みぞれの都心

みぞれの都心としん

ここは東京とうきょうの、ど真ん中なか、皇居こうきょのお濠ほりです。
おもい雪ゆきが、強つよい風かぜで横よこに流ながれていました。
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そして、こちらは、にっぽんの、法律ほうりつをつくるところ。
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国会議事堂こっかいぎじどう
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おっきいなあ。


わきにはこんな車くるまがいました。
るだけで息苦いきぐるしくなります。
まどが、窓まどが、ない。
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ああ、警戒けいかいをしているのですね。
わるい人ひとたちが悪わるいことをするかもしれませんからね。

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ずらりん、と並ならんで、全車ぜんしゃ、エンジンかけっぱなし。
東京都とうきょうとアイドリング・ストップ条例じょうれいには違反いはんしないのかなあ。
「警戒けいかい」してる場合ばあいは、いいのかな。

そういえば、交番こうばんの前まえでもよくエンジンかけっぱなしのパトカーを見るけど、
エンジンかけっぱなしってことはキーがさしっぱなしなわけで、
あれって、盗ぬすまれたりしないんだろうか。


てなことを平和へいわボケの頭あたまで考かんがえながら歩あるいていきました。
でもまあ、そんなことを考かんがえながらあちこち写真しゃしんに撮っていても
だれからも何なにも言われない。
「しっしっ」と追っ払ぱらわれることもない。
カメラを取り上げられることもない。
いきなりライフルをかまえられることもない。

やはり日本はいい国くになのだ、と思おもいます。
 

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で、さて、人一倍ひといちばいお尻しりの重おもい私わたしが、
この悪天候あくてんこうにどこへ行ったかというと、

 


* * * * *

議事堂裏の、衆議院第一議員会館。
そこで行われた、
THE ペット法塾主催
動物愛護管理法改正意見交流会


定員300名。
たった300人しか参加できないシンポジウムに、
私のような、何ら実質的な活動をしていない人間が行ってもいいものか。
迷いましたが、「知りたい欲」に駆られて申し込みました。

会場は荒天にもかかわらず、超満員。
開会前、前後左右から聞こえてきた会話から察するに、
ずいぶん遠くからの参加者も少なくない気配。
定員オーバーで参加できなかった方も多数あった由。

そんな貴重な300名の枠を埋めた一人として、
どんなことが話し合われたのか、きちんとご報告したいと思ったのですが、
……
ムリ。

質量ともにものすごい情報が一気にこのアタマになだれこみ、
2日2晩たっても整理がつきません。
知らなかったことが多すぎます。アタマがパンクしそうです。
ショックも受けました。ココロもパンクしそうです。

それに、生意気を言うようだけれども、
聞いた話をそのまま人さまに伝えていいものかどうか、
ちゃんと自分でもう一度調べなおしてからにしたいことも、いくつかあります。

ですから、今日のところは、「とくに印象に残ったお話」だけ、書きます。
小学生の感想文みたいですけれど、おゆるしください。


とくに印象に残ったお話

 ◎株式会社コークアの成田司さん
   成田さんは、「業界」の人です。
   業界の中で孤軍奮闘していらっしゃる。
   日本のペット産業のあり方が、世界標準から大きく遅れたものであること、
   そのために国際的なドッグショーの開催地として認められない事態まで起こっていること、
   それなのに、業界はまだ目を覚まそうとせず、
   妙な理屈をかざしてロビー活動を展開していること、を話されました。

   「動物愛護」という名前の通りの法律になるように改正する、
   その一点だけを考えていけば、おのずから議論はシンプルなものになるはずだ、
   そうおっしゃったのが印象的でした。


 ◎杉本彩さん
   つぎつぎに猫を拾っては、里親探しに絶大な威力を発揮しているうつくしい女性、
   というぐらいの認識しかありませんでした。
   今回初めて生のお声を聞いて、とても冷静な頭と熱い心をもった方だと知りました。
   生体展示販売をやめさせるのが目標です、ときっぱりおっしゃいました。
   蛇口をしめなければ、拾っても拾ってもキリはないと。
   上の成田さんもそうですが、ひさしぶりに「勇気」という単語を使いたくなりました。
   お二人の立場で、そのような主張を展開することは、
   とても勇気の要ることだろうと思うのです。


 ◎東京都新宿区保健所衛生課の高木優治さん
 ◎
熊本市動物愛護センター所長の松崎正吉さん
 ◎
横浜市港南福祉保健センター獣医師の黒澤泰さん  
   公務員という立場で、「殺さない行政」を目ざして実践してこられました。
   法律や条例にしばられつつ、また最大限に利用しつつ、たたかってこられました。
   良心をねじ伏せなくても、職務をまっとうすることはできるのだと知りました。
   法と職務命令を守りながらも、動物を殺さずにすむ道が、
   情と知恵を駆使すれば、現状でも見つけられなくはないのだと知りました。

   動物愛護管理法35条「行政の引き取り義務」は、それ自体が矛盾ではないか。
   愛護せよ、みだりに殺すな、とうたいつつ、
   35条では「みだりに殺すための引き取り」を公務員に強制している。
   それはいやだ!と声を上げ、現場で奮闘しているお役人もいるのです。


* * *

今回の改正が議員立法にゆだねられることになったのを受けて、
会場には国会議員も十名以上来ておられました。
ご自身や党のさまざまな取り組みについて話されました。
(ほとんどの方は、話すだけ話すとすぐに退出なさってましたが。)

そのお一人、公明党の高木美智代さんがこう言われました。
―AERAの記事で、公明党は「8週齢規制に反対」というふうに書かれてしまったが、
  党としてまだそのような結論は出していない。

じゃあどのような結論を出したのか、出すつもりなのか、
それについては一切、おっしゃいませんでしたが、
つまりは、公明党も「8週齢規制に賛成」するカモシレナイカモシレナイ、
ということなのでしょう。

だから、みなさま、

『8週齢規制』メールプロジェクト
まだまだつづけましょう。
ムダにはならないと信じて。

杉本彩さんの言うとおり、蛇口をしめなければ、
いくら善意の人が拾っても拾っても、救っても救っても、
殺されるためだけに生まれてくる命はなくならないのですから。

 

 

 

 

関係ないことですが、
議員会館はとっても暖房がきいてました。
トイレの便座もほっかほかでした。

 

 

 

 

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動物愛護管理法改正についての当ブログの過去の記事は――
 ・日本の動物愛護事情について
 ・グリコがされたことは
 ・おそろしい子

追記
 「いいから行きましょう!」と私に参加をうながしてくださった 『猫ネコ英語』のこてちさんが、
 こちらの記事で、シンポジウムで意見を述べた方々のサイトをまとめてくださっています。
 動物愛護管理法がカバーする(しようとしてしきれていない)ものは、ほんとうに広いのです。
 どうぞご覧ください。

 

コメント

たった一人の声は小さい。
それを知ってなお声を上げ、一人よりははるかに大きな声で
意見を述べてもなおかき消されるだろうと思いつつも
黙っていることを選ばない方々の、
小さくも熱く滾るお心に触れた気がして
涙がこぼれました。
こんなにいる。熱いお心を持った方たちが。
できることは小さいけれど、立ち止まってはいけない。
黙り込んでもいけない。
意志をもっていることを隠してはいけない。

お知らせくださってありがとうございます。

  • 藏ゆ
  • 2012/01/23 09:16

さる議員さんが「寝ているヒトがいないシンポジウムは初めてだ」と、もしや本心かと思われることをおっしゃっていましたが、全国からしっかり勉強しようといらしている方が大勢でしたね。心に訴える記事を書いてくださってありがとうございました。ほんとうに。
内容はおいておいて、「会場が寒い」発言にびっくり。節電なのに〜と思って。わたくしは窓側にいましたから中心部より寒かったはずですが、雪のなかをいらしたのだからコートをお召しになればいいのにと思いましたです。わたくしは暖房がきつくなくてさいわいでした。
充実した資料はこれからKDPボランティアを巡回します。

「生体展示販売をやめさせる」、そんな発想、思いつきも
しませんでした。動物園で動物を観るように、ペットショップで
売られているガラスショーケースの中の犬や猫をみたりして
いました。

そんな、当たり前のことに全く気付かなかった自分が恥ずかしい
のですが、本当にそうなればいいのにと初めて思う方が
いらっしゃるのかもしれない、と勇気を出して書きました。

私ごときのことで「勇気」という言葉を使うのは少し、いや、
大きく違いますね。
杉本彩さん、本気でかっこいいお方だなぁとこころ打たれました。

  • misa
  • 2012/01/23 12:49

お疲れ様、ご苦労様でした。
私は以前、野生動物保護団体のボラをやっていて、その頃は時間のゆする限り、いろんなシンポを傍聴させて頂きました。ニャンタのおば様のショックやパンクはよ〜く理解できます。そして、「そのまま人さまに伝えていいものか」のお気持ちも。
 ニャンタのおば様やこてちさんが発するお声で、初めて知ることもできます。ホントにお知らせくださってありがとうございます。

◇藏ゆさん
 遠野の地で歯噛みしていらっしゃるであろう女将さんのことを思えば、
 東京に住んでいながら行かない、というのはナシだっぺ、と思いましたの。
 公務員お三方の報告には、ほんとうに胸が熱くなりました。
 ほかのみなさんも、それぞれに凄惨な現場を見てこられた方ばかりなのに、
 押さえた口調で、淡々と数字を並べ、理詰めで語っていらっしゃいました。
 それでも一瞬、声が震える方もあって、胸を衝かれました。
 改めて、私にできることは、ズルけずに、怠けずに、やろうと思いました。
 

◇こてちさん
 このところ少々忙しかった私、寝ちゃうんじゃないかと内心不安でしたが、
 眠気なんか、まったくつけいるヒマはなかったですね。
 終了後の短い逢瀬でしたが、こてちさんにもお目にかかれましたし、
 行ってよかったです。誘ってくださって、ありがとうございました。
 
 久しぶりの都心だったので、桜田門から会場までテケテケと散歩してみたんです。
 そしたら、議員会館に着いてからしばらく汗が引かなくて困りました。
 これっぱかしも電力不安を感じている様子のない暖房っぷりでしたね。
 あの苦情を言った方は、きっと南の地からお越しだったのでしょう。


◇misaさん
 「私、知らなかった」ってみんなの前で言うのは、勇気がいると思います。
 misaさんがそうおっしゃってくださることによって、
 改めて、初めて、意識に上る方がおありだと思います。
 ありがとうございます。

 私も知らなかったのですが、ペットショップでの「売れ残り」は、
 ほんとうに悲惨な目に遭っています。
 いちいちの事例を書くのは、書くだけでも辛いのでひかえますが、
 数の上でいちばん多いのは、実験動物としての払い下げだそうです。
 蝶よ花よと愛されるペットになるか、実験室の檻に送られるか、
 あまりに違いすぎる2筋の道。
 実験室で生きながらに地獄の苦しみを味わい、最後は殺される。
 気が遠くなるような数の動物が、そちらの道に送られています。

 すべては誰にいつ売れるかもわからない【生体展示販売】ゆえです。
 どうしても純血種じゃないといやだ、という人にしても、
 ブリーダーに予約し、ちゃんとしつけをしてもらってから家に迎える、
 そういう流れにならないかぎり、
 「生産工場」における大量生産と売れ残りの連鎖は止まりません。

 いろんなしがらみがあるはずの杉本彩さんのきっぱりした宣言は、
 ほんとうにかっこよかったです。


◇nonoji-sourisさん
 ご理解、ありがとうございます。
 「その話は聞きたくないっ!」と思う報告がありました。
 思わず手から取り落としそうになる写真を載せたパンフレットもありました。
 でもみんな、ニンゲンがやっていることなのですよね。
 ちゃんと知らないと。そして、知らせないと。
 早とちりで間違ったことをお伝えしてしまう危険もあるかもしれませんが、
 声に出していこうと思います。

  • ニャンタのおば
  • 2012/01/24 09:10

ニャンタのおば様、
初めまして。ブログは毎回楽しみにしております。が、日本語の上達は......。「日本人の日本語知らず」も読んだのですが、いやはや。
それはさておき、シンポジウムの報告をありがとうございました。
申し込みフォームを開いた時にはすでに満席で参加出来なかった身としては、
参加された愛護団体の報告を待つのみでしたから(まだアップされていないようです)大変有難かったです。
「見ざる聞かざる」になりたくなるような事が実際に沢山ありますが、私も声に出していこうと思います。でないと友人や良き隣人が生体販売業者に加担する結果になってしまいますもの。これからも発信をお願い致します。

  • じゅにあママ
  • 2012/01/24 13:01

◇じゅにあママさん
 はじめまして。ようこそおいでくださいました。
 本もお読みいただけた由、とてもうれしいです。ありがとうございます。
 私は滑り込みでシンポジウムの席を確保できたようです。
 300分の1の責務を、この記事で少しは果たせたとしたら、光栄です。
 「友人や良き隣人が生体販売業者に加担する結果に」、
 ああ、まさにおっしゃるとおりですね。
 上で、misaさんも告白してくださったとおり、
 ペットショップのガラスに額をくっつけて赤ん坊の犬猫に見入る方たちは、
 たぶんその裏で起こっていることなど、露ほどもご存じないでしょう。
 ほんの少しのヒントがあれば、容易に想像がつくことではあるのに。
 私も前著『辞書のすきま』執筆時に、偶然「生体販売」という表現に出会わなかったら、
 かすかな違和感を抱きつつも、問題のおおもとに気づくことはなかったと思います。
 声に出していきましょう。応援、ありがとうございます。

  • ニャンタのおば
  • 2012/01/24 15:20

ニャンタのおばさま、シンポジウムの詳細なレポートじっくり読ませていただきました。
動物実験について
「病気には必ずそれにもっとも適切な治療法が用意されている…がそれは、動物に苦痛を与えるやり方からは絶対に生まれない。
道徳的に間違っていることが科学の世界で正当化されるということは、絶対に有り得ないのです。」
何年か前にこの言葉と出会い、目が覚める思いがしました。
真実を知りたくて、こわごわ写真も見ました。
以来、記憶の片隅から消えることはありません。
犬猫ワクチン開発のため、どれほどの数の仲間たちが犠牲になっているか知った時のショックも大きかったです。
知ることによって大きく意識改革しました。
どんどん真実を広めて寝た子は起こすべき!知ることからすべて始まるのだと思います。
私たちは、どうあがいたところで自分の行為の結果からは逃れることはできないと信じています。

  • みわこ@奈良!
  • 2012/01/25 00:14

◇みわこ@奈良!さん
 「道徳」という単語もひさしく使っていなかったことに思い当たりました。
 道徳と科学は、対立するものでも、矛盾するものでもないはずですよね。
 小学校のとき、道徳(と体育)が大の苦手だった私ですが、
 これからは意識の前面に立てて、「それは人の道、イキモノの道にはずれていないか」を
 自分にも社会にも問うていきたいと思います。

  • ニャンタのおば
  • 2012/01/26 08:02