職務質問

★日本語【メタファー】






あー、もしもし。

そこの灰色しましまさん。



にゃに?
 

 

P8080123.JPG



今朝ほど、

ベランダでミンミン氏が倒れていたのですが......



......。

P8080122.JPG

容疑者の目が泳ぐ。

 

 


ミンミンゼミ不審死事件。


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※今週の日本語バナシは、「目が泳ぐ」という表現について(↓)。

***

メタファーについて】

 

メタファー。

やたらにカタカナ語を使うなと叱られるかもしれませんが、
「隠喩」とか「暗喩」とかよぶのも、何やら妙に隠微な雰囲気。
「たとえ」といったほうが、まだしも耳になじむでしょうか。

 

思いっきりベタな例をでっち上げてみますと、たとえば――

 

 ・あなたは私の太陽です!
 

あなたが私にとっていかにたいせつで必須の存在であるかを、

正確に、事細かに述べようとすれば、膨大なことばが必要です。

そこで、それを「太陽」という、日ごろ頭上にいただいている

ありがたくもなじみ深い存在に置き換えて、表現しているわけですね。

 

もういっちょ――、

 

 ・そのとき、男の氷の瞳に温かな灯がともった。

 

その男の瞳は冷たく、情というものが感じられなかったのだけれども、

そこに、あるとき、ふっと、温かな情感が宿ったのですね。

これも、「情」などという、ことばで説明するのが難しいものを、

「氷」とか「灯」という、身近で具体的なものでたとえています。

 

 

かなりクサイ例を並べましたが、

こういう、詩や美文の世界のものと思われがちなメタファー、

じつは、日常の日本語の中にも、たくさん使われています。

 

今回のウリ容疑者の「目が泳ぐ」も、そうです。

「視線が定まらない」というのを、「目が泳ぐ」と表現する。

「視線」とか「定まる」などという、ちょっと難しげな語を避けて、

「目」「泳ぐ」という日常語で、わかりやすくたとえているのです。

 

実際には、目ん玉は泳いだりなんぞしません。

「泳ぐ」のは、通常、海や川の魚とか、プールで遊ぶ子どもです。

水による浮力を得て、重力を脱した、あの自在かつ不安定な動き。

あの印象を、うまく視線の動きに移し替えて描写しているわけです。

 

日常的すぎて、メタファーであるという意識ももちにくいけれど、

ほかにもいろいろ「泳ぐ」ものは、あります。

 

 ・おおっと、はたき込み! 横綱の体が泳いだ

 ・この手袋、大きすぎて、中で指が泳いじゃうよ。

 ・官界を巧みに泳いで、今じゃ国税庁のトップ。

 

もちろん、「泳ぐ」は多義語、と言ってすませてもいいですが、

多義の有力な発生源のひとつは、メタファーなのです。

 

 

じつは、ここまでの解説文の中にも、メタファーは潜んでいます。

 

 ・冷たい瞳(瞳は冷蔵庫に入ってたの? コワいよ。)

 ・温かな情感が宿る(情感、温めますか? お宿はどちら?)

 ・クサイ例(例文が臭うのか?)

 

いずれもこれがメタファーじゃないとすれば、

つまり字義通りに取るならば、ツッコミどころ満載です。

こんなふうにいちいち絡んでいたら、会話が成立しません。

 

でも......、子どもは、つっこむの、大好きですよね。

わざと字義通りの屁理屈をこねて大人を困らせて喜びます。

そして、漫画も、そういうのが大好き。

字義通りの解釈をして、それをむりやり絵にしたりします。

「冷たい瞳」をした人の顔の脇に「氷山」を描いてみたり、ね。

付箋とかLINEのスタンプにも、その手のお遊び商品がありそうです。

(LINEしてませんけど。スマホ持ってませんけど。推測。)

 

それもこれも、「ことばで遊ぶ」ということ。

日常に潜むメタファーで、ことば遊び。

やっぱり、ことばって、たのしいです。

おもしろいです。

 

 

ねこ

 

 

さてさて、ミンミン氏の死に関わった疑いが濃厚な、

この灰色しましま。


 

むだな殺生はしないのがモットーのはずですが、

(その件については、⇒☆こちらに書きました。)

たまに、亡骸がベランダにそのまま残っていることがあります。

 

おばデカはヘタレなので、事件性が高いと思っても

死因の調査は一切せず、闇から闇に葬ってしまうのですけれど、

無駄死にさせられるセミが、気の毒でなりません。

だからって「食え!」とも言いたくないし、困ったものです。

 

 

ムンクな夏は、まだまだつづく......。

 

 

コメント

ムンクな夏、というのも
とてもよく感覚が伝わりますね(^^)

「おばデカのムンクな夏」
小説が書けそうですwww

毎夏、セミの脱け殻がよく落ちているのが
当家の庭です。

  • まちゃ
  • 2017/08/28 09:09

今日のウリちゃまは3枚とも,右肩にほっぺを押されて
そのままこんなにも色んな表情を見せてくれる!
なんて可愛い容疑者なんでしょ ^^
本当に・・・気付かずに使っているメタファーって意外と
多いですね♪
意識してみるといっぱいありそうで,ちょっと意識して
みます ^^
ありがとうございます!

  • ж∫цж
  • 2017/08/28 12:28

時節柄、ミンミン氏は自然死を遂げた
ということもあるのではなかろうかと、
灰色しましまさんの擁護を試みる、
というツッコミはありですか?


そうっすよ、ミンミン氏は天寿を全うしたあとベランダに落ち、
たまたまそこに居合わせたウリちゃんが「なんにゃこれ」と
ちょっと転がして遊んだだけで、こてち探偵の言うとおり、
ミンミン氏は自然死だったんっすよ!
(猫曲署捜査1課の後輩デカmisa、という設定で遊んでみました)

  • misa
  • 2017/08/28 13:13

はち 『親分、て〜へんです! ウリたんがミンミン殺しでしょっぴかれやした!』
親分 『慌てるな、おれの見立てじゃ、あれは白だな。 何?灰色だ? そりゃてーへんだ!
    こりゃ、大岡様のお裁きを待つしかねぇな。』

奉行 『裁きを申し渡す。ミンミンは自然死である。よって、お咎めなしである。』



  • おっチョコ
  • 2017/08/28 14:05

いや、この現場から推測するに
どうも毒殺の可能性があるんじゃねぇかな。
金チョーるって、猛毒なんだろ?
ミンミンうるせぇって、毒撒かれてよ、
瀕死で飛んできて、ここで息絶えた…ってハナシよ。
(お前誰だという追及はしないで)

  • 藏ゆ
  • 2017/08/28 16:04

”泳ぐ目”に心奪われ、
「メタファー」の説明に刺激され、
それで?それで??と、クリックーーーしたら、

皆様のコメントがあまりに面白くて、
「コメント大会(いや違う!?)」覘いただけで大満足\(^o^)/

いや――楽しかった〜(^^♪

  • himetarou
  • 2017/08/28 22:15

〇 「暗喩」を「メタファー」と言うのですね。実は知りませんでした。
 何気ない会話でも、もう当たり前というか無意識にメタファーを使っていることがあります。
 実は、それを極力使わないよう注意しなくてはならない時があります。
 仕事で、視覚障害者と行政とのやり取りの補助をするのですが、県職員は、「そのへんは、ガラス張りになっています」って言ったら、「会計内容はすべて公開されている…ってことですね!」と、両者が共通に理解する言葉に置き換えていくわけ…。
 「そこは、グレーです」なんかも「違法か合法か判断に迷うところなのですね…」てな感じでね。
 とにかく”たとえ”の「元の意味」を探るのって、(訓練していないからか)以外に神経をすり減らすのです。
 障害者のほうは、自分の頭の中で定義した言葉をしゃべっちゃうし、行政は業界用語をいきなり使っちゃうし… 共通理解って、猫との会話並みに難しいのです。
       <ののちゃんより>
   
 
「たとえ」といったほうが

自然死に賛同。
目の泳いでるウリ容疑者 超お気に入りボックスに入りました。
ウリちゃんは 目で語りますねぇ。
チャーミング。
ころっと騙された振りして 解放してしまいそう。
セミのみなさんお疲れさまでした。

  • きゃろりん
  • 2017/08/29 08:10


◇まちゃさん、ありがとうございます。◇
ヌケガラならよいのです。何の問題もないのです。問題は、ナキガラ、なのです。「おばデカのムンクな夏」、主演のおばさん刑事は笑えない。ひー......。

◇ж∫цжさん、ありがとうございます。◇
ウリはほんとに豊頬の持ち主ですよね。ほっぺたのせいで目がこんなふうになる猫、私はウリしか知りませんわ。/そうそう、日常に潜むメタファー、「気づきメガネ」を手に入れると、身の回りにたくさん見つかって、たのしいですよ〜。

◇こてちさん、ありがとうございます。◇
「時節柄」というだけでは、捜査当局は納得しないでしょうなあ。ナキガラの羽根がですね、こう、不自然にゆがんでいたことに、事件性があるとにらんでおりますの。

◇misaさん、ありがとうございます。◇
お前な、じゃあ、この羽根がこんなんなってるの、どうやって説明すんだよ。だいいち「ちょっと転がして遊んだだけ」って、それ、遺体損壊だろ。そんだけでも重罪じゃねえか。容疑者がちっとばかしカワイイからって(!)、捜査の手を抜くんじゃねえぞ。(先輩デカ、ナニガシくん)

◇おっチョコさん、ありがとうございます。◇
お奉行さま、そのお裁きのスジはいったいどういうこってごぜえやす? あたしゃ合点がいきやせん。なにも隣町の親分と手柄を張り合って言ってるわけじゃねえんですよ。どう見たって、こりゃあ、あの灰色が真っ黒にちげえねえんでございます。もう一度、ご吟味を願いあげますっ。(しょっぴいた岡っ引き)

◇藏ゆさん、ありがとうございます。◇
うるさいというだけで毒をまくヤツ、いますかね? ......う、いそうな気がしてきました。おそろしい世の中でございますなあ。ホームセンターなどでずらりと並んだ「不快害虫」殺しの諸道具を見ると、背筋が寒くなります。とか言って、うちも、ホウ酸団子だけは置いてますけども。

◇himetarouさん、ありがとうございます。◇
いやもう、おっしゃる通りでございますよ。コメント欄のみなさまのおかげでもってるようなブログです。ここを読まないのはモッタイナイ!

◇kitcatさん、ありがとうございます。◇
「氷のような瞳」というと「明喩」で、「氷の瞳」というと「暗喩」になります。「ような、みたいな、ごとく」といった、それが「たとえ」であることを明示していない表現ということですね。/興味深い経験談をありがとうございます。私も点字図書館で対面朗読というしごとをボランティアでやっているのですが、視覚障害者の方と、ことばの上で行き違いを感じたことはこれまで一度もありませんでした。失礼ながらkitcatさんのこのお話は、聴覚障害者のまちがいではありませんか? 聴覚障害者(とくに先天聾の方)の場合は、たしかに慣用表現が混乱を招くことがしばしばあります。先天的に耳が聞こえない人にとっては、日本人と言えども「日本語は外国語」なわけですから、当然といえば当然のことです。(この件、お返事をいただけたら幸いです。)

◇きゃろりんさん、ありがとうございます。◇
ワタクシも、この写真はお気に入りです。グリコはポーカーフェイスだし、先代のニャンタと比べても、表情の豊かな猫だなあと思います。(だからって、だまされちゃいけませんぜ!)

  • ニャンタのおば
  • 2017/08/29 10:06

ち・・・違います!
眠眠氏・・・じゃなかった
ミンミン氏が倒れていたので人工呼吸を試みようとしていただけです。
私じゃありません!
よく2時間ドラマにあるじゃないですか。あれです。真犯人は別にいます。
信じてください!
目がクロールやバタフライや平泳ぎしているようにみえたって
真実は一つなんです!

・・・自分で書いておいてなんですが、名探偵登場求む。

セミはないですが、トンボとコオロギ、現行犯見たことがあります。
何かの拍子に家の中に入り込んできて、「あら♪」と思ったら(好きなんです)
三色の影がさっと走ってきて、そしたらもう影も形もなかったという。びっくりしましたよ。
小首傾げて「にゃ♪」って言われても・・・・・・


◇ぽぽろさん、ありがとうございます。◇
うーん、しっかしなあ...... いや、俺も予断は持たないようにしようと思ってるんだ。だがなあ、第一発見者がホシっていうのはよくある話だろ? なにしろ、目が背泳ぎしてっからなあ。うーん。/あら、ミュウさんも、ハンターでしたか。ウリ猫と同じように、外暮らしのあいだ、それで食いつないでいたのかもしれませんね。あの美形の三毛さまに優雅に「にゃ♪」って言われたら、犠牲者は以て瞑すべし、でしょうか。それにしても「影も形もない」のは不幸中の幸いかもしれません。拙宅の灰色は証拠物件を残すんです。点々と...... ひ〜ん!

  • ニャンタのおば
  • 2017/08/30 08:32