2018.06.04 Monday
夏マット、始めました。
★日本語表現【〇〇、始めました。】
玄関マットを、
夏いろのに替えました。
ええ、去年の夏に買ったアレです。
すでに何回か水をくぐって
少し色落ちしてしまいましたけれど、
うむ、やっぱりウリによく似合う♪
飼い主がニマニマしながら
写真を撮っていると――
いま ちょっと......
いそがしいにょ。
コロンコロンと向きを変えながら、
念入りに毛づくろい。
ウリ猫も、お気に入りです。
はい、じゅんび おっけーにゃ。
おしりとんとん、ぷりーず。
はい、よろこんで。
※「〇〇、始めました。」という表現について(↓)
==同日後刻追記==
この表現については、なんかどっかで書いたような、
と記憶をたどってみたら、ありました。
このときは、「ゼロ格」について述べたのでした。
けっこう奥の深い表現であったことよ。
***
「〇〇、始めました。」について
定義上、慣用句とは呼べないと思いますが、
一種の定型表現であることは間違いありません。
代表的な用例は、初夏の候に見かける、
喫茶店や中華屋さんの店頭の掲示です。
窓の貼り紙や、波に千鳥の小旗の、あれ。
・冷やし中華、始めました。
・かき氷、始めました。
変わったところでは、
床屋さんの店先に、こんなのも。
・冷やしシャンプー、始めました。
何でも山形発祥の洗髪様式だそうですが、
使うのは強烈なメントール入りのシャンプーで、
しかもキンキンに冷やしてあるんだそうです。
秋ともなれば、近所の八百屋さんの店先には、
大きな壺がデンと置かれ、こう書いてあります。
・焼き芋、始めました。
*
つまり、〇〇の取り扱いを始めたという告知ですが、
同時に、「今年も〇〇の季節になりましたよ。」と、
そういう季節の変わり目を知らせる表現でもあります。
それが基本の用法だろうと思うのですけれども、
季節に関係なく、まったくの新規事業にも使えます。
たとえば、ニャンタのおば2018年5月の新機軸。
・スマホ、始めました。(⇒☆)
それから、ネットをうろついていたら、
こんな作品が見つかりました。
・『ねこ、はじめました』
これは、交通事故で、男子高校生のナカミが
猫と入れ替わっちゃった、というコミック。
「俺、猫生を始めました」というお話です。
**
でもやはり、基本的には
「季節の変わり目の告知」だと思うんですよね。
そんな次第の、夏マット、始めました。
以下、今週の記事は、
わが家の2018初夏「〇〇、始めました」特集です。
洗いながら布ものの色の薄れていく様子は
色は薄くなっても愛着が濃くなっていって
おニューの時より大切なものになりますよね♪
ウリちゃまの『じゅんびおっけー』がまた可愛い!
『冷やし中華始めました』のあの縦長の幟より
喫茶店の軒下で『かき氷始めました』の小さい布が
揺れるのを見る方が,なぜ涼しげなんだろう・・・と考えたら
自分が冷やし中華が苦手で,夏の涼しい食べ物・・・という
思いがないからだと気付きました(^^:)