やっとこさっとこ

【〜に(とどく)



あ。
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あああああ、なんてかわゆいほっぺ♪


おお?

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おおお!

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やっと......
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とどいたね、おばちゃん!



うんうん。

やっと、ゴーヤが窓まどとどきました。



びろ、ゴーヤ!
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去年のゴーヤ

※「〜に」の解説と、ゴーヤの現況に、つづく。(↓)

* * *

【格助詞の「に」】

 「に」は、たいへんに多芸多才で、とてもおもしろい助詞です。
 多くの留学生が、初級の日本語でいちばん初めに習うのは、
 つぎのような、存在の場所や、できごとの日時を示すものでしょう。
 
  ◇神社の境内猫がいました
  ◇4年前の11月1日ウリと会いました。
 
 イメージとしては空間や時間の、〈静かな一点〉を示す感じ。



 そのつぎに習うのは、
 何らかのベクトルを意味の中に持つ動詞といっしょに使って、
 そのベクトル(=矢印)の先のほう(=着点)を示すもの。

  ◇わたしはウリ毎日30回ぐらい「かわいいね」と言います
  ◇先日、「アースバポナ虫よけネットW120日用 ベランダ・玄関先につるだけ
   速く効く!長く効く!雨にぬれても大丈夫!風に強いロック機能付!」を
   グリコ
プレゼントしました

 イメージとしては、〈ヒュ〜ンと飛んでいってポチョンと着いた先の点〉を示す感じ。
 今日の例文の、「ゴーヤが届いた」も、こちらの「に」です。

 ベクトルのイメージは空間だけのものではありません。

  ◇神社で拾ったやせっぽっちの猫は、ものすごくかわいい猫なりました

 のように、時間を経て到達した〈結果〉にも使えます。


 ところが、「に」は、このベクトルの反対の端、
 つまり〈矢印の根元のほう〉を示すこともあるのです。

  ◇わたしは毎年、オットの両親さくらんぼをもらいます

 このときの「に」は、むしろ「から」と言い換えてもいいものです。
 どうしてこんな、正反対の両端を示すような働きができるのか、
 「に」というのは、まことに不思議なふるまいをする格助詞です。

 そして、どちらがニワトリでどちらがタマゴかわかりませんが、
 この両義性に連動して、一つの動詞に二つの意味が生じることもあります。

  ◇この件は菅さんに聞いてください。 ≒質問する
  ◇その説明は、菅さんに聞いた話と違いますね。 ≒(〜から)聞かされる


* * *

ゴーヤはウリ科で、ウリ科の作物は連作をきらうのだそうです。
同じ場所に2年続けて植えてはいけないのだそうです。
でも、グリーンカーテンがほしい場所は毎年同じだし、
どうせならやっぱり好物のゴーヤを食べたいし、というわけで、
今年もこの窓の外にゴーヤを植えました。

薪ストーブの灰と、コンポストの土をどっさりすき込んだからオッケー!
と思ったのですが、どうやらあんまりオッケーじゃなかったようで、
今年のゴーヤは、どうも勢いが足りません。

むぅ。
食い気に走らず、朝顔か風船カズラを植えるべきだったか......。

  
 
外から見た図。
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ひょろろろろ〜......


梅雨明けは近い。
がんばってくれ、ゴーヤ!
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☆・ところで・☆
「やっとこさっとこ」
って、
言いますか?

コメント

がんばれゴーヤ!
いいなぁ、今年もあの窓に緑がさやさやと。
窓辺のウリちゃんに届け〜♪

このベクトルの反対の端の「に」は不思議ですねー。
いもうとにもらった。
いもうとからもらった。
「きく」とか「もらう」とかいった動詞には「に」って言いたくなります。
なんだか不思議。
この格助詞というものは知らないで使っているほうが気が楽だわ。
逃避しております……。

「やっとこさっとこ」使います。違和感ゼロです。

ウリちゃん、ゴーヤはウリ科なんだって。
どうやら仲間みたいなので見守っててやってね。

立派に茂ってくれますように。
そして今年もゴーヤチャンプルーやゴーヤチャンプルーや
ゴーヤチャンプルーで、スタミナつけて夏を乗り切ってください!

「やっとこさっとこ」…こちら方面では「やっとこさ」かなー。



  • coocoo
  • 2012/07/09 13:01


◆コメントありがとうございます。
 そうですか、カントー組はやっとこさっとこ、言うんですね。
 高山方言かなあ、って思ってました。これからは大っぴらに使おう。
 オーサカ組が使わないのは、ちょっと意外でした。
 こういう、調子を出すためのフレーズ、楽しいですよね。
 見上げたもんだよ屋根屋のフンドシ、なんてのも大好き♪
 

◇こてちさん
 伸びろ〜、伸びてくれ〜!
 トトロの森のごとく、気合を入れて応援しております。
 ご声援、ありがとうございます。
 
 動詞の側から見ると、この「に=から」が使えるものには、
 もらう、借りる、預かる、教わる、習う、......などがあり、
 これらには対になる、あげる、貸す、預ける、などがある。
 そして、受け身動詞を見ますと、これまた
 愛される、叱られる、言われる、など、
 カラ/ニどちらでもいいのもある一方、
 食べられる、見られる、のように、カラでは言いにくいものもある。
 ――てな具合に、二/カラ問題は、けっこう奥が深くて、
 考えるネタがたくさんあって、おもしろいんですよ♪


◇coocooさん
 灰色しましまウリは、葉にいるちっちゃなカマキリの子を見守っております。
 見守る視線が熱すぎて不安です。
 ......。
 ゴーヤ料理のレパートリー、増やします!
 
 

  • ニャンタのおば
  • 2012/07/10 07:59