しゅっぱつ!


ひっこしには、ウリねえたんのキャリーを借りました。
2か月半慣れ親しんだ、ニャンタ遺愛のフリースを入れてやったら、
わやわやと、自分たちから進んで入りました。

だよね。
キャリーには何の悪い記憶もないもんな。
病院に連れて行ったときは、ちっぽけな紙の箱だったもんな。

ちっぽけな箱に白餅2個詰めて、片手のひらで楽々運べたのだった。

今、もちあげるキャリーは、みっちり、ずっしり、重い。


外は、抜けるような青空。
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さあ、行くよ。


* * *


お母さんは、ふたりのための特別室を用意してくださっていました。
新しいベッド、シェルターにもなる新しいキャリー、
りっぱな新品トイレが2つ、豪華なキャットタワー、
そして、愛らしい食器がふたそろい。
部屋の真ん中には、「運動会」用のふかふか敷布団まで。
至れり尽くせりです。

この「一胡二胡部屋」は、留守番のときのためにご用意くださったもの。
なにしろお母しゃんは動物のお医者さんです。
お仕事のあいだは、ふたりでお留守番なのです。

ひとしきり、(おもにイッコによる)チェックがすむと、
おとなりの居間に移動。

ここでも、イッコは持ち前の好奇心全開で、さっそくあちこちを探検。
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おお、さすがのご本、『獣医学辞典』。

お母ちゃんのベッドにも、ためらいなく探索のアシをのばす。
よいせっ、と。
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(ああっ! カメラがボロイ!)


そして、
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「ここ あたちの べっどに けってい。」


ご飯の袋も見つけました。
「ししょくしましゅ。」
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(首輪がゆるゆるですが、ちゃんとお母さんの目が届くときだけの着用です。)

と、イッコはやる気満々なのですが、どうもニコの表情が、硬い。
試食のときも、軽く口をつけただけで、なんとイッコが2つのお皿を完食。
いつものニコなら、イッコのお皿に手を突っ込んで妨害するほどなのに。
案外、繊細な子なのかもしれません。

エンゲル係数押し上げ白餅が、こんな風。
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「しらないおへやだしらないおへやだしらないおへ......」


でも、だいじょうぶ。
きっと、すぐに、だいじょうぶ。

キミの頭をくんくんして、「ああ、いいにおい♪」って、
うっとりほほえむ人がお母ちゃんになるんだもの。
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イッコは、もう、こんなよ。

「ふんふんふん♪」


* * *

乳母はちゃんとごほうびをもらいました。
お部屋探検のあいだも、ずっと乳母の膝をベースキャンプにしてくれたこと。
硬い表情のニコも、抱けば、すぐにいつものゴーロゴロを聞かせてくれたこと。
さいごにお別れの「おむすび」をしたとき、イッコものどを鳴らしてくれたこと。

ふたりに「花丸」をもらって、乳母はしあわせでした。
明日には忘れられてても、しあわせです。


* * *

「帰りの運転、だいじょうぶですか?」と、乳母を気遣ってくださった里親さんは、
夕方までにメールで様子を知らせてくださいました。

>やはり二胡は一胡のごはんを食べたがります。

あっはっは♪

そして――

>一胡はさすが、常に上を目指しているようです(゜◇゜)
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いけいけ、イッコ♪
(ごめんなさい、乳母の中ではカタカナ名前が定着しておりまして。)

* * *

イッコニコ母さん、あなたのようなお方の手にふたりを託すことができて、
ほんとうに、よかったです。
ありがとうございます。

猫神さまも、ありがとうございました。
――ムリ!新学期直前なんて、ぜったいムリ!
――ムリ!こんなちっちゃいの、ぜったいムリ!
って思ったけど、過ぎてみれば、(そんなには)ムリじゃありませんでした。
ギリギリいけるぢゃろ、って見込んでくださったんですね。
どうにか無事にここまで育てることができました。
つまり全然ムリじゃなかったし、とってもたのしかったです。
そして、こんなにすばらしいお母さんを、用意してくださいました。
だから、ありがとうございました。
(でも、つぎは、どうかカンベンしてください。
 心のちっさい私には、やっぱり別れがつらすぎます。)

最後になりましたが、
応援してくださった読者のみなさま、
ほんとうにありがとうございました。


いろいろガマンしてくれた
ウリグリコにも、
ありがとう!
にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
本が命の人間なのに、
本をわやくちゃにされても笑ってた、
オットよ、ありがとう!
おたがい、早く空の巣に慣れよう、な。


コメント

ニャンタのおばさま、
イッコニコをほんとうの母さまの手に無事にお届け完了、おつかれさまでした。そしてもう一度、命をすくいあげてくださってありがとうございました。これでイッコニコのシアワセにはなんの心配もありません。さあ、ウリさんの出番です。空の巣をふうわりやんわり埋めて差し上げましょうね。ささ、今すぐに♪
ただいま、ネット難民なので、スマホからだらだらコメントですみません。

  • こてち
  • 2012/12/14 09:43

「おばちゃん、ありがとうニャ」というイッコニコちゃんの
ココロの声が聞こえてきそうです。
めでたい結果にこちらも幸せのおすそ分けいただきました。

しばらくは空の巣になんだか不思議な気持ちになりますが
きっとすてきな思い出になりますよ。
ほんとにお疲れ様でした。

 無事に御輿入れ完了、おめでとうございます。
昔、家で生まれた子犬を里子に出したことがありますので、ニャンタのおばさまのお気持ち痛いほど分かります。
いろんな思い出とともに温っかい気持ちをと、冷たい風が
吹き抜けるような感じがあるのですよね。

 やがてウリちゃん、グリコさん、パートナーさんと
語り合う思い出は、イッコニコちゃんとの温かい
思い出話になりましょう。

 
 

  • nonoji
  • 2012/12/14 12:47

やーい、やーい、ニャンタのおばさまったらやっぱ泣いてやんのー。
こんなに愛してくれるママさんに託すのに
べそべそでやんのー。
やーいやーい。。。やー… い。。。
イッコニコ…、達者でぐらずのだじぇ…
(鼻水が止まらんのでこれでしづれいじまず…)

  • 藏ゆ
  • 2012/12/14 16:26

帰りの運転はさぞや〜〜お辛かったでしょうと〜。
解放感よりも〜寂寥感〜満タンで。

2か月半というとそれはそれは
はらはらどきどきうるうると・・・・を伴いながら慈しみ愛した
日々だったことでしょうね。

今は放心状態?
いえいえニャンタのおばさまは~~しばらく楽しかった余韻をたのしんで〜〜お立直りくださいませ(笑)

  • gure
  • 2012/12/14 18:14

あぁーハツカネズミのような白餅が
しっかり「ネコ」となって旅立っていったのですね。
新しいお家はステキなお部屋が用意され
そこでイッコニコ2匹でお留守番は寂しくないし。
どんどんエンゲル係数を押し上げちゃって
そのうちキャリーは2個必要になることでしょう(^^

ニャンタのおばさま、お疲れ様でした。
空になった巣は寒さが身に染みそうですが
熱燗なんぞで温まってくださいませ。

  • 2012/12/14 18:15

お疲れ様でございました。
イッコニコで占められていた心にできた穴?隙間?はきっとウリちゃんが埋めてくれるはず。
さあ、ウリちゃん、君の出番だ!

  • 伽美
  • 2012/12/14 19:17

白餅ズ、やさしいやさしいおかあしゃんのもとで幸せになるんだぞう


ニャンタのおばさまもウリ姉たんも、保育園スタッフお疲れさまでございました。

かわゆらな毎日をお裾分けいただいて、幸せでした♪(あまりのカワイサに時々気を失いかけましたです)

  • ねんねこ商会
  • 2012/12/14 20:21

よかったです。本当にずっとずっと毎日毎日楽しませていただきました。
こてちさんとこのしめちゃんのお話と同じように幸せが溢れてくるような本当に絵本のような珠玉の宝物のようなお話でした。
ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

  • toki
  • 2012/12/14 23:17

猫神様〜!お願いがあります!!

乳母しゃんは、とってもスゴイ人です。
お仕事がとても忙しくて大変な中、
あんなに小さくて儚げだった2つの命を
たーっぷりの愛情で、
こんなに大きく立派に育て上げました。
このブログを読んでいる人たちを、
こんなにも幸せなキモチにしてくれました。
本当に本当に素敵な人です。

だから、猫神様。
乳母しゃんにスペシャルなご褒美を♪
お願いします!!!

  • 黒山羊ネコ
  • 2012/12/15 04:34


◆皆さま、温かなコメントを、ありがとうございます。
 過分なおほめのことばまでちょうだいして、身が縮みます。
 わたしはダメダメな人間です。
 ここまでぼろぼろになるとは......
 今日(土曜日)の記事をお返事に代えますので、
 どうかお読みくださいませ。

  • ニャンタのおば
  • 2012/12/15 09:46