うとうしゃくし




 

 

先ごろ、まだ輪っかをはめていたウリが、

テレビに見入っております。
 

 

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視線の先に映っていたのは、
これ。

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木で作った、しゃくし。

「有道杓子」と書いて、
「うとうしゃくし」と読みます。




それを彫っていたのが、この方。
奥井木工舎の有道杓子

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リズミカルに動くその手先に、
ウリ猫の視線が
釘付けになっていたのでした。

ねこ


テレビ(Eテレ「私の好きな民芸」第4回)で

絶賛されていたこの木杓子、
うちにもあります。

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実家にずっと昔からあったもの。

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材はやはり朴(ほお)のようです。
そして、継ぎ目などはなく、
一木(いちぼく)から削り出してあるところも同じ。




でも、皿の部分が違います。

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奥井さんのお作のような、
刃のあとは残してありません。
のぺっとしています。




もしかしてもしかすると、
父が作ったものかも?

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手むずりの好きな人だったからなあ。

☆「手むずり」とは

☆父の手むずりの例

 




母に聞いても、
覚えとらんと言います。
「そんなもん、うちにあったかよ?」

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大小3本。

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煮豆をすくうのにいい具合。
インスタントラーメンだって、
これで食べるとおいしくなるのだ。

 

 


どこの誰が作ったかわからないのが、
「民芸」の本筋だとすれば、
これは、ほんとの民芸品。

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これからも使っていきますよ。

 



 

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コメント

NHKのそのシリーズ面白いです。ウリちゃんの様に私も見てました。笑 かわいい〜。
木杓子、使い込まれていてヴィンテージな風合いが良いですねぇ。丸みが素敵!
またもや(笑)恥ずかしながら、手むずりという言葉を初めて知りました。
「むずり」手作りやハンドメイドより素朴な響きですね。はぁー…ホントに勉強なります。
昔の人は器用に何でも作りましたよね。祖父も色んなモノを作っていて
私は作業をよく見てました。それを使うとまた愛着が…あ〜、懐かしい。

そして猫はやはり新聞紙の上に乗るんですね。笑

  • chie
  • 2018/05/11 11:28

ステキな杓子ですね♪
ご実家にずっとあって使われていて,それを
おばさまが今使っていらっしゃって・・・
本当にお父様の作られた杓子だったらって
創造すると,もう宝物です(^^)
ウリちゃま,同じポーズのまま,お目めが
細〜〜くなったり,薄目になったり・・・
とろりと眠りに落ちちゃいそうですね〜
可愛い(▽≦)

  • ж∫цж
  • 2018/05/11 17:27

おばさま どんどん使っちゃって下さい。
「用の美」です。
素朴な道具は 愛着がわきます。
「うとうしゃくし」 「うたうしゃくし」と我が脳内で変換。
使う人が嬉しくなって 歌い出すとか。あは
ж∫цж さん あのお目めがたまりませんよね。

  • きゃろりん
  • 2018/05/11 19:08


◇chieさん◇
「手むずり」は方言かな、と思います。小学生が机の下で先生に隠れてもぞもぞと消しゴム細工をしていたりするイメージです。でもそれでけっこうステキな作品が誕生したりするんですよね。/新聞(紙)は、猫飼いの必需品です。

◇ж∫цжさん◇
何気なく使っていたものが世間でにわかに脚光を浴びたのを見てあわてて見直す――、俗物のやりがちなことですが、ワタシもこの杓子がエライもののように見えてきたのでした。/ウリ猫は「写真ならよそで撮ればいいにょに。」という目ですな。

◇きゃろりんさん◇
うたうしゃくし! いいですね。今度両手に持って踊ってみましょう。使うことによってモノの美が増すんですから、この手の道具は使用者も製造過程に参加しているようでたのしいです。プラスチック製品ではこうは行きませんよね。

  • ニャンタのおば
  • 2018/05/12 11:30