3月11日



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また、この日がめぐってきました。


「日にち薬」ということばがありますが、
あれは、効いてはいけない人にも効いてしまうもののようです。

人はいつまでも衝撃を衝撃の形で抱え込んでいることができない。
そんなことをしたら、心も体も壊れてしまうからでしょう。

でもやっぱり、ときには、「日にち薬」を無理にもはがして、
衝撃を受けた日のことを、生々しく思い出してみる、衝撃を受けなおしてみる、
そんな行為も必要なのではないでしょうか。

もちろん、直撃を受けた人は、そんなことはなさらないでください。
これはたまたまあの日、安全なところにいて、直撃をまぬかれた人の話です。

東日本大震災は、天災ではすまなかったから。
天のしわざとあきらめることなどできない死が、あまりに多かったから。
神の恣意と受け入れることなどできない破局が、たくさんたくさんあったから。
そしてそれは、2年たった今もなお、続いているから。

生きていたかもしれない家族をさがしに行くこともできず、
共に暮らしていた動物たちを見殺しにすることを強いられ、
ふるさとの家を、山を、田を、幼友だちを、ことばを、奪われた、
福島、フクシマ、Fukushima。

あれは、地震のせいなどではなかった。
人がもたらした厄災そのものだった。

だから、たまたま無事だった人は、繰り返し繰り返し、
衝撃を衝撃として、反芻し続ける必要があると思うのです。


無理に沈み込むのは、ナンセンス。
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でも、小さな声に耳を澄ましたり、
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この2年間をふり返ったり、
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足もとを見つめなおしてみたり、
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そうして、

たとえ小さなことでも、

自分にできそうなことを見つけたら、

ためらわず、

ちょっかいを出してみる。


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一人ひとりのそんな姿勢が、
あの日、不幸にして直撃を受けてしまった人たちを
ほんのすこしでも、元気づけることになるかもしれない。
そうだといいな、と思います。




日本の内外で子どもたちのために絵を描く人たちが、
手から手へ、温かい力を伝える作業をしてくださっています。
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↑のポスターをクリックすると案内のサイトに飛びます。


安曇野では、すでに始まっています。
作家をまねいての楽しそうなワークショップなどもあります。
3月は多くの人にとって、とてもつらい月になってしまったけれど、
それでも、春はちゃんと来ています。
あたたかい春が、安曇野に運ばれてきました。



あの原発事故(事件!)を
なかったことにだけは、しない。
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※1年前の3月に考えたこと。⇒「ことばが、死ぬ。」
※「手から手へ」展を立ち上げた、降矢ななさんについての記事。⇒

コメント

昨日までとは打って変わっての今朝の寒さ!
震災2年の現地も雪がパラついていましたね〜
悲しみが倍増しそうな〜〜この寒さです。
2年経過しても現実は厳しいものですね。

ところで
ウリちゃんのお写真は。
その一連の流れ〜〜は〜お見事ですね!
メッセとぴったりあっていて〜。
おばさまはお言葉をかけられてのことなのか〜〜?
うりちゃんがんばりましたねっ(^^)

安曇野美術館は開館してまだ間もないころにいきました。
16年前です。当時の館長の松本猛さんが来られていました。
いわさきちひろさんの面影があり温和なすてきな人だったな〜
と回想して〜〜また行きたいな〜〜〜。

  • gure
  • 2013/03/11 14:18

◆gureさん、コメントありがとうございます。
 「寒い」ということは、身も心も縮こまらせるものだから、
 せめてこの日が、冬に向かう季節でなくてよかった、と思ったり、
 いや春を迎える季節だからこそ、辛さは層倍であったかと思ったり
 ......いずれにせよ、のんきな感懐だと自分に嫌気がさしたり、
 ゴチャクチャと、まとまらない思いの、3月です。

 安曇野、ぜひおいでくださいませ!

  • ニャンタのおば
  • 2013/03/12 12:50

○ 人間は忘れっぽい動物で、事故を起こした原発の設置を許可した当時の政権は何党だったか忘れてしまったみたいで、たまたま民主党のときに事故が起きて処理の不手際はあったけど、そこがダメだから元の政権に戻る…って思考がわかりません。
 ところが、福島県民も含めて、かなりの国民が支持しちゃったので、これからは放射能汚染も健康被害も放置されていくのかな…と、憂鬱です。
         - - - - - -
 ところで、ホコリを払ってPentax wg-1 を稼働させてみたら、シャッター音は「ニャン!」、露出とか操作音は「ニャ〜」でした。普通の音2種、ワンコ1種、にゃんこ1種、音ナシと選べ、しかも、スイッチの起動音は、「ニャァ〜〜」と長め。セルフタイマーが「ニャ、ニャ、ニャ、(10回繰り返し)で、パシャ」ッと撮れるのです。
 このほか、自分で音が設定できることもわかったのですが、Nikonちゃんに心移りしちゃったので、やっぱお蔵入り…
                   <ののちゃんより>


◆kitcatさん、コメントありがとうございます。
 11日のkitcatさんの記事、深く深くうなずきながら読みました。
 亡くしたニャンタのこと、父のことを思い出してしまって、
 グジュグジュになってコメントを残せなかったのですけれども。
 
 つらい記憶にどうにかおさまりをつける作業は必要だと思います。
 でも、こと原発事故に関しては、
 作ることを許し、その電気を使ってきた自分たちに
 絶対的に、責任と、罪が、ある。
 しつこくしつこく記憶にとどめて、自分の心を刺し続けていきます。
 
 カメラのこと、好奇心を満たしてくださってありがとうございます!
 起動音が長めである、というところが、ことにツボ♪

  • ニャンタのおば
  • 2013/03/13 08:05