2017.03.17 Friday
たねのはね
これ、な〜んだ?
グリコさん、わかる?
あ、無視された。
日が当たると、こんなにきれい。
ウリ猫にも見せてみましょう。
おや、銀髪の陰に何かついてますね。
何かの種みたいですね。
そう、これが、アレの種なのです!
アレとは、
テイカカズラ⇩
写真をクリックすると、5月の記事に飛びます。
あ、朴葉寿司だ....。
ことしも食べたいなあ。
そして、12月のテイカカズラが、こちら。
写真をクリックすると、マダムとカマキリの競演記事へ。
カマキリ母さん、あなたの卵、鳥に食われたみたいです。
命がけで産んだのに.....。厳しいものですね。
長さ10センチくらい。
大きさも色も細めのインゲンみたいな物体が、
かならず、2本セットになってぶらさがっています。
あの小さな白い花が、こんな長大な実になるのもふしぎだけれど、
さらに、この実の中から、
初めにお見せした「絹糸のボンボン」が出てくるのです。
自然って、ほんっと、すごい。
インゲンみたいだった長い実は、徐々に茶色くなって、
今度はバニラビーンズのさやみたいになります。
それが、冬の乾燥がつづいたある日、ふとねじれて、はじける。
きれいにたたまれていた絹糸が、
からまりもせず、
奇跡のように、
ふぁっと、ほどけて......
・
・
・
風を、待つ。
そうして、
木枯らしに乗って、
空を舞い......
・
・
・
地面に落ちる。
そこが乾いた場所であれば、
またつぎの風に乗って、
種は旅を続けます。
そこが湿った場所であれば、
種は、そこで春を待つことに決めます。
そこまで種を運んできた「はね」はペシャリと浮力を失い、
今度は種をそこに落ち着かせる役目をするのでしょう。
*
すごいよね、グリコさん。
アンタ、やるじゃないの。
ところで、今日のお湯割りがまだなんだけど?
へいへい。
まあ〜〜〜〜、一編の詩のごとく美しい記事!
ねじれたところも、舟の上で風を待つところも、
ふんわりと着地したところも美しいったらありません。
テイカカズラの白い花がスクリューのような形なのも、
種をくいっとねじる練習のようで、ほんとうにおもしろい!
グリコ姫のお言葉もいただきましたから、
ささ、お湯割りを!