2017.11.01 Wednesday
見上げれば......
わが家の場合、
ヒトが帰って来ても、
出迎えてくれる猫は、まず、いない。
でも、たまに、
階段をあがりかけて上を見ると、
こんなものが見えることも、ある。
ウリや〜い。
にょ?
ただいま〜。
家の中にふわふわの温かいイキモノがいる幸せ。
11月1日は、ウリ拾い記念日です。(⇒☆)
高山から戻ったきのうの夜、
おばの足首にもたれて毛づくろいをする灰色しましまを、
「あしたはウリを拾った日だねえ。」とトントンしてたら、
自分のそのことばに、ぐっと来てしまいました。
9年前のその晩、募る風の音におびえながら、
どんなに心細かったろう。
どんなに怖かったろう。
さみしかったろう。
お腹はペコペコで、
地面は冷たくて、
喉も乾いていたかもしれない。
あ、向こうのヤブで何かが動いた。
何だろう。
タヌキ?
こっちに来る! どうしよう!
......この小さな灰色しましまが、
木枯らしの吹き荒れる雑木林で、
小さく小さく小さく丸まっているところを想像しました。
*
猫は愛玩動物です。
ヒトとともに暮らすべき生き物です。
そのように、ニンゲンが「つくりかえ」ました。
だから、ニンゲンには、彼らと暮らす義務があります。
街や野に放り出してはいけないのです。
猫や犬と暮らしたくなったら、
1ぴきでも多くの、おびえ震えている灰色しましまに
どうぞ、その手をさしのべてください。
いのちを、
ペットショップやブリーダーから買わないでください。
不幸ないのちの再生産・大量生産に加担しないでください。
理不尽にも捨てられた灰色しましまたちや
師走の寒空に家を追い出されたグリコたちを
どうか救ってください。
あるいは、彼らを救うために奔走している団体を
応援してください。
みなさんの身近で活動しているそんな団体をさがして、
私設応援団になってください。
これはお願いではなくて、おススメです。
ウリグリを拾ったわたしは、今とても幸せです。
だから、自信をもってのおススメです。