3月の上高地#4

 

歩くこと5時間とちょっと。

明神池に到着。
 

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穂高神社奥社、とあります。

ご神体は、池の向こうにそびえる明神岳だそうです。

 

 

 

 

守りを固める狛犬さん。

このお方も、真冬の雪と風をたえしのんできたのね。

 

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春の気配に、ちょっとほっとしている?

 




お宿はこんな感じ。
ガスも、電気も、ありません。

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水道も、冬季は凍るので、使えません。
手も洗えません。
歯も磨けません。
「え、お風呂、ないの?」なんて、思うことすら、ヒンシュクです。

小さく暮らす、とか、地球に負担をかけない生活のしかた、とか、
トーキョで考えてたことは、まだまだ甘かったな、と反省しました。



 

 

薪が足りなくなって、宿主さんが歩荷(ぼっか)で運んできたという薪。
いや、重いでしょ、これ。
薪がどれくらい重いものか、それは私も知っております。
 

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それを惜しげもなく焚いてくださいます。

ストーブはドラム缶で、手作りだそうな。

これは200リットルのドラム缶ですが、
表に500リットルのがあるから、あとで見てよ、と言われる。
ちょっと自慢なのよ、と言われる。
 

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晩ごはん。
水が貴重なので、お皿にはラップがかぶせてあります。
ああ、これ、防災訓練のパンフレットに書いてあるやりかただ。
 

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ランプ。
 

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さて、これは何でしょう。
 

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パカッと開けると、中はこんなふう。

真ん中のくぼみに薪ストーブでおこした豆炭を1つ入れて、
夜の寝床のアンカにするのです。
 

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かわいい袋に包んだのを、1人に2つ、くださいます。

寒いぞ〜、と脅されていましたが、おかげで朝までポッカポカでした。
 

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ご自慢の500リットルドラム缶の薪ストーブ。
女将さんがオムレツを作るのに愛用していたフライパンを、
火口に使っちゃったんだそうな。
 

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いわゆる「田舎暮らし」って、一人ひとりが「何でも屋さん」になることなんですね。
板金、溶接、薪割り、薪運び、家の修理、煙突掃除、フライパンの転用、
衣・食・住、一人でも何とかできるだけの知恵と技術を持っている。

何でもできなければ生きていけないし、
何でもできるのが当たり前だし、

だけれども、できないときは、できる人がさらっと手伝うのでしょう。

生きていくことを「分業体制」にしてしまうことは、
じつはとても不安定なことなのだなあ、と思いました。

「食べるために食べ物を買うためのお金を稼ぐ」よりも、

「食べるために食べ物を手に入れる」ほうが、いざとなったら強い。

「暖房のための灯油を買うためのお金を稼ぐ」よりも、

「暖房のための薪を見つけて担いでくる」ほうが、ずっと安心。

 

ぜんぶはとても無理だけれど、「生活の直営」は、

意識しておくといいかもしんない、と思いました。

 

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※お断りいたしましたとおり、今週の日本語バナシはお休みです。

 来週も、アブナイかも......

 上高地の話、まだまだ引っ張ります!
 

コメント

上高地、毎年行ってます。山に登ったり散策だけにしたり。
嬉しく拝見しております。冬季の上高地は行ったことがないので(GWの上高地はまだ冬、に行くのです)、新しい発見ばかりです。おばさまの着眼点、目から
鱗。
うちは毎回テント泊で、ストーブはなく、お湯を入れて20分後食べられるアルファ米
に、バーナーで水を温た、そこにレトルトのカレーを入れて温めて、食べる
カレーは、下界では「なんだよレトルトカレーって」ってやつ、
山の上では高級品です。おばさまは小屋に泊まられたのですね。私は小屋には
泊まったことがないので、楽しみに拝見しております。そうか、小屋にはストーブが
あるのですね。いいなぁ。揚げ物が出てくるんですね。おいしそう。
いつか釜トンネルから歩いて入山する上高地、行きたいなと思っていました
ので、なんだか予行演習のように拝読しております。次はどんな記事かな。
わくわく。楽しみです。

  • misa
  • 2018/04/02 13:44

ウリちゃまの体調が悪かったんじゃなくて
良かったです(▽≦)
ありがとうございます!!

ドラム缶で薪ストーブをご自分で作った!
煮込みの寸胴なべがかかっていたりして
薪の燃える熱も色々に活用されているの
素晴らしいです(^^)
自分で出来ないことは,出来るかたがさらりと
手伝ってくれる・・・
本当にそうだと思います☆
旦那様が定年で退職されてから,田舎に移住して
自分たちの食べる野菜を作ったり,ご近所さんから
出来た野菜やお漬け物をいただいたり・・・
そんなテレビ番組を時々観ますが,すごいなぁと
思うのと同時に,やっぱりちょっと憧れます。
そんなこと思ったら,甘いと言われてしまいそうです;

  • ж∫цж
  • 2018/04/02 13:49

ドラム缶の薪ストーブ、ランプ、あんか。
心が洗われるような思いがします。
できるのですものね。

東日本大震災の時の計画停電。
マジでやるの?と半信半疑のまま
時間を迎え、本当にぶちっと切れた時には
半ば呆然としました。
家族でひとつ部屋に集まって
ろうそくの灯りを囲んで
やり過ごした時間。
ガスストーブも電源がないとつけられないのだと改めて自覚。
貴重な経験をしたと思います。
被災地の方のご苦労に比べれば
ないに等しいですが。

  • まちゃ
  • 2018/04/02 20:20

おお 懐かしいアンカ 祖母が陶器の湯たんぽと共に愛用してました。
練炭で沸いたお湯で湯たんぽをつくり、翌朝 洗顔や洗い物に。
便利すぎない 物のない頃の暮らしの知恵っていいなぁと思います。
不自由があっても知恵で乗り切る暮らし あってあたりまえの暮らし
バランスをとっていかなくては。
「生活の直営」意識しておきたいです 私も。

  • きゃろりん
  • 2018/04/03 08:29


◇misaさん◇
あっらー、山ニンゲンでいらしたのですね。すてきです。わたくしのは、連れてってくれお人におんぶに抱っこ、何もかもお任せの軟弱旅でした。こんなのでもご参考になりますでしょうか。途中、梓川沿いで、テントひと張り、見つけましたよ。とても穏やかな陽気でしたから、夏山と同じような感覚で、しかもとても静かに過ごせたのではなかろうかと思います。

◇ж∫цжさん◇
いえいえ、要らぬご心配をおかけしてすみませんでした。/ちょっぴりだけでも、自分の手と目の届くことを増やしていくのは、いろんな意味で生きるたくましさにつながるだろうな、と思いました。とりあえず、うちは来冬の薪作りをがんばります!

◇まちゃさん◇
あの(無)計画停電のとき、私は東京にいなくて(母が心配で実家に滞在しておりまして)、貴重な経験の機会を逸しました。留守番のオット氏によれば、薪ストーブは暖かくて、そして明るかったそうです。その明るさは、だいぶ心の支えになったもののようでした。

◇きゃろりんさん◇
湯たんぽは自宅でも愛用しています。朝の洗顔にやさしいお湯が使えて、ほっとしますよね。ウリ猫も湯たんぽの入った布団の上で丸まって寝るのは好きみたいで、同衾嫌いの猫が、よく乗ってくれてます。いろんな意味で、やさしいエネルギーですね。/「部分直営」だけでも、みんなが心がけていけば、小さな違いがあちこちに生まれていくんじゃないかと思いました。

  • ニャンタのおば
  • 2018/04/03 20:35