わがこと

★日本語「無駄」




台風19号が去った朝。

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被害に遭われた方々に
心より
お見舞い申し上げます。

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わが家の備えは、
ほんとうにありがたいことに、
無駄になりました。

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植木鉢を片づけ、
自転車は倒して薪割り機にくくりつけ、
ストーブの煙突トップを外して収容。
網戸もすべて外して、収容。
窓にはありったけのテープを総動員。
冬のカーテンも吊るしました。


備蓄用ポリタンクの水を詰め替え、

家じゅうのポットや水筒にも水を詰め、

詰め替えた水はお風呂にためました。

 

 

猫らのキャリーも用意。

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(ありったけのテープ、の芯。)



そして、

外が暗くなるころ、ふと思いつく。

もし電気が止まったら
腐らせるだけになる......。
で、

冷蔵庫のゴボウやナスを調理。

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警報発令を知らせるスマホ、
耳を圧するような雨音、
よく聞き取れない防災無線、
――非常に場違いなことをしている
という自覚はありました。


でも、
台所に立っていると
何だか勇気が湧いてきましたよ。





台風一過の青空に、
ウリのお鼻がぴっかぴか。

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誰にともなく言いたい。


ありがとうございました。
 




 

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「骨折り損」で済んだことに、感謝です。
「無駄」を表すアレコレを集めてみました。
および、ワタクシの反省文。

***

 

★日本語「無駄」を表す単語や表現

 

取り越し苦労=とりこしぐろう=

杞憂=きゆう=

無駄骨=むだぼね=(を折る)

骨折り損のくたびれ儲け=ほねおりぞんのくたびれもうけ=

月夜に提灯=つきよにちょうちん=

 

以上です。

集めてみただけです。

すみません。

一応、月曜日ですし、日本語ネタを出しておこうかと。

 

 

以下は、台風対策をめぐる

ワタクシの反省文です。

 

 

 

 

台風に備えてここまでやったのは、

考えてみたら初めてのことでした。

 

 

ワタシは嵐が好きな子どもでした。

台風が来るというと、ソワソワしちゃう子ども。

昭和の時代です。

父は雨戸を外から打ち付け、

母は停電に備えて早めの夕食をしたくする。

 

 

実際には停電もそんなになかったと思うし、

怖い思いをした記憶はありません。

 

 

怖い思いをしたことがないからでしょう。

ただもう、非日常のバタバタがたのしく、

締め切った雨戸をたたく風雨の音にさえ、

身のうちの野生をくすぐられるようで、

アオ〜ンと遠吠えしたくなるようで、

――そんな子どもでした。

 

 

家を出て一人暮らしを始めてからは、

用もないのに長靴・合羽で外を歩いたり、

近所の川を見に行ったり。

(だめじゃん!)

 

 

**

 

 

今回「最大瞬間風速60メートル」と脅されても

いまひとつ、よくわかっていませんでした。

そもそも、「風速」がわかっていなかった。

※過去のわからんちん記事 ⇒☆エウレカ!

 

 

さすがに時速じゃないことは想像できましたけど、

もしかしたら分速かも、なんて思って......

念のために調べたら、秒速だった。

1秒で60メートル走るって、何それ!

 

 

そして、改めて先日の台風15号の記事を読む。

瞬間風速50メートル台でした。

それで、あの被害。

あの惨状。

 

 

初めて、ぞっとしました。

怖い、と思いました。

 

 

「戦没者のおかげで今の日本がある」みたいな

見当違いの発言で、自分でも嫌悪を感じますが、

でも、正直に言ってしまいます。

――15号のもたらした大きな被害がなかったら、

ワタシはきっと何もしていなかったでしょう。

 

 

ですから、立て続けに被害に遭われた方々に、

何というか、顔向けできないような気がするのです。

「心よりお見舞い申し上げます」ということばを

今回、ほんとうに、心から、そう思って書きました。

ありがたくも無駄になったテープをはがしながら、

心に唱えていました。

「お見舞い申し上げます。」

 

どうか少しでもお力になれますように。

 

台風第15号による千葉県災害への支援募金

(Yahoo!基金)

 

令和元年台風19号緊急災害支援募金
(Yahoo!基金)

コメント

わかります。
ワタシも幼き頃、ろうそくの灯りでお風呂に入る間の
窓を揺らす音にゾクゾクしつつワクワクしていました。
そうなんですよね、鬼怒川の決壊や千葉の住居破壊があって
それらを見せつけられてやっと、防備することに抵抗が無くなりましたね。
台風は準備ができる災害で、準備を怠ったりナメてかかると
とんでもないということを、被災なさった方々から学んだのですよね。
台風は毎年来ますから、学習効果が期待できます。
地震は……ですが。。。

  • 藏ゆ
  • 2019/10/14 13:30

被害がなくて良かったです。青空をバックにしたウリさんに心が和みます。
なんとなく窓のバッテンも※印も立派に役目を果たした様に誇らし気に見えますよ。

一人一人の防災意識のレベルは確実に上がってるはずなのに、どうする事も出来ないんだ。。と虚しくなりました。
備えあれば憂いなしと言えない自然の力を目の当たりにしましたね。むごいです。
小さな力でしかありませんが、私も被災した方々へ協力したいと思います。

台所作業で勇気が湧くって(上手く言えませんが)すごく共感しました。
私も悲しい気持ちの期間、やたらと台所でせっせと作業してました。笑
面倒で嫌いなはずなのに何故か気持ちを静めてくました。不思議ですね。
ごぼうもおナスも美味しそう!そういうの好きです。

  • chie
  • 2019/10/14 22:30

同じく、台風のあの非日常感・・大好きでした。
私の育った小さな田舎町は、サラサラ行くよ〜♪という感じの
小さな川があって、それが氾濫して道路には魚が泳ぎ、大人は
たらいに乗って移動してました(^◇^)
子供は楽しくて皆はしゃいでましたっけ。

台所に立っていたら勇気が湧いた・・・何だか解るような気が(^−^)
準備が無駄になって、なによりでした。
これからは、こういうスーパー大型台風みたいなのが
多くなっていくのでしょうね。

ご無事でいて下さってありがとうございます。
我が身の無事もですが、電気の蜘蛛の糸のこちらから勝手に親しく思っている方達の無事にも、それがどんなに遠方でも日を置かずして安否を確認できることにも「ありがとう」という気持ちです。

我が家でもやはり停電に備えて料理をしたので、台風当日にはテレビを見ながら普段より品数が多いご飯を
「保存容器に入れる時にラップを敷いてからにすればよかった。避難所に行くことになったらこのまま持って行って食べ終わったら食器にできたね」
「避難所で食べる可能性があるならニンニクは使わない方がよかったかね」
などと話しながら食べました。

次の日に無駄になった備えの後始末はしたけれど、なんだかニュースが気になって何も手に付かない状態でも普通にご飯が食べられたのも、この作り置きしたあれこれのおかげでした。
次回もきっと他の準備とともに、料理をしようと思っています。
普段と同じ事をして、普段食べているようなものを食べるのはきっと必要なことなんだろうなと思います。
次回は、そしてその先ずっと、どこの家庭でもささやかな備えが無駄になることを願わずにはいられません。

  • はる
  • 2019/10/15 08:10


◇藏ゆさん◇
備えることに抵抗がなくなる――、おっしゃる通りですね。下手に準備すると悪いことがほんとうに起きそうでコワイ、みたいな心理は確かにあると思います。それを吹き飛ばす、15号の被害でした。/そして19号、被災された方に「勉強になりました」なんて無神経なことはとうてい言えません。でも、学ばせてもらったおかげで自分は助かった、という感謝の気持ちは確実にあります。そんな気持ちの発露の場として、寄付というのは、とてもいい手段だと思います。

◇chieさん◇
養生テープはもうどこも売り切れで、こんな頼りないバッテンになりました。何かが飛んで来ていたら、ひとたまりもなかったことでしょう。この事態が落ち着いて店頭に品物が戻ったら、しっかり備蓄しておこうと思います。/黙々と手慣れたものを作る作業って、落ち着きますね。悲しいときもそうかもしれません。頭のよけいなスイッチが切れるんでしょうね。

◇きなこ姫さん◇
昭和のころの台風は、伊勢湾級のものは別として、何というか、古代エジプトに繁栄をもたらした洪水のような面があったかもしれません。いい具合に自然と社会を撹乱するような...... 昨今の冷酷無残な台風も、しかし、元はといえばニンゲンがもたらした異常気象のせいですもんね。トゥンベリさんの怒りをしっかり受け止めて、大人たちは行動を起こさなければ。

◇はるさん◇
ありがとうございます。クモの糸といえば、台風の翌朝、くちゃくちゃに乱れた金色の糸にジョロウグモが踏ん張っていました。がんばったんだね、と言い合える存在が細い糸の先にでもあるというのは、ありがたいことですね。/作り置きの容器にラップを敷いておく! なるほど、なるほど。そして、たしかに、ニンニクはNGでしたな。/「ささやかな備えが無駄になること」、私も祈ります。

  • ニャンタのおば
  • 2019/10/15 15:25

みなさま被害がなくて,本当に良かったです!!
私の家は川の前なので,父は飽きずに台風のニュースを観て
いつでも車の移動が出来るようにと,半分外出用の服を着て・・・
停電も考えて,夕食は4時半には食べたりしました。
台風で増水した家の前の川が床下浸水は何度も,床上に
達したこともあって,小学生の頃は台風がキライで
怖くてなりませんでした。
怖い夢を見る時も,増水した川で家族と離ればなれに
なってしまったり・・・。
今回は何の被害もなく通過しましたが,本当に備えは
大事ですよね。
あんなに大きな一級河川が氾濫したり・・・
心底お見舞いを申し上げます。
お髭ぴっかぴかのウリちゃまを見て,また安心・・・
ありがとうございます (T。T)

  • ж∫цж
  • 2019/10/15 17:21

テープをいっぱい使っちゃけど
怖い思いもなさったとおもいますけど
ご無事で何よりでした。
台所に立っていると勇気が湧いてきたという言葉に
コクコクと頷いております。
日常の手仕事って力をくれるように感じます。
どうかそういった日常の一つ一つが
皆様に一刻も早く戻ってきますように。

私は枕元にニャンタさんライトと洗濯ネットは
必ず置いて寝るようになりました。
(洗濯ネットは万が一の時のとっさの時にミュウを入れる用)

備えあれば憂いなし、とは言い切れない巨大台風でしたね。でも、今回の甚大な被害をもってしても、「まずまず」と総括する方がいます。それに対して、ノーコメントの方もいます。もっと怒っていいと思うのです。

  • motoco
  • 2019/10/15 19:33


◇ж∫цжさん◇
ああ、かわいそうな幼い日のж∫цжさん。そんな怖い夢を見るなんて。川のそばのおうち、ふだんはやさしい顔を見せる流れが豹変するのは、何ともいえない恐怖でしょう。そして今回も怖い思いをなさったのですね。心も体もぐったり疲れる時間をお過ごしだったことでしょうが、何事もなくてようございました。コメントをありがとうございました。

◇ぽぽろさん◇
洗濯ネット、たしかに! 私も置いておきましょう。怯えきった猫は、まったくべつの生き物になってしまいますもんね。わが家の灰色の場合は、そういうとき完全に気配を消してしまうので、捕獲の前に捜索が必要になりそうで、そこが大問題ですけれども。ご提案、ありがとうございます。

◇motocoさん◇
15号の暴風に比べれば、「絵的に」悲惨には見えなかったんでしょうね。一日遅れてあの「まずまず」発言を知ったときは、腹が煮えました。政権の真ん中にいる人たちの思いやり(=一人の人間としての当たり前の思いやり)のなさには、怒りを通り越して呆れてしまっている国民が多いと思いますが、ええ、しっかり怒らなくては。/怒りの矛先をどこに向けていいかわからない人は、とりあえず「寄付!」というのもアリだと思います。

  • ニャンタのおば
  • 2019/10/16 09:29