わー、い?

喜ぶべきか悲しむべきか、びみょ〜なニュースです。

5年に一度の動物愛護管理法改正に関する
2012年8月22日の朝日新聞。



子犬・子猫、生後56日は販売禁止




えーと、56÷7=8。
おお♪
私たち、
ワンコやニャンコに人生をうんと豊かにしてもらっている私たちが、
先の冬からずっと、環境庁へのパブリック・コメントや
国会議員へのメール大作戦などで訴えてきた

「8週齢規制」が法案に盛り込まれる♪


よかった、よかった、がんばって、よかった、うんうん!

う、......ん?

P1090275.JPG

ウリのおでこのあたりに、アヤシゲな小見出し。

業界に配慮、緩和策も



はいりょ?
私にとって「配慮」とは、「理不尽な迷惑を与えてしまうかもしれない相手に対して、その迷惑をできる限り軽減するように気づかうこと」です。

これまで好きなように犬猫を大量生産し、余ったり売れ残ったりキズモノになったりしたら自治体の保護センターに持ち込み、法律を盾に「殺しといてね」と押しつけ、あるいはまた実験動物として、登録も何もない、規制も及ばない、企業や大学などの実験室に払い下げ、動物たちに多大な迷惑(迷惑!命を奪う迷惑!)をかけてきたのは、ペット販売業界です。

その業界に配慮??

わかりません。
何度も何度も、眼鏡をずり上げずり上げ、読み返し、ようやく理解したのは、

いっぺんに法律を変えると、いろいろ大変だから、すぐには変えない。

ということのようです。
こう書いてありました。

―付則で経過措置(=激変緩和措置)を設ける。
 施行後3年間は引き渡し禁止期間を生後45日までとする。
 その後は生後49日までとする。

激変緩和?
じゃ、じゃあ、3年たったら56日になるのね?
せめて、そうだと言って!

と思いつつ読み進めるも、つづく文はこうでした。

―施行後5年以内に生後56日に変更するかどうかを検討する。

「変更する」じゃなくて、「変更するかどうかを検討する」!!!

えぇえ〜〜〜?!

何たる問題先送り体質。
へなへなと体から力が抜けました。


この法案どおり、
改正動物愛護管理法は、
8月29日、
衆議院を通過したそうです。

喜ぶべきか悲しむべきかびみょ〜、などと茶化すことではありませんでした。
はっきりとした、怒りを感じます。


せめてもの救いは、こんな質問をしてくれた議員さんがいたこと。
(⇒市田忠義議員の質問
そして、社民党も、こんな談話を発表してくれたこと。(⇒こちら


この先すくなくとも3年間、
不適切な繁殖・販売業者による動物の受難は、まだまだ続きます。
杉本彩さんが、あの日のシンポジウム(下記みぞれの都心参照)でおっしゃった、
蛇口をしめる」ことは、かなわなかったのです。
子猫・子犬の無責任な量産と生体販売が続く限り、
年間何十万匹にものぼる殺処分は、なくなりません。

せめては、それを「すくなくとも3年間」にとどめるために、
私たちは何をすればいいのでしょうか。


ペットショップのガラス窓に群がる、
あの人だかりをなくしたい。
赤ん坊の犬猫をほしがる人たちに、
「売れ残り」がどうなるかを、想像してほしい。
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動物愛護管理法改正についての当ブログの過去の記事は――
 ・日本の動物愛護事情について
 ・グリコがされたことは
 ・おそろしい子
 ・みぞれの都心

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コメント

一応,学生向けには動物福祉ということも念頭において養蜂学を教えている立場,あるいは養蜂産業にかかわっている立場で,法律改正による規制強化やあるいは規制緩和が本当に有効なのかどうかには常に懐疑的になってしまいます.法律という奴は,省令,条例と,段階的に骨抜き手段があり過ぎるという現実もありますので.この種の「配慮」もこの法律に関わる納税者の権利に見合うものに動きます.国民感情は,感情であって意見ではないととらえられがちですし.
結果として,時間はかかるかも知れないし,効率は悪いかも知れないけれど,人々の外ではなく中に,それもどちらかというと需要を作っている人々の心の中に何かを植えつけていく方向を求めたいと思っているのです.

ということで,同じ8月22日に,やはりニュースを見て私がFacebook上に書いた記事を再録しておきます.

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ペット動物の殺処分を減らすために....動物愛護法を改正するより前にできることがあると思っている.
今日のニュースになった茨城県動物指導センターの殺処分施設の見学会の取り組みはとりあえず高く評価しておきたい.
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120822-OYT1T00419.htm
熊本市の前例もある.そこでは捨てに来た飼い主に抱かせたまま安楽死させるなど,「嫌われる行政」を目指したそうだ.
安易に「買う・飼う」ことの結果として,おもちゃのように「捨てられる」ペット動物が生じるのを減らすために必要なのは,法的な規制ではなく,やはり人の心に訴えることではないだろうか.そうでないと人間の内面が変わらないままで終わってしまうから.
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  • junbee
  • 2012/09/05 09:22

配慮してもらえるほど、このギョーカイもケンキンしているってことでしょうかね。
大体、ジャパンKネルがものっすっごい利権の巣窟ですものね。
あの団体が繁殖屋を野放しにしているのが、そもそもの発端じゃないかしらね。
KネルとつるんでいるPグリーの缶詰は、絶対に買わないことにしています。
千里の道も、一歩一歩の積み重ね。
この一歩を大切にいたしましょう。

  • 藏ゆ
  • 2012/09/06 08:28

それじゃ動物「業界」保護法やん!
「動物」愛護法という名前が形骸化してますね。
そういえば、うちの近所の、その名も『ペットや』、いつの間にかなくなっていました。
あの、育ちすぎた、値下げされてたあの犬は、、、
胸が痛いです。

  • misa
  • 2012/09/06 13:42

◇junbeeさん
 そうですね、法改正がこんないい加減なところに着地してしまった今、
 できることといえば、「消費者」の意識を変えていくことかもしれません。
 いっぽうでは針供養だのオモチャの法要が営まれる国ですもの、
 「命あるオモチャ」の生体展示販売とその裏にある酷い現実に、
 想像が働きさえすれば、人々は黙ってはいないはず。

 茨城県のこの見学会のこころみは、期待が持てますね。
 きっと悪夢にうなされる少年少女もいたことでしょう。
 でも現実です。やわらかな心に期待します。
 見学会に子どもを連れて行ってくれた親御さんにも感謝です。
 熊本市ができたことが、ほかの自治体にできないはずはないし、
 今回の腰砕け法改正も、自治体の引取りを「義務」ではなくした点は、評価できます。
 前進はしたのだ、そう明るくとらえて、
 自分にできることを考えていきたいと思います。


◇藏ゆさん
 まあ、そんな構図があるんですか?
 ちっとも知りませんでした。
 ちっとも知らなかったので、ペディグリーのHPを見に行ったところ、
 保護犬支援活動を展開している、と胸を張っていました。
 どう考えればいいのでしょう。
 案外いい会社? いや、マッチポンプ? 罪滅ぼし?
 ま、活動報告の更新が、今年の2月で止まってましたけどね。
 
 一歩踏み出せば、一歩進む。
 はい、大切にしましょう。


◇misaさん
 ああっ!
 そうか、業界愛護法であったか。
 なっとく、なっとく。
 私ったら、おっちょこちょいに読み間違えておりました。
 
 ご近所の店、見切り廉売されていた犬のことを思うと辛いですね。
 でももうそれ以上、そこで売られる犬猫はないのだと思えば、
 生体展示販売店が一軒減ったことを寿ぎましょうか。

  • ニャンタのおば
  • 2012/09/07 17:56