〜と【格助詞】


〜と【格助詞かくじょし

ワイパーたたかう。

〜と戦う.JPG

「(Aが)B+動詞どうし」で、Bはその動作どうさの相手あいてです。
「(ウリが)ワイパー
たたかう」では、ウリワイパー>です。

でもAとBの関係かんけいは<A
B>だけではありません。
>も、あります。
このときは、「
(Aが)B+動詞どうし」を使つかいます。


★いつも「〜」を使つかう動詞どうし
 {愛あいし合う、結婚けっこんする、けんかする、別わかれる、離婚りこんする、…}


★いつも「〜」を
使つかう動詞どうし
 {あげる、渡わたす、教
おしえる、知らせる、貸す、あずける、…}


★「〜/〜」どちらも
使つかう動詞どうし
 はなす、相談そうだんする、会う、…}
  このタイプは、「友とも
だち{と/に}会う」のように、
    どちらでもほとんど意味
いみが変わらないものもありますが、
    少
すこし意味いみが変わるものもあります。
   
    ◇友ともだち
はなす <2人でおしゃべりをする感かんじ。
    ◇友
ともだちはなす <何なにかを知らせたり、うわさを教おしえる感かんじ。>


〜と戦う左手.JPG 〜と戦う右手.JPG 〜と戦うジャブ.JPG
ちょい、             やっ、              うりゃっ!


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* * * * * * * *

日本語教師養成講座などで、
「困ったときは猫○相談します。」という例文を出し、
会場からあがるエーッという非難めいた声はきっぱり黙殺して、
さあ、○に助詞をひとつだけ入れてください、とうながすと、
「に」という人、「と」という人に分かれます。

たいていの場合、どちらかというと、「に」が優勢。

で、「と」を入れた少数派に向かって、「猫飼ってます?」と聞くと、
半分以上の人がうなずきます。

いや、ほんと。

猫を飼っていない人からすると、
「ねえねえ、聞いてよぅ」と猫にグチグチ相談を持ちかけるというだけで
じゅうぶんキモチワルイのでありましょう。
なのに、猫もちさんたちってば、
さらにその上、猫からの返答を期待している、ということが明らかになるわけです。
なにしろ、「〜と」は、「⇔」ですからね。

猫もちは、アブナイ人種!


さて、上記の動詞のうち、「〜と」でなければならないものを、相互動詞と呼びます。
かならず、二者がかかわる動作を表す動詞です。

どうやって見分けるかというと、「いっしょに」を付け加えてみるのです。

 ◇花子さんとイッショニ結婚する。

変ですねえ。変でしょ?
結婚相手が花子さんではなくなってしまう。
合同結婚式とか何だとか、そんな感じになってしまうんですね。

ウリの例文にしても、

 ◇ワイパーとイッショニ戦う。

あらま。
ワイパーが、ウリの対戦相手(=敵)ではなく、味方になってしまいます。

相互動詞だと、「と」と、「といっしょに」では、意味が変わってしまうのです。
相互動詞ではない動詞の場合は、
「と」でも、「といっしょに」でも、たいして意味は変わりません。

 ◇花子さんとイッショニ旅行する。

「旅行する」は、相互動詞ではない。
一人だって、旅行はできますもんね。

「いっしょに」は「と」の強調です、なんていう程度の甘い認識をしていると、
学習者からキワドイ作例(「いっしょに愛し合う」だとか!)が出てしまって、あわてることになります。
もちろんクラスで「相互動詞」なんていう用語を教えることはありませんが、
例文を用意するとき、教師の頭の中はきちんと整理しておかなければなりません。


しかし、あれです。
「結婚する」や「愛し合う」が相互動詞だというのは、わかる。
一人じゃ無理、相手がいなければ成立しない。それは、わかります。
でも、「別れる」や「ケンカする」も、
考えてみれば一人じゃできないことなのでありました。

人生って、深いなあ。

そして、そのことがきっちりと、ことばの上に反映されている。
ますますもって、たいへん玄妙なことに思われます。


話は変わるけれども、わが家の床はいつのまにこんなに傷だらけになってしまったのでありましょうか。

犯にゃんはコイツ(↓)です。
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コメント

猫もちの方々面白いですね.私の研究上での合言葉は,動詞「聞く」を使うせいで,「わからないことはミツバチ“に”聞く」です.だってやつらのことだし,相談するより聞いた方が早い...あ,この場面ではやつらに相談しちゃうと言うかも.

学生の言動を見ていると,「誰か“と”相談する」は,もう相談相手も決まっていて,情報も共有でき始めていて,いよいよ結論を引き出せそうという,かなり最終段階,「誰か“に”相談する」は,面倒だけどしょうがないからそろそろアクションを起こすか,でも,誰に相談しよう,いつ相談に行こうという段階ですね.

そろそろ卒論シーズン,そろそろ教員“と”相談して今後の進め方を具体化して欲しいけれど,こちらもつい,もっと教員“に”相談しなさいと,日頃のコミュニケーションの希薄さを言葉ににじませちゃってます.相談という言葉の「相」の字の意味がますます失われつつあります.何も共有できる情報をもたずに「どうしましょう」とやって来る学生に,(心の中じゃ,君のキリギリス的人生がようやく破綻したってことだよとつぶやきながらも)「じゃあ,これこれこういうことを書きなさい」と一方的に指示しちゃっているだけでは,そもそも「相談」という行為の意味がない.日本語ネイティブの間では,いろいろな言葉が,生きて使われている分,本来の意味から遠ざかっているだけかも知れませんが.

  • junbee
  • 2011/10/20 08:42

うふっ、またまたぁ。
そんな傷だらけに床が変化したことも
密かによろこんでるくせにぃ♪
そう、猫もちは、アブナイ人種なのです(^^)

そうですよね、猫と会話しますよね。
「ふうちゃん、これこれなんだけれど、どうしたらいい?」
「そうね、おかあさんもそう思うの、それで決まりね」
会話が成り立っています。いいえ、自問自答ではありません。
木地の床を見て、雑巾がけがしたくなりました。
今は長い縁側などありませんからできませんが。
ウリちゃん躍動美!怖がらずに挑戦するのですね。

  • 柚子
  • 2011/10/20 11:27

そうそうそうそうそうす!
助詞の使い方で社内のパワーバランスがわかっちゃうんですよね。
無意識で使っている場合のほうが多いようですけれど。
ええ、細かいことを指摘して嫌われた経験がありますとも。

ウリちゃん、恐る恐るの攻撃、でしょうか。
どことなく木造校舎を思い出させる床風景。
ワックスかけもしてましたよね〜。 ね〜? 

  • 藏ゆ
  • 2011/10/20 11:42

ウリちゃん、これが掃除機でも勇敢に
掃除機と戦いますか?
「飛び道具は反則にゃ」と、ワイパーとイッショニ戦うかも?

  • misa
  • 2011/10/20 13:40

真剣なウリちゃんがかわいい♪
そっと差し出す前足をぎゅっと握手したいです。
そしてパンチもいただきたい♪

えっ?猫と会話するってフツーじゃなかったんですか(笑)

ええ、ええ。いつもベツヲと相談しています。
「おかあちゃん、このアイス食べてもいいよねえ」「明日はちょっと寝坊しちゃおうか」
するとベツヲは「ニャア」と元気よく返事することもあるし、ゆっくりまばたきすることもあるし。
ウリちゃん、ワイパーと勇猛果敢に戦ってますね。ベツヲは毎晩ドライヤーのコードと戦ってます。

◇junbeeさん
ミツバチと作戦会議を開きつつ、秋のキリギリスと戦うjunbee先生、お疲れさまです。
そういえば、「ミツバチに聞く」の「に」ですが、これ、かなりおもしろいんですよ。
たとえば「ミツバチに聞いた秘密の蜜源」だったら、じつは「ミツバチから」でしょう?
でもって、「ミツバチに聞く今後の経営方針」だったら、「ミツバチに尋ねる」です。
つまり、「に」は矢印の根元(from)と先端(to)の両方に登場するんです!
ベクトルの両端を示す「に」。すごくおもしろい子なんです。
キリギリスくんたちの中にも、おもしろく化ける子がいるかもしれません!

◇coocooさん
でへ♪
でもひそかに悲しんでもいるのです。
この家に住み始めたころ、すでにニャンタは熟女だったので、
突発性運動会の開催もほとんどなく、床はたいへんきれいでした。
だからニャンタが逝ってしまったあと、思い出の傷はほんの数か所。
ニャンタがコーナリングに失敗した跡などは、貴重な「史跡」だったのです。
それが、ウリすけが来てからというもの、このありさま。
まあ、ニャンタがつけた傷がわからなくなったといって嘆くこと自体が、
アブナイっちゃアブナイんですけれども。

◇柚子さん
雑巾がけツアー、参加者募集中!
雑巾、バケツは、こちらで手配します。
終了後は缶ビール一本進呈!
ふうちゃんとご相談の上、ぜひご参加ください!

◇蔵ゆさん
パワーバランスが露顕! ありそうですねえ。こわいですねえ。
ウリは、そうですね、ワイパー軍が嵩にかかると、びびります。
でも退却の気配を見るや追撃して、せっかく集めた綿ぼこりをむしります。
綿ぼこりの発生源の身で。
えっと、蔵ゆさんも、上記ツアーにぜひご参加を!

◇misaさん
掃除機が登場すると、急に和平主義者になります。
誰とも同盟はむすびません。
梁に上がってひたすら平和を祈念するその姿は、崇高です。

◇ぽぽろさん
パンチは、たぶんもらえないと思います。
ぎゅっと握手すると、おそらく、そのまま固まるだけかと。
ウリは何をしていたんだか忘れ、
ぽぽろさんは、どうしていいかわからなくなり、
両者の間に気まずい沈黙が流れる……。
ご期待に添えなくて、すみません。
ほんと、とろ、いや、気のいい猫ですの。

猫と会話、ええ、フツーじゃないらしいですよ。
人前ではくれぐれもご用心。

◇キウイさん
そして、「ニャア」の解釈をときどき間違ってみたりなんかして。
(とくにアイスの場合。)
ウリの戦いぶりを勇猛果敢と形容していいものかどうかは問題ですが、
ドライヤー(のコード)が相手とは、ベツヲくんこそ、勇士です。

  • ニャンタのおば
  • 2011/10/21 07:17