拾いたてイッコニコ


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保父の腕前。
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とにかく小さかった。
こわかったデス。
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※乳飲み子を拾ったことのない方、
 拾っちゃうかもしれない、そしたらどうしよう、と心配な方、
 授乳期のちび猫の取り扱い注意事項について、
 わたくしのドタバタぶりを将来の参考になさってください。(↓)



* * *

話は発見当日(9月29日)の夜に、さかのぼります。

無事、明日の朝日を拝めるのだろうか。
拾ってすぐに近所の病院に連れて行き、授乳・排尿のやり方など教わったのですが、
どうもうまくいきません。
おしっこが出ない。
ミルクもわずか2.5ミリリットルのシリンジが、いっこうカラになりません。

2、3時間おきに様子をのぞき、しつこくミルクを勧めてみますが、だめ。
声も出さず、かたくななまでにうつ伏せて、眠ってばかりいます。
というか、意識がないようにすら見える。
明かりを嫌って暗い隅っこに入りたがる様子は、
まるで冬の薪棚で見つけるヤモリのようです。

獣医さんには、最低でも5時間ごとに授乳しないと、
低血糖で死にます、と脅されていました。

だめかもしれない。

ほとんど眠れぬままに一夜を過ごし、
明るくなった部屋でおそるおそる箱のふたを開けると――、



......♪!


すっかり、ほどけている!
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暗いしピンボケだし、さんざんな写真ですが、
私には涙の出るほどうれしい光景でした。
(これがイッコニコを撮った、最初の一枚です。)


ひどい寝相は、イッコでした。
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よかった。
第一夜、生きて越せました。

* * *

でも、やっぱりミルクはほんの数滴しか飲んでくれません。
チッチも出ません。
拾ったときより体重が減っています。

これはまずい。
どうしたってまずい。

目が開いていないのも、目やにのせいでした。
排尿させようとお尻をとんとんすると、いやがって弱よわしく抵抗するのですが、
何度目かに、きゅっと息んだはずみに、
ニコの閉じたままの目から、緑灰色の膿がどっとあふれたのです。
うわ!

きのうのお医者は何も言いませんでしたが(気づかなかったのか?)、
猫風邪ならややこしいことになります。(と、unaさんに指摘される。)
鼻が詰まると、ミルクが吸えなくなるからです。

こりゃいかん。

きのう駆け込んだ、間に合わせの近所の獣医さんではなく、
ニャンタウリもかかった、隣町の病院まで連れて行くことにしました。
(そうです。のちに里親さんになる方の、勤務先です。)

* * *

接近する大型台風。
激しい雨の中、懐に白餅入りの小箱を抱いて、出かけました。

でもその雨のおかげで、いつも超満員の待合室はガラガラ。
獣医さん二人がかりで診てくださいました。

耳ダニ、なし。
ウリは耳ダニの根絶に半年以上かかりましたから、
これだけでもいいニュース。
拾ったときは、小さな白い体が点々と黒いノミ糞におおわれていましたが、
それはさすがに、きのうの獣医さんでレヴォリューション済み。

――少し風邪っぽいので、悪化するようなら飲み薬を出しますが、
  今は目薬で、目の処置だけしましょう。
  寄生虫や感染症のことは、現段階では調べようがないので、
  とにかくウリちゃんから遠ざけて、手や器物をしっかり消毒してください。

でも、何よりうれしかったのは、
おしっこの出し方をとても丁寧に教えてくださったこと。

おしっこは、「出るまでとんとん」なのでした。
「出なくなるまでとんとん」なのでした。

きのうの獣医さんは「こんなふうにね」と、数回とんとんやってみせただけでした。
そのときもおしっこは出ませんでしたが、ないから出ないのだと思いました。
刺激を与えてやればいいんだな、と思ってしまったのです。

それは、まちがい。
大いに、まちがい。

こちらのお医者さんは、実際にたっぷり出し切るまでやってみせてくださいました。
「きっかけを与える」というのは、ペケ。
「ぜんぶ出してやる」のが乳母のしごとなのでした。

お、お、お!というくらい出ましたよ。
ティッシュ3、4枚が、ぐっしょりなるくらい。
やっぱり実際を見ると違います。

おまけに、爪も切ってくれました。
赤ん坊猫は爪を引っ込めることができません。出しっぱなしです。
針のような爪がガーゼタオルに引っかかって、とても動きにくそうだったし、
自分で自分の目を引っかいてしまうのも、これで少し改善されました。

* * *

さあ、たっぷり出した後は、入れる!

家に帰ってからミルクをやったら、それまでとは大違いの食いつき方でした。
シリンジなんかじゃ間に合わない。
哺乳瓶に吸いついて、うぐうぐと飲んでくれました。
まるで無言だったのが、ちゃんと声も出すようになりました。


そして、飲んだ分だけ、ちゃんと体重は増えていました。
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わっかりやすいなあ。


ニコ、245グラム。
病院で計ったより、13グラム太りました。

* * *

子猫育てのベテランの方には何を今さらなことかもしれませんが、
おしっこのことは、ほんとうに知らなかったのです。
あのまま、一軒目のお医者さんのやり方のままでいたら、
もしかしてイッコニコは救えなかったかもしれないと思うと、ぞっとします。

赤ん坊猫がおしっこを出せない(「出さない」じゃなく、「出せない」)のは、
もしかして、巣を汚さないための、野生のシステムなのかもしれません。
巣を汚せば、天敵を招きよせてしまうでしょう。
てことは、野生(野良)の猫母さんは、飲んじゃうのかなあ。
すごいなあ。


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ま、アレです。
一軒目のお医者の悪口を言ったみたいになりましたが(いや、言ってるし)、
彼のおかげで、里親さんになるお医者さんと出会えたわけです。
結果オーライ、すべてよし。
コメント

これこれこれこれ。

ワタクシの脳内ね白餅ずは、いつまでもこの頃のままで。


だから、先日お輿入れな子にゃんずとは別にこのサイズの真っ白しろすけたちが、ニャンタのおばさまんちで今でもよたよたよちよちしているのです。ワタクシのなかでは。

  • ねんねこ商会
  • 2012/12/19 08:04

「出るまでとんとん」は知りませんでした、勉強になります!
(ですが、猫神様ウチはダメですよ〜)

イッコニコが白かったから発見できたこと、
1軒目の獣医さんが「・・・」だったこと、
台風で2件目の獣医さんがすいていたこと、
そこで里親さんに会ったこと、などなど、全て運命!
しっかり幸せのために繋がっていたのですね(^^

  • 2012/12/19 17:29


◇ねんねこ商会さん
 手放した直後の、はげしい禁断症状の中では、
 とたたたたた、ぱてっ、と駆ける音、跳ぶ音、
 くるる、という小さな掛け声が、幻聴のように聞こえてました。
 輿入れから、ちょうど今日で一週間、
 今ごろは里親さんの家で元気に駆け回っていることでしょう。

◇Aさん
 あやうく、お腹ペコペコなのに膀胱いっぱいで苦しくて飲めない、
 という悲惨な状態で死なせてしまうところでした。
 ぞっとします。
 
 運命!
 ついでに、その日のお昼、私の歯の詰め物が取れちゃったこと、
 歯医者さんの予約が夕方になっちゃったこと、
 日頃の運動不足を反省して、交通手段に自転車を選んだこと、
 嵐の予兆にワクワクして、雑木林の方に曲がろうと思ったこと、
 ――も、「運命」の中に入れといてください!
 よかったよかった、ぜんぶ、よかった。

  • ニャンタのおば
  • 2012/12/20 08:22

ちゃんと出してちゃんと飲む。
それをしてくれたときは本当に嬉しいですよね。
乳母さんも保父さんもがんばられました。
年末の気ぜわしいなかではありますが、しばらくは
だらーんと気を抜いて過ごしてくださいませ。^_^

  • coocoo
  • 2012/12/20 21:08


◇coocooさん
 ありがとうございます。
 「出す」が、まったくわかっておりませんでした。
 ほんとうに、危ないところでした。
 
 だらーんに関しては自信があります。
 しっかり実践中♪

  • ニャンタのおば
  • 2012/12/22 08:39