2018.03.21 Wednesday
オトナ!
このグリコさんの視線。
飼い主としては、
気づかなかったことにしたい。
なぜなら、
今はまだ、
ごはんの時間ではないからです。
たとえ、お膳の上がこんなことになっていても、
今はまだ、その目に負けるわけにはいかないのです。
無視するんじゃないわよ。
春休み恒例、留学生は見た!シリーズ
89人めは、韓国のPさんです。
日本に来てみんなしんせつで、はじめて会った人だけど言葉をおしえてくれたり、まよっている時みちもおしえてくれて良い思い出になりました。一ついやだった、けいけんは外国人だから日本語がうまくないせいか、ただ外国人だからかはわかりませんけど、はなしをかけたとき、むしされたけいけんがあって少しへこんだんですがその人もじじょうがあったんでしょうよくわかんないけと... 以上です。
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うーん、「その人も事情があった」のだと、私も思います。
冷たい気持ちで無視したのではない、と思います。
少しへこみはしたけれど、でもすぐにそう思い直したPさん、
オトナです。
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要らぬ心配かもしれませんが、
もしかすると、日本語ネイティブの読者の中には、
このPさんの日本語力を低く見る方が、おありかもしれません。
ちょっと句読点の使い方がおかしいし、
あまり漢字が使われていませんからね。
でも、日本語教師の目で見ると、
まったくそんなことはありません。
韓国も、日本と同じ漢字圏の国ではあるのですが、
国の教育方針の変化で、最近の若い人は漢字を使いません。
自分の姓名も、ハングルという表音文字で書くのが普通です。
ですから、日本語を習うようになって初めて漢字に触れたという人が
決して少なくありません。
Pさんも、不正確な漢字を使うよりはひらがなで書くことを選んだのでしょう。
でも、ひらがなだけの文章は、読みにくい。
ハングルと違って、日本語には「分かち書き」がないからです。
それで、空白の代わりに、読点を使ったのでしょうね。
そういう点を考慮した上で読むと、
Pさんは、かなりの「遣い手」です。
「ただ外国人だからかはわかりませんけど」
この「〜か」の後ろに「は」を入れるのなんて、
相当の日本語力がないとできないことです。
また、
「じじょうがあったんでしょう」
「あったでしょう」ではなく、「ん」を入れている。
なかなか身につけるのは難しいノダ文を、完璧に使いこなしています。
※ノダ文については、こちらに。⇒☆「へえ、入れるんだ!」
以上、留学生の書く日本語の「読み方」を、
きょうは少し違う角度から、ご紹介してみました!
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さてさて、黒っぽい姐さん、
ごはんはまだ6時間先ですよ。