2017.10.16 Monday
エウレカ!
そういうことか!
いやいやいや、
そうか、そういうことだったのか.....。
*
何の話って、いや、これ↓なんですけど。
もう一か月以上前になるんですね。
10秒を切った!って大騒ぎになったでしょ?
待て待て、おばの小学生時代にもそれくらいの子はいたような気がするぞ。
でも、きっとアレだな、そのコンマ何秒、小数点以下2つ3つの、
そのほんのちょっとの数字の差が、生物としての人類の限界っていうか、
それがきっと、なかなか破れない壁なのであろうな。
――と、ぼんやり、そう思ってたんですよ。
そしたら、アナタ!
これ、100メートルなんですね。
50メートルじゃなく!
やー、すまんことです。
おばちゃん、まるっきり勘違いしてましたわ。
小学生の体力測定といっしょにしてました〜。
※今週の日本語バナシは「文体」について(↓)。
***
【文体についての解説】
日本語は、文法については、シンプルなほうだろうと思います。
ですが、文体の変異が多い言語です。
話しことば・書きことば、性差、上下・親疎・ウチソト関係、
さまざまな要素が、文体の選択にからんでいます。
文体が違えば、それにともなって語彙の使い分けも必要で、
敬語、若者語、ギョーカイ用語、専門用語、等々、じつに多彩。
外国人学習者にとっては、そこがたいへんなところです。
でも、そこを乗り越えれば、ことばづかいを見るだけで、
かなり精確に、人間関係や互いの感情まで読み取れるわけです。
それがたのしい♪と思えるようになれば、学習は大成功。
*
きょうは、そんな文体の変異のうち、
話す/書く、この違いを見てみましょう。
明治の御一新のとき、われらが先達は苦労しました。
それまでは、藩=国でしたもんね。
各国でてんでに「お国ことば」(=方言)が話されていて、
遠隔地の情報伝達は、手紙、すなわち書きことばでした。
候文などで手紙をやり取りしている分には、
方言の違いもさほど障害にはならなかったでしょう。
でも、日本国成立とともに「話す共通語」が必要になりました。
人々は、話す/書くの差異に、改めて愕然としたことでしょう。
「言文一致運動」なんていうのがありましたが、
その前に、方言の差を乗り越えなければならなかったわけです。
このあたりのことは、ぜひ、井上ひさし『國語元年』を。
とってもスリリングで、おもしろい本です。
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で、さて、現代語の話しことば/書きことばです。
少し乱暴ですが、ここでは話をぐっと単純化して、
仮に、デスマス体/ダ体の違いとして考えてみましょう。
両者は、以下のように対応しています。
・飲みます。 ⇒ 飲む。
・飲みません。 ⇒ 飲まない。
・飲みました。 ⇒ 飲んだ。
・飲みませんでした。 ⇒ 飲まなかった。
・猫です。 ⇒ 猫だ。
・かわいいです。 ⇒ かわいい。
こうして並べてみると、右側のダ体は、書くときだけでなく、
丁寧じゃないしゃべり方、友人同士の話しことばとしても
使えるように見えます。
事実、使えるでしょう。
が、つぎのような文になると、問題が出てきます。
・飲みますか。 ⇒ 飲むか。
・猫ですか。 ⇒ 猫か。
・猫でしょうか。 ⇒ 猫だろうか。
この場合、ダ体をそのまま友人とのおしゃべりに使えるのは、
男性だけ、あるいは男子っぽい話し方をする人だけでしょう。
あるいは、ちょっとした演説口調とかですね。
そうでない場合、ごくふつうの友人同士のおしゃべりでは、
・飲みますか。 ⇒ 飲む?
・猫ですか。 ⇒ 猫?
・猫でしょうか。 ⇒ 猫かな?
などが選ばれるのではないでしょうか。
つまりほとんどの文において、
ダ体=書きことば=(親しい)話しことば
といえるけれども、あくまでそれは「ほとんどの」であり、
「すべての」文に、それが適用できるとはいえないのです。
***
みなさんの身近に外国人日本語学習者がいたら、
きっとこんな発話を耳になさったことがあると思います。
「国のお菓子、食べるか?」
「そうか。あなた、あした、行けないか。」
惜しいというか、残念というか、いや、残念。
独り言だったら、問題ないんですけどね。
独り言の「話し相手」は自分ですから、性差も考えなくてよくて、
頭の中では自在に、こうしたダ体をそのまま使うことができます。
という次第で、きょうの記事で「そうだったのか!」だの、
「そういうことか。」と言っているのは、おばの独り言です。
.....独り言にしておけばよかったのに、
オット氏に「いやあ、われながら驚いたよ。」と報告したら、
思いっきり冷たい反応を返されました。
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昔から算数苦手、数学超絶苦手、と思いながら生きてきましたが、
近年は、少しでも数字がからむと、もう脳みそがシャットダウン。
ちょっと考えればわかるだろう、ということが、わからない。
50メートル走の10秒と桐生選手の10秒を同列に考えるなんて!
わが人生の、この先が不安です。
「か」の使い方って面白いですネ!
文末に付けると、疑問符か感嘆符か で、意味がかわり
〇〇か〜××か、だと「又は(Or)」に使えますし…
でも、普段あまり考えずに使っていました〜〜
「そうだったのか!?」
運動会などは見学ばかりだった私には、50メートル送?の経験も無く、
記録など「へーー?ふーん…」の感想でした(>_<)
もう、数字以前の問題です・・・
それに比べ、ウリちゃんの反応は凄いですニャ(^_-)-☆