跳べる!

可能動詞かのうどうしの作つくり方かた


べる!




【グループ1=5段動詞ごだんどうし】は、 -u ⇒ -eる
 ⇒行  泳およ⇒泳  話はな⇒話  持⇒持
 跳⇒跳  飲⇒飲  乗⇒乗  歌うた⇒歌

【グループ2=1段動詞いちだんどうし】は、-る ⇒ -られる
 起⇒起きられる  食⇒食べられる
 ※今いまは、ラ抜がどんどんふつうになっているので、
  「おきれる」「たべれる」でも、話はなし言葉ことばなら、まあまあOK。

【グループ3=不規則動詞ふきそくどうし】は、2つだけ↓
 ・ ⇒ られる
  ※これも
、ラ抜の「これる」で、まあ、いい、でしょう。
 ・する  ⇒ できる

動詞どうしのグループ分けについては、⇒こちら

【例れい

 おば 「とぶの?」
 ウリ  「うん」
 おば 「
ほんとにとべる? だいじょうぶ?」
 ウリ  「だいじょぶ! えいっ!! ほら、とべた♪」

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ここは台所だいどころ
ご飯はんを作つくっていると、頭あたまの上うえを猫ねこが跳びます。


つづきをよむ(↓)

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【ラ抜きことばについて】
外国人のための日本語教育では、活用を教えるとき、形の変え方のタイプによって、動詞を3つのグループに分けます(このグループ分けについては、またいずれご紹介するつもりです。)

少し前まで「まちがった日本語」として槍玉にあげられていたラ抜きことばは、そのうちの、グループ2の全部と、グループ3の「来る」における(時代の)変化でした。今ではむしろ「ラ抜かず」のほうが、耳に違和感を覚えるほどでしょう。

グループ2の動詞と「来られる」のラレルという形には、もともと、<可能><受け身><尊敬><自発>という4つもの意味がありました。ちょっと負担が大きすぎますね。そこで、せめて可能はラ抜きのレルだけでいいことにして、ほかの意味と区別しようよ、という流れができたわけです。

べつに日本人全員が会議を開いて決定したわけでもないのに、わずか数十年で、「ラ抜き? ま、いいんじゃない?」という結論が出たことになります。

ことばの変化は、多数決で決まる。使う人が多数派になった時点で、「正しくない」が「正しい」に変わるのです。勝てば官軍。結果がすべて。まさに究極の民主主義ですね。(だから衆愚の危険も、ないわけではない。)

とはいえ、使用頻度の低い動詞や、あらたまった書き言葉でしか使わないような動詞は、今でもラ抜きにはなりにくく、かつての「正しい」日本語の活用が守られています。

たとえば、「述べる」とか「捉える」などはグループ2の動詞ですが、もし学術論文などで、「結論は断定的には述べれないであろう」とか、「この問題は以下のごとく
えれる」なんて具合にラ抜きで書かれていたら、たちまち読む気をなくすのではないでしょうか。

日常よく使われる語ほど変化は早く、そうでない語は、「古きよき」形で残るのです。
コメント

ウリちゃん、お美しいだけではなくて運動神経もいいのですね!猫がバビューンと跳ぶ台所、楽しそうでうらやましいです。
ブログ開き、おめでとうございます!分かりやすくて楽しい解説で私の日本語力もアップ間違いなしです。
「ら抜き」も今はOKなのですね。時代は知らないうちにどんどん変わっていた…

  • catmint
  • 2011/09/12 23:57

関西弁だと「食べれる」というリズムはふつうのようですよね。
江戸弁だと「食べらィる」などと言ったりしますわ。
そう考えてみると「標準語」があるから「ら抜き」がことさら
問題になるのか?とも思ったり。
個人的にはいわゆる標準語のなかでのら抜きは音的に好きじゃないんですが。

うりさま、あんまりご飯の用意の時間に跳躍するとごはんに埃が入りますよ(笑)

  • umineko
  • 2011/09/13 00:21

◇catmintさん
いらっしゃいませ〜。
おいでいただけて、うれしゅうございます。
OKというか、事実がそうなんだから仕方ない、って感じでしょうか。
言語は社会慣習。死んだ言語(日常生活での話し手のいないラテン語とか)なら、
ルールを固定して標本化して記述することも可能ですが、
生きている言語の文法は、ふにゃらふにゃらと移ろっていくものなのですね。

◇uminekoさん
そうそう、初めにお断りしませんでしたが、当辞典は標準語が対象でございます。
方言(や、そこに残る時代の変化の名残り)を語る知識がございませんで。
でもじつはわたくし、飛騨の山中の出でして、
そこでは「食べれる」、「行けれる」が標準です。
行けれる、なんていうのは、なんと「レ入れ」なのであります。

  • ニャンタのおば
  • 2011/09/13 08:55

躍動感溢れるウリさん、かっこいいです!

ここ北の大地では
「言わさる」「見ささる」「食べらさる」「押ささる」
といった道産子活用なるものがあります。
あるテレビで大○洋さんが言っていて
これが他の地方では一般的でない事を初めて知りました・・・
(あくまでも)自分の意志ではなく、こうなってしまったという感じで使うのですが、たとえば
「こんなところにお菓子置きっぱなしにしておくから、食べらさるしょや。」
その結果を引き受けるのは、あくまでも自分・・・・・

◇ぽぽろさん
か、かっこいいですか? 灰色の一反木綿。うふふん。
ああ、わたくし、洋さま大好きです♪
CATVで『水曜どうでしょう』っていう番組を偶然見つけて以来、トリコです。
(だからまだテレビと決別できないでおります。)
で、「〜さる」ですか。おもしろ〜い!
これは、<自発>でしょうかしら。
ご提示の例文を標準語訳してみます。採点をお願いします。
「こんなとこに…ついうっかり食べちゃったじゃないの!(ダイエット中なのにぃ!)」
で、活用はたとえば「思う⇒思わさる」ですか?
「する」「来る」はどうなるのかな。
「見る」が「見らさる」じゃなくて「見ささる」なのが不思議だな。
――うぅむ、疑問フツフツ。ああ、洋さまの発音で聞いてみたい!

  • ニャンタのおば
  • 2011/09/14 12:59

「水曜どうでしょう」面白いですよー!
当時友達にすすめられて見た“深夜バスの旅”には
涙を流しました(笑いすぎて)
標準語訳をしていただき、ありがとうございます。
そうです。こんなところにあるから、私は別に食べたくないのに・・・という感じでしょうか。
あ、ごめんなさい。間違えました。
「見る」は「見らさる」です<(_ _)>
「思う」は、「思わさる」
「する」は・・・「しらさる」かな?
「来る」は「来らさる」だと・・・
ボロがでそうなので、この辺で・・・・・^^;

◆ぽぽろ先生
採点、ありがとうございました!
活用、合ってました! 訳も合ってました。
(おまけに先生のミスを指摘してしまったゾ。うしし。)
得意満面でございます。
『水曜』は、ほんと、笑わさりますよねえ。(正しい?)
でも当地では、水曜放映じゃないのです。
ちゃんとテレビ欄を見る習慣がないので、
しょっちゅう見逃してしまいます。口惜しい。

  • ニャンタのおば
  • 2011/09/15 17:41