大阪よりSOS


えすおーえすにゃ。

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いつもたのしみに拝見しているととらのお店番日記のtokiさんから、
SOSのメールをいただきました。
「大阪市最古の民家」が解体の危機に瀕しているというのです。

保存のために、大阪市渡辺邸保存会という団体が奔走していらっしゃいます。
どれほどの「民家」なのか、こちらのページに、写真があります。
ぜひご覧ください。

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これほどの宝を、壊してしまっていいのでしょうか。
建物のすばらしさもさることながら、
私が気になったのは、この広さと、「緑」のボリュームです。
この屋敷の庭と林は、きっとたくさんの命を育んでいます。

たとえば、敷地の角に、それはそれは立派な楠がそびえています。
この夏もたくさんのアオスジアゲハ
この木に、来年のための命を託していったに違いありません。

来年、この大楠は、もうここにはないのでしょうか。
初夏の楠若葉に、キラキラとアオスジアゲハが舞うことはないのでしょうか。

ヒキガエルだって、たくさんのセミだって、敷地内の地中に眠っているでしょう。
地中に眠ったまま、重機に踏み潰されるのか。
もしかしたらコジュケイのひと家族、いやタヌキだって住めそうな環境です。
追われてどこに行けばいいのか。

すでに今日、樹木の伐採が始まっているそうです。

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相続税が払えない、というのが事の発端だとか。
弁護士出身の市長さん、なんとかならなかったのでしょうか。
文化財の指定を解除してまで、徴税するのがスジなのでしょうか。

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今回、たまたま大阪に行ったことで、大阪の方とかすかなご縁ができました。
このSOSが、tokiさんからいただく初めてのメールでした。
こうして記事にすることで、少しでもお役に立てたら、うれしい。

保存会では署名を集めています。
どうか、どうか、ご協力ください。
全国から、市長をおどろかすほどの数が集まれば、
あるいは破壊に急ブレーキがかかるかもしれません。
お願いします。




tokiさんのメールによれば、
私があんなにたのしませてもらった中之島図書館(⇒大阪国#3)も、
橋下市長は廃止したいのだそうです。
「あんな一等地を図書館なんかにするのはもったいない、
 もっと商業ベースに乗る事業があるはずだ。」と。

キライニナリソウデス。

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コメント

 ありがとうございます。
 保存会の中には緑に詳しい方もいらっしゃるようですが、いかんせん、中に入ることが全くできない状況で現在どのようなことになっているか保存会の方も把握しきれてないようです。

 渡邊というお家は坐摩(いかすり)神社という元々は八軒浜のあたりの熊野街道の出発地にありましたが今は本町の北御堂の西の渡辺という場所にある摂津一の宮の宮司もされてる家柄でもちろん大川にかかっている渡辺橋も渡辺氏にちなんだものです。平安時代に渡辺党という水軍を形成し、源義経が平家討伐のため屋島に渡るときに摂津•渡辺の浜から彼らの手助けにより渡ったことはつとに有名です。鎌倉時代の蒙古襲来時に長崎で活躍した松浦党も渡辺水軍から派生したものです。それだけの由緒ある家柄の大元である渡邊邸がもちろん建物もそうですがその存在にどれだけの価値があるかということは推して知るべしです。

 日本がこうやって過去の遺産を切り捨てていくことは日本人のアイデンティティーを切り捨てていくことになるのではないかと思います。日本人が日本人であるという誇りを持つためにもこういう文化遺産は残すべきだと思います。このことは対岸の火事と思わずにどうか自分の中の大切なものが無くなる、自分の大好きな場所がなくなると置き換えて考えてみてください。よろしくお願い致します。
 

  • toki
  • 2012/09/29 08:57

早速、署名してまいりました。
淀川〜は電車通学で通過駅でした。こんな立派なお屋敷があるなんて。小学校低学年まで暮らしていた屋敷に門構え庭など似ており懐かしく拝見しました。私の場合は父が病死して母子家庭になり莫大な贈与税が払えなくてなくなく人手にわたりました過去があります。余談ですが飼い猫もいたのいですが・・・何度連れ帰ってもこの家へもどりうろうろして。。。その後はわかりません

そうですね〜〜これだけの緑の面積です。自然のなかで暮らす生き物がねぐらに暮らしていたでしょうに〜〜それを思うとこころが痛みますね。
なんとしてもこの貴重な屋敷を日本の文化財として保存していただきたいと切に願います。大阪市も借金してでもという心意気がほしいです~~橋本さん!

  • gure
  • 2012/09/29 10:57

贈与税→相続税でした〜〜(^^)

  • gure
  • 2012/09/29 10:59

ニャンタのおばさまのお写真で、中の島図書館に行ってみたいと思ったワタシ、
一等地にあるからこそ、その地域の文化度の高さってものが量れるんでしょうに。
威勢のいい市長さん、俗論に惑わされていられるのでは。
トリニティカッレジにて蔵書を前に跪きそうになったのは、
ワタシだけではないはず。
文化ってものを本当には理解していないのかも、ですね。
従来からある文化財を活かしてこその都構想ちゃうんかい。

  • 藏ゆ
  • 2012/09/29 11:02

非常に残念なお知らせです。

http://atamatote.blog119.fc2.com/blog-entry-717.html

9/29朝の様子です。
ただただ哀しく悔しいです。

  • toki
  • 2012/09/29 13:26

こんなすばらしいお屋敷があったなんてまったく知りませんでした。
調査もしないなんて本当にもったいない。
取り返しがつかない行為に抗議を示すために署名しました。
でも教養がないので日本史ぜんぜんわからくてtokiさんの解説もほおーとぐぐるありさまで、そちらの面も非常になさけないです。
中之島図書館は蔵書がなくて読みたい本は取り寄せてもらうんです。
使いづらくはあるけどとにかく建物がかっこよくて、しかも市民の寄付で作られたんですよ。

ニャンタのおばさん、かれんちゃんのことご紹介くださいましてどうもありがとうございます。
弱者を虐待する人の傾向は治まらないらしいので、そういう人をせめて登録公開して新たな被害を出さないようにって賢い制度ですね。
日本ももっとちゃんと取り締まってほしいです。
今はとにかくネットの住民が忘れないでいることしかできないので、皆様どうぞよろしくお願いします。

昔から近隣に住んでいるものです。
昔からこのお屋敷は知っていましたが、四方が高い壁に囲まれおり敷地内の様子を伺うことは難しく、
入り口には「撮影見学一切禁止」の注意札が掛けられていました。
所有者には歴史的文化財としての価値を地域住民と共有しようとする意思は皆無だったように思います。
文化財指定を受けながらその価値を共有しようとしない建造物に対して、
古くて由緒があって立派だからという理由だけで数億の税金が使われる事については違和感が残ります。
ここ数週間で、拙速に保存運動が立ち上がって来ていますが、今後の展望も不明瞭です。
文化財保護と公金投与をしっかりと天秤にかけて、感情に流されない冷静な議論が必要だなと思っております。

  • 奈苗
  • 2012/09/29 19:03

 持ち主の方を擁護するつもりは毛頭ございませんがこのお屋敷の2年前に亡くなられた持ち主は女の方でした。そしてそれを相続された方もまた女の方です。2年前に亡くなられた方は長い間女手ひとつで屋敷の保存をされていたそうです。お一人で家をまもらなければという思いで周りの方々と共有しようという意識はなかなか出てこないと思います。
 吹田の旧西尾家住宅をご存知ですか?ここの最後の持ち主の男の方もまた周りとのおつきあいを一切されなかったそうですが、その方が亡くなられた後解体の危機に陥りましたが、吹田市民が保存活動をし、重要文化財になることによって今にその姿を残しております。

 高額な税金は屋敷を売却することで既に支払済です。持ち主の方は身を切って国民の義務を果たされておられます。周りに少し賃貸の土地もお持ちだったようですが、そこを売ると住んでらっしゃる方が出て行かなくてはいけなくなる可能性もあるのであえて売らなかったそうです。
 税金をこの渡邊邸にかけようとしているわけではありません。大阪府もあまりにも高額なので保存をあきらめたのですから今更税金を投入することはありません。しばらくの間猶予が欲しいので、行政の働きかけが欲しいのだというのが保存会の運動です。どうかその辺りをご理解してくだされば幸いです。

 因みに橋下市長はこの渡邊邸の成り行きを見守っています。「地域住民の力で何とかしていく事案だと思います」と述べられております。

  • toki
  • 2012/09/30 09:08

再コメントお許しください。
仰るとおり、冷静な議論が地元住民の力で行われるべきだと思います。
当該物件はすでに売却されているわけですから、
元の所有者の人間性は論議の的から外されるべきでしょう。
文化財というものは、地元住民のものだけではないはずです。
ワタシのような地方の者でも、他県の文化財保護に関心を持っているのだということを明らかにするために署名をいたしました。
解体ではない他の道を探る真剣な議論が
行政も含めてなされたとして、その結論が解体ならば
消えゆく文化財の資料を保存する調査、作業があって然るべきでは。
それすらないのは、かなり乱暴な工程だという印象が否めません。
議論の不在を感じます。
ですから、ちょっと待って!という運動の展開が拙速であっても、
やはりちょっと待っていただきたい。
…手遅れかもしれませんけれど。。。



  • 藏ゆ
  • 2012/09/30 10:30

胸の痛い展開でございます。

中之島も近代建築好きのわたくしには大阪のベストエリアなので、あの図書館がなんとかされてしまうと心穏やかにはおれませぬ。


関西に戦前やって来て生涯住んだアメリカの建築家がいまして、建物やその美術品のやうなうつくしい設計図までも心に染み入るのですが、その方の設計した民家なども税金関係で惜しまれつつ何件も取り壊しとなったようです。


気持ちの整理を付けようのない問題ではございますが、やはり心がざわざわいたしまする。

  • ねんねこ商会
  • 2012/09/30 12:40

すみません。全貌をつかめないまま勢いでコメント投稿しました。
教養のない勘違いな内容でしたね。
ほんとうに恥ずかしくてたまらないので、わたしのコメント削除してください。
管理人さん、よろしくお願いします。

  • LaLa
  • 2012/09/30 15:23

LaLa様。
 全貌が掴めないのは当然だと思います。もし税金を何の説明もなしに勝手に使われたら憤るのもしごくもっともだと思います。
 今回のご意見は保存会の方ももう少し考えないといけないのかもしれないと思いました。例えば、「渡邊邸」。これはもう既に売却されているので、「旧渡邊邸」と表記しないと誤解されますよね。そして自分たちが何を求めているのかもっと明確に目的を提示しないとなかなか賛同は難しいかもしれません。拙速だからこそ慎重に多くの説明がいるのかもしれません。
 この記事に反応してくださってありがとうございます。反対意見があるからこそ、説明もできますし、関心を持っていただけたのだという実感があります。今後もなにかあれば是非ご意見を賜れば幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

  • toki
  • 2012/10/01 00:10


◆みなさま、たくさんのコメントとご意見をありがとうございました。
 お返事が遅くなりまして、すみません。
 ちょっと今アレなもんですから(理由は今日の記事に。)、
 すべてにきちんとお返事をさしあげるゆとりがないことをお許しください。

◇LaLaさん、最初の2つのコメントを削除いたしました。
 長時間晒し者にしたようになってしまって、すみませんでした。
 でも最後のは、なんというか、お人柄が感じられて削除しがたいです。
 つぎのtokiさんのお返事もありますので、そのまま残させてください。
 これを機に、また遊びにいらしてくださいましね!

◇tokiさん、藏ゆさん
 私がどう書いていいかわからないことを、
 情理を分けて丁寧にお書きくださいまして、ありがとうございました。
 ことにtokiさんは、外からはわからない事情や機微をお伝えくださいました。

 私は「渡邊さんちの人々」を助けたり守ったりしたいわけじゃなくて、
 「渡邊邸とその屋敷林」を守ってほしいだけだったのですが、
 渡邊家の方々が「撮影一切禁止」などと掲げるに至ったについては、
 きっとさまざまな不快や迷惑をこうむってこられたのでしょう。
 観光地高山の出身ですので、その間の事情はうっすら想像できます。
 あげくに近隣に対しても壁を築く形になってしまったのかもしれませんね。
 
 とにかく壊したら元には戻らない、移築復元は可能かもしれないけれど、
 あの庭、あの木立、そこに遊ぶ生き物たち、そして周囲の道の風情、
 それら全部があってこその価値は失われます。
 「だから、ちょっと待って!」の署名運動に、
 少しでも多くの方がご参加くださることを願っております。

  • ニャンタのおば
  • 2012/10/01 06:51