど、

「ふつうのラーメン」という言い方だと、

大盛りじゃなくて並盛りってこと?とか、

味噌や豚骨じゃなくて醤油味ね?とか、

ずれた解釈をされてしまうかもしれません。

「特別な注文をつけない基本のラーメン」

と言いたいとき、

「デフォ」はたしかに便利かも、と思いました。

 

 

言語学にも、似たような考え方があります。

2つの対立項があったとき、

その違いを生むシルシがついている方を有標

シルシのついていない方を無標と呼びます。

つまり、「デフォルト」が「無標」です。

ごく平たくいってしまえば、

フツーが「無標」、トクベツが「有標」です。

 

 

たとえば、ほとんどの言語において、

肯定は無標で、否定は有標です。

「飲む」に比べて「飲まない」は長い。

「可能」に比べて「可能」は長い。

また、単数は無標で、複数は有標です。

'the cat' に比べて 'the cats' は長い。

 

 

意味がフツーのものは、形も短く単純。

意味がトクベツのものは、形も長く複雑。

トクベツを表すときは、

フツーに何かがくっついた形になるのです。

デフォじゃないラーメンを注文するとき、

「メンカタ、脂マシマシ!」と付け足すように。

 

 

ことは言語外の世界にも関わってきます。

典型的なのが、ジェンダーをめぐるあれこれ。

「女流棋士」、「理系女子」、「女子アナ」......

「男流○○」「男子アナ」だのとは言わないのにね。

語の上で、女であることが有標になっている、

シルシつきになっています。

つまりはトクベツ扱いされているということです。

 

 

**

 

 

話を戻します。

制度の説明として世帯の形態例を並べる表では、

「片働き夫婦」にも「共働き夫婦」にも

同じようにシルシをつけるべきです。

略すとすれば「片働き」と「共働き」にすべきです。

 

 

一方だけを無標で表示することは、

それをフツーだと認識し、そう広言することです。

一方だけを有標で表示することは、

それをトクベツだ、標準じゃない、

と言っているのと同じことです。

 

 

やれ多様性だダイバーシティだと謳いながら、

「片働き男女のペア」だけを「夫婦」と呼ぶ

こんなことをやっていてはいかんと思います。

 

 

 

灰色しましま女流カワイイ猫!

 

 

 

ウリは

思いっきり有標よ!

 

 


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※前回の記事()に対して、

 いろいろなコメントをお寄せいただき、

 ありがとうございました。

 わかるけど自分では使わない、という方が

 まだまだ多そうではありますが、

 「普通/一般/標準」という意味の「デフォ」、

 順調に定着しつつあると見てよさそうですね。

 

 そうそう、三省堂国語辞典の用例も、

 ラーメンがらみでした。

 IT業界にはラーメン好きが多いに違いない!

デフォ

★日本語「デフォ」




 

『猫な日本語』は

 


ピンボケ写真が

 

 


デフォ!

P1330438.JPG

主役は草か?




ヒゲか?

P1330439.JPG




ピンク色のベロを
撮りたいのだが......

P1330445.JPG


 

 

 

やっぱり

 

 

 


ボケる。

P1330446.JPG




今年も、
ボケボケでまいります〜。


 


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※2019年最初の日本語バナシは、

 あるチラシが目についたのをきっかけに、
 「デフォ」を取り上げよう――

 そう思って書き始めたのですが、

 やたら長くなってしまいました。

 で、このつづきは水曜日に回します。

 

 ついでながら、みなさまに質問です。

 「デフォ/デフォルト/デフォールト」、

 どんなふうに使っていらっしゃいますか?

 これ、使われる分野や場面によって

 さまざまに分化しているみたいなんですよね。

 例文などお寄せいただけたら、うれしいです。

年とともに

★日本語文型「〜とともに、…」

 

 

 

 


あいかわらず、

きりりと厳しいお顔の、

グリコ婆さま
 

 

P1320878.JPG

 

 

 


たびたびおホメいただきますが、

ほんとうに、

サビ猫は年が顔に出ません。

 

 

 

 

しかし――
 

 

P1320872.JPG

 

問題は、

この座り方。





座るとき前足が開く。
これは老化の兆候なのだそうです。

 

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猫とさいごの日まで幸せに暮らす本 [ 加藤由子 ]より




堂々と、
開いておりますな。

P1320877.JPG

まあ、グリコさんの場合、
前から、ガニウデでしたから、
☆参考の過去記事
さして嘆く必要はないのかも。



きょうも元気に

仁王立ち!


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※今週の日本語バナシは、
文型「〜とともに、…」です。
おまけ写真あります。(↓)

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載ったら乗らない。

★日本語【同訓異字】

 

 

 

 

 

にゃんと!

『日本語びいき』が、

朝日新聞の書評欄に載りました!

 

 

花

東直子が薦める文庫この新刊!

(2018年9月15日付け朝刊)

 

 

 

 

 

全国紙に取り上げられたのは初めてです。

うれしくてうれしくて、

猫を乗せて記念撮影。

 

P9150013.JPG

 

 

何なんですかね、この仏頂面。

「乗るな」と言えば乗るくせに、

「乗って」と頼むと、乗らない。

 

 

P9150018.JPG

 

歌人の東直子さんが

取り上げてくださいました。

ことばの「遣い手」が

お目を留めてくださった。

そのことが、とてもうれしい。

 

 

私が言いたかったことのひとつ――

自分たちが使っているこの日本語に、

タダシイとかマチガッテルとか

そういう線を引くのはやめにしたい、

――ということ、

それを正確にすくい上げてくださいました。

 

 

ネットでも読めます。

 

東直子が薦める文庫この新刊!

 

 

 


 

 

ちなみに、

これはできたてほやほやの『日本語びいき』が

わが家に届いた日の写真。

 

P8130011.JPG

 

広げたとたんに、乗りました。

迷わず、乗ってきました。

さすが、猫ですね。

 

 

ええい、じゃまじゃま!と、

ぐいぐい机の隅に寄せてやったら、

妙なかっこうで固まったので、

赤ペン乗せてみたの図。

 

P8130025.JPG

 

 

乗られたら、乗せ返す!

 

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※お久しぶりねの日本語バナシは、

「乗る/載る」などの同訓異字についてです。

つづきを読む(↓)から、どうぞ。

 

 

※業務連絡

朝日新聞の書評の威力はすごいらしく、

ただいま、主なネット書店では

『日本語びいき』の在庫がゼロになっています。

 

でも、全国の書店さんに在庫はあるはずで、

今はそれが返品されたり取り寄せられたりで、

流通過程を動いている状態なのだそうです。

そのため、増刷されるかどうかは、微妙です。

 

今から買ってやろうとお思いの方は、

願わくは、リアル書店さんでお探しください。

もしその本屋さんにない場合は、

取り寄せを依頼なさってください。

どうかよろしくお願いいたします!

 

また、電子版も近いうちに出される予定です。

発売が決まりましたら、お知らせします。

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つまんにゃい

★日本語:「つまらない」の意味

 

 

 

 

 

今日も今日とて

DELL製の冷え冷えボードを

独り占めの、灰色しましま。

P1320049.JPG


 

あ〜、たいくつ〜。

 

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つまんにゃ〜い。

 

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いいよね、猫は。

 

 

おばちゃんも、
そうやって、

ごろごろしたいぞ。

 

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※今週の日本語バナシは

 「つまらない」の意味について(↓)。

 知ってたけど、ビックリしたこと。

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増殖

★日本語【〜続ける(複合動詞)】

 

 

 


 

ウリ猫や、

キミがそこにいると、

画面が見えないんだが......
 

 

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ちょっと いま はなしかけないで。

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いそがしいのにゃ。

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あ、そ。

 

ウリすけの気がすむまで、
しごとは中断です。

 



それにしても
改めて見渡してみるに、
わが机上の乱雑なことよ。


そして、
その乱雑さに拍車をかけているのが、
猫グッズであることに、気づく。


増えますよね、猫グッズ。


モノは増やすまいと思っていても、
ツボを心得た方が
すてきな品を贈ってくださったり、
ふとした折に自制のタガが外れて、
つい買い込んじゃったり。
 

 

せっかくなので(?)、

ここで、

猫クイズです。

 


そんな増えつづける猫グッズ、
上の写真には
いくつ写っているでしょうか?

 


正解は、
毛づくろいのすんだ
ウリ猫に聞いてみましょう。

 








むっつにゃ。

P6030077.JPG

画面左から時計回りに、
.屮奪エンドの白猫、
よみねこさん
ホウキを引っかけた黒猫氏、
走る黒猫のモノサシ
ダ屬で柄のカメラケース

Εラスの文鎮


イ蓮△砲磴鵑汎鍛輊覆任垢里茵

Necology Bazaarの製品。

※こちらで買い物をすると、

価格の1割分を

犬猫の福祉に回していただけます。

 

 

Δ蓮△呂襪个覬儿颪ら来てくれた猫。

分厚いガラスの底に、
かわいく丸まって寝ています。
 

 

モノは増やしたくないけれど、

好きなモノに囲まれた暮らしは、

やっぱりしあわせですな。

 

 

いちばんのしあわせのモトは、

ナマ猫ですけど、ね。

 



 

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※今週の日本語バナシは、

 「増え続ける」の「〜続ける」について(↓)。

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猫充電

★日本語【〜中(ちゅう)】

 

 

 

 

灰色しましまを――、

 

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充電中。

 

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このサイズの猫ですと、

アダプターが必要です。

 

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あ......

 

 

 

 

過充電?

 

P1300608.JPG

 

 

 

 

 

この文型はすでに取り上げたことがあったような、と

記憶をたどったら、ありました。

なんと、2012年。

このブログも長くつづいたものですのぅ。

 

くわしくは、そちらをご覧いただけますでしょうか。

自分でいうのもナンですが、

なかなかまじめに解説しておりますです。

 

☆「おしごとちゅう」の灰色しましま

☆「ねこちゅう」と「ニャンタ特権」

 

 

 

 

**

 

何の関係もない、オマケ写真。

手前みそ2017、無事に口開けいたしました。

 

P1300619.JPG

 

 

わが家周辺は、まだまだ先週の雪が残っております。

この寒さには、キムチ鍋などもよろしいですな。

昨夜は、この若いみそが、お手柄でした。

 



 

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ドラマちック #本編

★日本語【タ行の発音】


 

 

朝ごはん待ちのウリ猫の目が、
やけに印象的に見えた件()につきまして、
これをドラマックと称すべきか、
ドラマティックと号すべきか――、

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どっちゃでもええわい、という声も聞こえそうですけれども、
一席、おつきあいくださいませ。

(末尾に、おまけ写真あります。)

 



 

タ行の発音について】

 

日本語の五十音表は、じつによくできていると思います。

日本語を成り立たせている音の種類を網羅しているばかりでなく、

その並べ方がまた、理路整然。

5つの母音と各行共通の子音を縦横に組み合わせた、みごとな配列です。
 

しかも、これが動詞の活用表も兼ねちゃうというんですから、

世界にも類を見ない、すばらしいリストではないかと思います。
 

ただし、その各行「共通の子音」というところに、

ごくわずかな、ズレというか乱れが見られる行も、あります。
サ行、ザ行、タ行、ダ行、ハ行です。

きょうは、タ行について、ちょっと細かく見てみましょう。


 

タ行の5つの音を発音するとき、舌の位置や口内の接地面積、
接地後の舌の動きなどをよーく観察してみると、
じつは3種類の子音が混じっていることに気がつきます。

そのそれぞれの子音に、アイウエオの5母音を続けて発音し、
改めて整理し直すと、タ行は、つぎの3行に分裂します。

     ティ  トゥ  テ   ト
 

 

  チャ  チ   チュ  チェ  チョ
 

 

  ツァ  ツィ  ツ   ツェ  ツォ

 


 


で、さて、冒頭のウリ猫に降り注ぐ朝日の形容に戻ります。

原音に、なるべく忠実に発音するとすれば、
 

  ドラマティック


でなければなりませんが、いささかキザに響くようでもあります。
今、ざっとググってみたところ、両者のヒット数は以下の通り。


  ドラマック  91万3千件

  ドラマティック 69万4千件


これを見る限り、今のところはまだ、「チ」が優勢のようです。

でも、たとえば化粧品だとかマンションだとかの広告では、
「ティ」という表記のほうが、多く見受けられます。
キザであることがむしろ求められるような文脈では、

「ティ」の方が、好まれるということなのでしょう。

実際、日本語に移入された時期の早い外来語は、「チ」が多く、
歴史の浅い外来語ほど、「ティ」で書かれることが増えます。
 

 

「チ」のほうがしっくりくるもの:

  スチール、チーム、チケット、プラスチック、

  エチケット、チベット、スチームアイロン

 


「ティ」のほうがしっくりくるもの:

  ミルクティー、パーティー、ボランティア、シティー
  クリエイティブ、エグゼクティブ、アイデンティティー


ちなみに、日本語に入ってからの歴史がうんと長い語の中には、
「ティ」でも「チ」でもなく、「テ」というのもあります。

  スッキ

英語の 'stick' から来ているはずですが、
これなどは、その後、おもしろい展開を見せています。

  スティック

「スティックのり」「スティックサラダ」とかの、スティック。
表記を異にして、ステッキとの役割分担を確立させています。
これが「ステッキのり」じゃ、文房具としては巨大すぎるし、
野菜嫌いの子に「ニンジンステッキ」を出したら泣くでしょうね。


ともあれ、「チ」より「ティ」は新しい感じがあるのでしょう。
同じ 'steam' から入ってきたはずのカタカナ語でも、
おなじみ家電のアイロンでは「スチーム」と表記されるのに対し、
おしゃれ美容家電や、電子レンジ用のシリコン製蒸し器などでは、
「スティーム」や「スティーマー」と書かれることが増えます。

歴史の深浅によって、使い分けられているわけですが、
おもしろいことに、それを逆手にとってわざと古い形を使うことがある。
たとえば、「きょうはお刺身ぱーちーだ。」なんて言いませんか?
あるいは、「アイデンチチーの危機を感じちゃうぜ。」とか?

パーティーなんてそんなしゃれたもんじゃないんですヨ、と言いたい、
あるいは「じつはよくわかってないんですけどね感」をアピールしたい、
――そんな微妙な気配を感じさせる、あえて、の「チ」ですね。

こういう繊細な感覚を生かしたことば遊びは、
わたくし、大好きです。
 


 

 

ついでながら、ここでみなさまの注意を喚起しておきたいと思います。

外来語は外国語ではない、ということです。

外来語は、日本語です。

外からやって来て(今や)日本語になった単語、です。
 

だから、発音が原語から遠くなるのは、ある程度やむを得ないことです。

だから、原音との違いに目くじらを立てても、さほど意味はありません。

日本語の文に原語をそのまま放り込むしゃべり方は、滑稽なだけです。
ルー大柴さんが狙っている滑稽さは、それでしょう?


また、使われているうちに意味がすり切れたり、ずれることもあります。

上の「ステッキ」と「スティック」は、その一例です。

だから、カタカナ語の乱用が英語習得を阻害する、だのという話も、
それはあまりに単純すぎる議論だろうと思っております。

そんなわたくしですが、どうにもイライラするのが、こちら。


  セーフ シティ, ダイバーシティ, スマート シティ.

東京都の広報などで、
近ごろ、ちょくちょく見かけるものです。

これが都民ファーストの目指す「新しい東京」なのだそうです。
「3つのシティを実現し、 新しい東京をつくる」のだそうです。


 

3つのシティって!
何それ!

何なのそれ!


東京都政策企画局というところから引用します。

英語の「Diversity(多様性)」と「City(都市)」の2つの言葉を一つに合わせて「ダイバーシティ」としています。

あんまりです!

カタカナ語の乱用が英語教育に害をもたらすと言うのであれば、
こういう無茶苦茶なことばいじりこそ、非難されるべきでしょう。

たしかに、「セーフ」と「スマート」のほうは、
「シティ」の前に半角スペースが空いています。
「ダイバーシティ」にはそれがなく、1語になっています。
だから「潜水士都市」じゃないのよ間違えないでね、と逃げは打ってある。
なんと姑息な。


これを「ことば遊び」とは呼びたくありません。
これは、ことばをもてあそぶ行為です。
日本語をオモチャにして、汚い手でいじくりまわす行為です。
とても、とても、不快です。
東京都政策企画局さん、日本語に、謝ってください。



朝っぱらから毒を吐いてしまいました。

ごめんなさい。
お口直しに、「かっこいい朝ごはん待ちウリすけ」を、どうぞ。


 

きりりっ!


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「3つのシティ」の悪口を、

なるべく穏やかに書こうとしたら、時間がかかってしまいましてな。

きのうアップできなかった言い訳です。

 

 

ドラマちック

★日本語【タ行の発音】

 





12月に入り、陽ざしが部屋の奥まで届くようになりました。

移転先の食堂で、ウリ猫が朝ごはん待ち。

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ごはんは どこから くるのかにゃ?

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あっちのほうから くるのかにゃ?

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ねこ

 

そんなウリすけの瞳に、

朝の光がさしこむと――、

P1290579.JPG
 

 

 

 

なんだか、

 

みょ〜に、

 

 

 



ドラマチック!

P1290575.JPG

まだかにゃ〜。

 



 

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※「ドラマック」か「ドラマティック」かについて書くつもりだったのですが、

 週末、出かける用事が重なりまして、時間(と体力)切れで書けませんでした。

 このつづきは、あした(か、もしかしたらあさって)までお待ちくださいまし!

ねこ型はあと型

★日本語文型【〜そばから、...】






猫ネコしいお菓子の詰め合わせをいただきました。

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何でしょう、灰色しましまのこのぶすくれ顔は。
自分の食べ物じゃないことがわかるのか。


すね猫は放っておいて、
イソイソと開けてみますと――、




あっら〜!

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先日「ひょぇえ〜!」なクッキーをご紹介した折(⇒☆)、
「食べられない物をかたどった食品」がちょっぴり苦手、と書きました。

そうしたら、

そんなことを言ってるそばから

猫型クッキーとにくきう型マドレーヌが届いた!


いや、だいじょうぶ。
このぐらいデザイン化されていれば、だいじょうぶです。
ただ、猫クッキーを割るのはやはり抵抗があったので、
大口開けて放り込む必要がありましたけれど、
でもどちらもたいへんおいしくいただきました。
Yちゃん、ごちそうさま!








さらに、当のモンダイな指クッキーの制作者Tさんからは、
今度は、「普通のクッキー」をいただきましたよ。

P1290665.JPG

はあと型♪


これが「心臓型」だったら、ひるむところでしょうけれど、
ハート型はもう、モトの姿からはるかに遠いですもんね。
何を思い煩うこともなく、じつにおいしくいただきました。
Tさん、ごちそうさま!


**


少し前のことになりますが、到来物がもうひとつ。
猫といっしょ! キウイとベツヲそれからナッツおまけにレイ
ブログ開設9周年記念の品が当たりました!

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男木島(おぎじま)土産の手ぬぐいです。
ふだんハンカチ代わりに手ぬぐいを持ち歩いているわたくし、
うれしい、うれしい。
写真のお嬢さんは、抽選委員のレイちゃん。




そして、おまけは、
そのレイちゃんがビシィっと引き当ててくれた抽選札。
ウリ猫の反応をたのしみに、同封してくださいとお願いしたもの。

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が、すっかりオバサン化したウリすけは、
まるっきりの無反応で、残念にゃり。

キウイさん、ありがとうございました!

 

 

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※1.この記事を、うっかり土曜のうちに公開してしまっておりました。

   あらためて今週月曜の分として、アップし直します。

※2.日本語文型の解説と、はあと型に対するウリ猫の反応写真につづく(↓)。

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猫干し日和

★日本語文型【たとえ...ても、】




やっぱり おそとは いいにゃ。
 

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ウリ猫、ご満悦です。

たとえ、

こんな状況で――、

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マダムの冷たい視線を浴びていようとも、

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雨の止み間は、貴重です。

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たとえイマイチはっきりしないお空でも、

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きょうは、久しぶりの猫干し日和。

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ころんころ〜ん♪

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柿も色づきました。



包帯から解放されたグリコさん
この顔が、彼女のニコニコ顔。

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写真は10月半ばのある日。
このころは、ほんとうに連日の雨で、
猫も洗濯物も、すっきりしませんでしたね。
 


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※「たとえ…ても」の解説につづきます(↓)。

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家計を守る猫

★日本語【(促音に続く)濁音】




ねえ、ウリや。





にゃに?

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なんでわざわざそこに来るかな。
おばちゃん、今、買い物中なんだけどな。




ふうん......
 

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なに、その態度。


肉球

 

グリコのトイレがどうもうまく行かないので、

砂のタイプを換えてみたらどうじゃろか、と思い、

猫用品のネット店をふらついていたら、

(ま、よくあることですが)猫グッズの店に迷い込む。
 

猫用品猫グッズは、違いますわね。
猫用品は猫と暮らすために必要な物ですが、
猫グッズは、ほとんどの場合、なくてもいい物です。
 

ただ、困ったことに、
なくてもいい物を売ってる店ほど、たのしいんでありますな。

グッズのほうの店をうろうろしているうちに、

ちょっといい感じの猫柄の眼鏡ケースを発見。

ケースはすでに(いくつも)持っています。
さらに買うのは無駄遣いであります。
でも、ちょっといい感じの眼鏡ケースは、
眼鏡生活をたのしくしてくれるんではあるまいか。
人生をたのしくするのは、悪いことではないぞ。

いや、だがしかし......
 

そうこうしていたら、

灰色しましま猫がやってきて、

マウスとエンターキーの上に倒れ込んだ。
――というのが、1枚目の写真でござります。

 

 

買うな、ってことかい?


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※今週の日本語バナシは「グッズ」でござるよ(↓)。

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アタマごんごん

★日本語文型【…と、…。(条件節)】

 




おや、珍しい。

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台所の上に灰色しましま。

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よく通り道にしている場所だけど、

ここで寝ているのは、初めて見た気がする。

 



この猫は、

 

おばと目が合うと、








ごんっ!

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「おばと目が合う」が、スイッチ。

全自動アタマごんごん猫。

 

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※条件節「…と、…。」の解説および、おまけの古写真に続きます(↓)。

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