〜ちゃう 【縮約形】

〜ちゃう 【縮約形しゅくやくけい

ウリ はさまっちゃった!」


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英語えいごで、'cannot' が 'can't' になったり、'I will' が 'I'll' になったりしますが、
日本語にほんごにも、速はやく話はなすとき、形かたちと発音はつおんが変わるものがあります。
今日きょうは、そのひとつ、「〜ちゃう」をご紹介しょうかいします。

もとの形かたちは、「〜てしまう」【=動詞どうしのテ形けい+しまう】です。
テ形が「〜で」になる動詞の場合ばあいは、「〜じゃう」になります。

【作つくり方かたの例れい
 帰かえてしまう ⇒ 帰っちゃう    怒おこてしまう ⇒ 怒っちゃう
 飲でしまう ⇒飲んじゃう     転ころでしまう ⇒ 転んじゃう
 寝てしまう ⇒ 寝ちゃう        してしまう  ⇒ しちゃう

【例れい
◇すみません。宿題しゅくだいわすれちゃいました
  =留学生りゅうがくせいが、いちばん初はじめに覚おぼえる例文れいぶん

◇えっ、グリコのご飯はん、もう済んでたの? まだだと思おもって、あげちゃった
  またふとっちゃうね。
  ※ご飯はんの係かかりが複数ふくすういると、こういうことが起こる。

◇うわっ! ……。猫ねこの×××、んじゃった


* * * * * * * *

あきです。おばちゃんが、
ススキを取ってきてくれました。
そのススキを持ってかごに入はいって、ひとりであそんでいたら、
ゆびの間あいだにススキの
くきはさまってしまいました
こまっちゃったかおのウリ。


つづきをよむ(↓)

* * * * * * * *

「放射能、つけちゃうぞ」

ほんの冗談じゃないか、瑣末な発言をとらえて、いちいち大臣の首を切るな。
――という考え方も、ひょっとしたら、あるかもしれない。

でも。

以前、今は亡き井上ひさしさんの講演を聞きに行ったことがあります。
うろ覚えですが、「政治はもっとことばを大切にするべきだ」と、話されました。
不言実行が尊ばれるけれども、それは決してことばをないがしろにしていいということではない、と。

賛成です。


ことばには、が、ある。
傷つける力も、温める力も。



※新聞報道を読んで感じたことを書きました。でも、各紙、微妙に違う形で、鉢呂さんの発言を引用しています。彼が実際にどんなイントネーションで、具体的に どうしゃべったのか、私にはわかりません。記事になった時点ですでに「伝言ゲーム」が始まっていたのかもしれない、じつは不毛なコトバ狩りだったのかもしれない、という疑念も、かすかながら、あります。



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ああ、びっくりした。
ああいうときは、すぐ助けてほしいにゃ。
コメント

「してしまう」が「ちゃう」になるのは縮約形というのですか!
またひとつ賢くなってしまった!

なるほど、きゅっと縮まった感はあるのですが
それ以外にもちょっとぶりっ子してみた感もあったりして。
「困っちゃーうなー♪」の印象が強すぎて(笑)
慌てたウリちゃんの表情が超キュートです。

なんかこうフライングぎみにコトを進めて事後報告とか
確信犯的にコトを収めたりって感じですよね。
よく猫と子供がやりますわね(笑)
割っちゃった!食べちゃった!とっちゃった!飛んじゃった!
そしたら親はもう「あああ、やっちゃったんかい…」と
ため息つくしかないという。

例の「つけちゃう」の件は「首相じゃなくてまだマシだった」くらいに思っております。
素直に退任したとこみるとあながちでっち上げでもないのかな、とも。
いずれにせよ、政治を行う人たちは何にせよも「我が事」として事に当たってほしいですね。
それからメディアに携わる人たちも。

  • umineko
  • 2011/09/16 01:04

◇coocooさん
たしかに「ちゃう」にはぶりっ子のニオイがいたしますが、
縮約形の本質と、直接は関係ありません。
「はさまっちまったぜ!」というヤクザな発言も、縮約形ですし。
して、「困っちゃーうーなー♪」というのは、歌か何かでございますか?
アタシ、わっかんな〜い!(←わかンない、も縮約形。)

◇uminekoさん
ううむ、たしかに多そうですね、その使用法。
が、やっちゃっタの、タの部分(=完了)の果たす役割も大きいかと。
いろいろ、もろもろ、本質を見失わないでいようと思います。



  • ニャンタのおば
  • 2011/09/16 11:12

「忘れてしまう」(漢字をあてれば「終う」または「了う」ですよね)は,少々改まって,行為の完了予告的な印象になるけど,「忘れちゃう」(漢字あてられるのか?)だと,行為自体の不完全さが前面に出て,お茶目さ加減がまとわりつきますね.
どこぞのお辞めになった大臣も,きっとお茶目だったんでしょうが,相手や場が見えなくて(本人は仕事帰り,記者さんはお仕事中),いわゆるKYな振る舞いをしちゃったんでしょう.「放射能,つけてしまう」だったら,「私の意思とは関係なく,私の服から放射能があなたにもついてしまう」という危険喚起の表現だったと言い訳できたのに(まあ,科学的でない点でアウトだけど).
速く話すと縮約形になるのはわかるけど,相手が受ける印象の違いなんかも書いてあると,汚い言葉で無意識に人を傷つけやすい私には大いに勉強になりそうです(ここに来るモチベーションがいやでも高まります).  

  • junbee
  • 2011/09/16 11:50

◇junbeeさん
 あっ、あなたは、もしや、みつばちクン? おいでくださって、ありがとう!!
「ちゃう」にぶりっ子性やお茶目さや、今回のような無神経さを感じてしまうのは、音のせいもあるかもしれませんね。
でも縮約そのものに罪はなく、発音の手間を省こうというだけのことで、これはどの言語にもある現象ですし、直接KYになるというものでもありません。(これについては『日本人の日本語知らず。』所収「ててったってっ。」参照! ←はい、宣伝です。)
 ただ、この「手間を省く」というところに、やはり多少のイイカゲンさのイメージが伴ってしまうのは否めません。
 学生が宿題を忘れたくらいのことなら「ちゃいました」でもいいのですが、ビジネスの場などでは、やはり眉をひそめられるでしょう。(っていうか、何にせよ忘れるという行為そのものが商売の場ではイカンわけですけれども。)
 汚い言葉もけっこう好きなわたくしです。またおいでくださいませ〜。

  • ニャンタのおば
  • 2011/09/16 12:53