2017.08.15 Tuesday
知識と思い込みの間
じつは灰色しましまの赤ペン先生、
この1週間ばかり、輪っか生活でした。
過剰グルーミングで、背中がハゲてしまいまして。
それでも全身全霊で赤ペン業務(の妨害)。
そんなに頑張らなくていいのに。
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きのうは、「ロシア=寒い国」は思い込み!と知らされました。
(⇒☆ロシアのAさんの作文)
ロシアはたしかに寒い国かもしれないけど、
「ロシアのぜんぶ」が寒いとはかぎらないってことですね。
言われてみれば、当たり前。
こんな小さな日本だって、那覇と札幌じゃ大違いですもんね。
なまじ知ってるつもりのことが、よけいな思い込みになってしまう、
そんな例は多そうです。
留学生は見た!
2人目は、インドネシアのJさんです。
よく言われたこととかとくにありませんが、ときどき日本人はインドネシア人に対して、ステレオタイプを持っていると感じました。例えば、インドネシア人と教えると「じゃ、豚肉食べれない」と何回も聞かれました。インドネシア人からといって、イスラム教だとは限らないと言いたいときもありますが、私自身はあまりかまいません。
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インドネシア人だからといって、イスラム教だとは限らない。
多民族、多宗教の国、インドネシア。
おまけにものすごい数の島々からなる国ですから、
習俗・文化の多様性も、半端なものではないでしょう。
でも、ほんの一昔前までの日本では、
東南アジアにイスラムを信じる人がたくさん住む国があること自体、
あまり知られていなかったように思います。
そのころのことを思えば、
インドネシアとイスラムを結びつけて考えるようになっただけでも、
「進歩」といえなくはないのかもしれません。
Jさんも「あまりかまいません。」と言ってくれていますし、
その国の人に会ったとき、その国について自分が知っていることを
じかに確かめてみるのは、悪いことではないと思います。
相手を人として尊重する気持ちが基底にある限り、
すこやかな好奇心からまっすぐ投げかける質問は、
きっとまっすぐ受け止められ、答えてもらえると思います。
好奇心と詮索好きは紙一重だけれど。
あしたは中国のQさんです。
四半世紀以上前、インドネシアを旅しておりましたおり、
スラウェシ島のどこかの宿に真っ暗になってからたどり着き、
周囲の様子もわからないまま眠った翌早朝、
拡声器から流れる大音声のコーランで目覚めました。
目の前にありました。モスク。
インドネシアとイスラム教のつながりはかように学びましたっけ。
そんな思い出が蘇ったJさんのお話でした。
きっとJさんは広い心でいろいろな方に知るきっかけを
与えてくれているのだと思います。
しましまさん、きれいな縞々を消したりなんぞしないでのんびりと。