猫の勝ち。

★文型【...んだけど。】

 



天気予報欄にはお日さまマークが並んでいるのに、
なぜか日ざしのかけらもなかった、日曜日の朝。



毎朝の日向ぼっこ場に陣取る黒っぽい姐さん



の、



雄弁な背中。
P1170738.JPG
ああ、ご不満でいらっしゃる。



このとき、室温は16度。
前夜からの薪ストーブの余熱があるので、
この温度でも、しのげないことはありません。
ここで下手にストーブを焚いて、
そのあと予報どおりお日さまが出てきたりしたら、
暑くなりすぎます。


うむ、ここは、ガマンだ。
ガマンしてくださいまし。



と、背中が振り向いた。






寒いんだけど。

P1170740.JPG



あ、はい。




はいはいはいはい。
P1170744.JPG



猫には勝てん。
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※文型の解説とウリの応援演説写真につづく。(↓)
***

...んだけど。の解説】
 「けど<けれど<けれども」は、接続助詞というものですから、
 この後ろには、本来、何らかの文(=後件)が接続されるのですが、
 それが省略されています。
 そして、往々にして、その省略された後件こそが、
 「ほんとうに言いたいこと」だったりするわけです。

 きょうの例の場合だったら、グリコが言いたかったのは、
 まず間違いなく、「何とかしなさいよ!」ですね。

 このように、聞き手に働きかける文(=要求や命令)は、
 むしろ、省略されることのほうが多いくらいです。
 その代わりに、「省略してますよ」のサインのごとく、
 独特のイントネーションで発話されることが多い。

 接続助詞「けど」のような機能語(=ナカミのない語)は、
 ふつうだったら、弱く、軽く、速いスピードで発音されるものですが、
 こうした場合には、あえて、強く、ゆっくり発音されるのです。

 まるで質問文のように、最後の「ど」で、きゅっと音調を上げてみたり、
 わざとらしく丁寧体を使って、区切るように、言う。

 寒いんで、す、け、ど。

 例はいくらでも見つかるでしょう。
 電車の中で、家庭内で、職場で。

    ・重いんですけど!
     ...居眠りするのはいいけど、もたれてこないでよ。きーっ!

    ・こないだも言ったんだけど。
     ...洗濯物のポケットにティッシュ入れっぱなしにするんじゃない!

    ・それ、私のなんだけど。
     ...買い置きのカロリーメイト、勝手に食べないでくれる?


 もちろん、オズオズと遠慮がちに発音してもかまいません。
 その場合でも、何らかの「働きかけ」をされてるんだなということは、
 聞き手にじゅうぶん伝わります。

 で、まあ、マダム・グリコにこんなことを言われたら、
 たいていの飼い主はあたふたと対応に追われることになるわけです。






 このときは、ウリまで加勢してましたし。



さむいんですけど?

P1170525.JPG



しかも、こんな場所で言うんですから。
P1170531.JPG
「よねつ」じゃ たりないですにょ。


はいはいはいはいはい。
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コメント

ウリたんとマダム・グリコの連携〜♪
一日のうちにも気温の変化があるので気が抜けませんね。
猫飼いはつらいよ。

  • おっチョコ
  • 2015/03/16 20:02

まぁまぁグリコさん あなたアウトドアー派でいらっしゃったのでは。
薪ストーブさんの虜になってしまったのですね。
ウリ・グリ連合の圧力には抗えませんね おばさま。
すぐに 「昼間にはそんなものいらないわ。日差しに
勝るものはないもの。光合成もできるし・・・」などと
のたまわれそう。
家のさくら咲いたよ 桜桃が実るから早いね。
もう春ですよ おふたりにゃん。

  • きゃろりん
  • 2015/03/17 07:47


◆コメントをありがとうございました。
◇おっチョコさん
 仲悪いくせに、このときは、みごとに連携しておりましたわ。
 飼い主、完敗です。


◇きゃろりんさん
 おじちゃんのお腹さえあればいいのよ、と言って、
 真冬の庭でも幸せそうにしていた焦げ茶の姐さん、
 今では、いろんなぬくぬく装置を要求なさいます。
 何でも食べまっす!と言ってた灰色のちび猫は、
 好みじゃないカリカリには、今や鼻も寄せません。
 安逸に慣れるのは早いものぢゃ、と自戒を込めて思う春の朝。

  • ニャンタのおば
  • 2015/03/17 10:06

○ ウリちゃんに”ですけど…”って言われたら、お部屋を暖めなくっちゃね〜
 次は絶対、お目目で”おなか空いたんですけど…”ですね〜♪
 かわいぃと、ついあげちゃいますね…
               <ののちゃんより>

はじめまして。
ネコロジーラボのななと申します。
こてちさんのところからお邪魔いたしました。

ニャンタのおばさまは日本語のプロでいらっしゃるのですね。
そのような方に私のような母国語を習得していない者がコメントを書くのは、
ガチガチ緊張でありますが、こてちさんへのコメントを拝見し、
こ、これは。楽しいと褒められた…!日本語のプロに…!
と、受け取りました。
嬉しさのあまりお邪魔いたしましたし、更に長文を失礼いたします。

黒っぽい姐さん、イイですね〜♪味わい深く、色っぽいです。
そして蒔ストーブに釘付けになりました。素敵にお暮らしですね。
またお邪魔させてください^^


◆さらにコメントをありがとうございました。
◇kitcatさん
 この灰色しましまは、わたしにとっては孫のような存在でして、
 ウリに言われると、デレデレと言うなりになってしまいます。
 そして、グリコ姐さんにこのキビシ〜イお顔で言われますと、
 こわくてこわくて、やっぱり言うなりになるのです。

◇ななさん
 初めまして! ようこそおいでくださいました。
 こてちさんのところで折々お見かけしておりました。
 改めてお邪魔に上がり、プロフィールに「時々保護猫」とあるのを拝見、
 たった一度だけ保護&里親探しを経験したことがあるのですが、
 そのたった一度で、すっかり消耗してしまった情けない私です。
 「時々保護猫」がどんなに大変なことか、少しは理解できます。
 ほんとうに頭が下がります。
 こんな生ぬるいブログですが、どうぞまたお越しくださいませ。

 言語は、「習得」した人より、「獲得」した人の勝ちです!

  • ニャンタのおば
  • 2015/03/18 09:10