2019.10.14 Monday
わがこと
★日本語「無駄」
台風19号が去った朝。
被害に遭われた方々に
心より
お見舞い申し上げます。
わが家の備えは、
ほんとうにありがたいことに、
無駄になりました。
植木鉢を片づけ、
自転車は倒して薪割り機にくくりつけ、
ストーブの煙突トップを外して収容。
網戸もすべて外して、収容。
窓にはありったけのテープを総動員。
冬のカーテンも吊るしました。
備蓄用ポリタンクの水を詰め替え、
家じゅうのポットや水筒にも水を詰め、
詰め替えた水はお風呂にためました。
猫らのキャリーも用意。
(ありったけのテープ、の芯。)
そして、
外が暗くなるころ、ふと思いつく。
もし電気が止まったら
腐らせるだけになる......。
で、
冷蔵庫のゴボウやナスを調理。
警報発令を知らせるスマホ、
耳を圧するような雨音、
よく聞き取れない防災無線、
――非常に場違いなことをしている
という自覚はありました。
でも、
台所に立っていると
何だか勇気が湧いてきましたよ。
*
台風一過の青空に、
ウリのお鼻がぴっかぴか。
誰にともなく言いたい。
ありがとうございました。
***
★日本語「無駄」を表す単語や表現
取り越し苦労=とりこしぐろう=
杞憂=きゆう=
無駄骨=むだぼね=(を折る)
骨折り損のくたびれ儲け=ほねおりぞんのくたびれもうけ=
月夜に提灯=つきよにちょうちん=
以上です。
集めてみただけです。
すみません。
一応、月曜日ですし、日本語ネタを出しておこうかと。
以下は、台風対策をめぐる
ワタクシの反省文です。
*
台風に備えてここまでやったのは、
考えてみたら初めてのことでした。
ワタシは嵐が好きな子どもでした。
台風が来るというと、ソワソワしちゃう子ども。
昭和の時代です。
父は雨戸を外から打ち付け、
母は停電に備えて早めの夕食をしたくする。
実際には停電もそんなになかったと思うし、
怖い思いをした記憶はありません。
怖い思いをしたことがないからでしょう。
ただもう、非日常のバタバタがたのしく、
締め切った雨戸をたたく風雨の音にさえ、
身のうちの野生をくすぐられるようで、
アオ〜ンと遠吠えしたくなるようで、
――そんな子どもでした。
家を出て一人暮らしを始めてからは、
用もないのに長靴・合羽で外を歩いたり、
近所の川を見に行ったり。
(だめじゃん!)
**
今回「最大瞬間風速60メートル」と脅されても
いまひとつ、よくわかっていませんでした。
そもそも、「風速」がわかっていなかった。
※過去のわからんちん記事 ⇒☆エウレカ!
さすがに時速じゃないことは想像できましたけど、
もしかしたら分速かも、なんて思って......
念のために調べたら、秒速だった。
1秒で60メートル走るって、何それ!
そして、改めて先日の台風15号の記事を読む。
瞬間風速50メートル台でした。
それで、あの被害。
あの惨状。
初めて、ぞっとしました。
怖い、と思いました。
「戦没者のおかげで今の日本がある」みたいな
見当違いの発言で、自分でも嫌悪を感じますが、
でも、正直に言ってしまいます。
――15号のもたらした大きな被害がなかったら、
ワタシはきっと何もしていなかったでしょう。
ですから、立て続けに被害に遭われた方々に、
何というか、顔向けできないような気がするのです。
「心よりお見舞い申し上げます」ということばを
今回、ほんとうに、心から、そう思って書きました。
ありがたくも無駄になったテープをはがしながら、
心に唱えていました。
「お見舞い申し上げます。」
どうか少しでもお力になれますように。
(Yahoo!基金)
わかります。
ワタシも幼き頃、ろうそくの灯りでお風呂に入る間の
窓を揺らす音にゾクゾクしつつワクワクしていました。
そうなんですよね、鬼怒川の決壊や千葉の住居破壊があって
それらを見せつけられてやっと、防備することに抵抗が無くなりましたね。
台風は準備ができる災害で、準備を怠ったりナメてかかると
とんでもないということを、被災なさった方々から学んだのですよね。
台風は毎年来ますから、学習効果が期待できます。
地震は……ですが。。。