〜てあげる


ウリ 「押さえててあげる。」

てあげる

てあげる

「【動詞どうしのテ形けい】+あげる」の形かたちで、
<ほかの人ひとのために親切しんせつな気持きもちで何なにかする>ということ。

※上うえの例文れいぶんは、ほんとうは「押さえる⇒押さえている⇒押さえていてあげる」だが、
  話はなしことばでは、「押さえててあげる」のように、イを発音はつおんしないことが多おおい。
 さらに、したしい人と話はなすときは、「〜てあげる」が、「〜げる」になることもある。
 これも、縮約形しゅくやくけいのひとつ。
   ◇押さえててあげる ⇒ 押さえててあげる ⇒ 押さえてげる
   ◇乗ってあげましょうか → 乗っようか ⇒乗っげようか


【例文れいぶん
グリコ 「おばちゃん、寒さむそうですね。ひざにってあげましょうか。」
  お ば  「いいえ、今いまはけっこうです。ちょっと出かけたいので。」

◇ お ば  「グリコ 、その毛皮けがわ、ずいぶんほこりっぽいなあ。いたげるよ。
  グリコ 「いいえ、けっこうです。」
 
◇猫ねこに何なにしてあげても、ありがとうと言われることは、ない。


【注意ちゅうい
したしい人ひとに言うのはいいけれど、
らない人ひとや目上めうえの人ひとには、あまり使つかいません。
「わたしって親切しんせつでしょう? ね? ねねね?」と言っていることになるからです。

 ?「先生せんせい、そのかばん、重おもそうですね。私わたしってあげましょう。」
 ○「先生、そのかばん、重そうですね。私が持ちましょう。」
 ◎「先生、そのかばん、重そうですね。私がお持ちしましょう。」(=謙譲表現けんじょうひょうげん


【関連表現かんれんひょうげん ⇒「〜てくれる」、「〜てもらう」】

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わたしが本ほんを読んでいたら、ウリがページを押さえてくれました

ありがとう、ウリ
親切しんせつな猫ねこだね。

でも、……つぎのページが開ひらけません。


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ほんとうは、「〜てあげる」の前に、「あげる」という動詞を紹介しなければなりません。
この「あげる」と、「くれる」、「もらう」を合わせた3つの動詞は、
やりもらい表現とか、授受表現と呼ばれ、初級の日本語の重要項目なのです。

今回ご紹介した、動詞のテ形と組み合わせた「〜てあげる」や、「〜てくれる/もらう」は、
その応用表現になるわけですが、ひとあし先にこちらを紹介しました。
単独の動詞を説明するのにぴったりの写真が、なかなかなくて。

このやりもらい表現は、学習者をかなり手こずらせるものなのですが、
日本語ネイティブにとっても、この3動詞の違いは、あんがい認識しにくいものです。

「あげる」と「くれる」の違いを説明できますか?
「くれる」と「もらう」の違いはどうですか?

ね? けっこう難しいでしょう?
いい写真が撮れ次第、記事にするつもりですが、
先回りして勉強なさりたい方は、『日本人の日本語知らず。』
第13章「ウチとソトの交流――行くよ来るよ、あげるよくれるよ。」を、ご参照ください。
 
またまた宣伝!
えっさっさ〜。


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コメント

「やりもらい表現」とか「授受表現」とな!
しかもそれが「初級!」

自分が何も考えずに使っている言葉が
勉強してマスターしようとするとこんなに複雑だと
あらためてびっくりさせられます。
学習されてる皆様に改めて敬意を(^^)

そして自分の英語学習がなかなか進まないことの
言い訳を得たようでごにょごにょ・・・(笑)

ウリちゃん良い子だね、体で押さえるのじゃなくてちゃんと指で押さえるんだ。『体では“押さえる”でなくて「見〜せないっ!」っていうことだよ。』と、返ってきそうですね。
指先がちょーカワイイ!

  • sorciere
  • 2011/12/12 12:47

ウリちゃんが押さえててくれる間は、
ずっとそのページを読むべし。読むべし。読むべし。

新婚時代は「お料理を作ってあげる」だったのに
気づけば「作ってやる」になっちゃうし
「帰りを待っていてくれる」が「帰りを待たれる」に
なっちまうんですよねー。あははは〜。

  • 藏ゆ
  • 2011/12/12 17:17

ウリちゃん、次のページ見たいです。
でも次のページを無理矢理見ようとしたら、
ウリちゃんがあっちへ行ってしまいそうで
やっぱり次のページ、あきらめます。
そのお手手がかわいいから。

  • misa
  • 2011/12/13 14:40

◇coocooさん
 そこは、ほら、「あたしって、なんてカシコイの!」
 そうお思いにならなくっちゃ。
 やりもらい動詞、すいすいすい♪

◇sorciereさん
 ちょーカワイイんです!
 もー、どーしよー、って思いましたです。
 新聞だと全身でブロックです。

◇蔵ゆさん
 読みました。読みました。読みました。
 『やりもらいと受け身動詞の使用に見る、夫婦関係の変遷』
 蔵ゆ著、2011年、遠野新報出版会

◇misaさん
 例によって手元にカメラのなかったわたくし、
 すぉ〜っと立ち上がってどどどっとカメラを取りに行き、
 すぉ〜っと帰ってきて撮影に成功。
 いつもなら「どこいくの〜」とついてくるウリが、
 このときは文鎮業務に専念してくれてました。

  • ニャンタのおば
  • 2011/12/13 17:25