ほーろーほーほー

★日本語【「琺瑯」】



バターケースを買いました。

P1190872.JPG




長らく使ってきた陶器のケースを、
冷蔵庫の角にぶつけて欠かしてしまったのですよ。
あわてて、アロンアルファでくっつけてみたのですが、
なんだか体に悪そうなにおいがするし、
だいいち、バターを使うたびにしょぼくれた気分になってしまう。


バターケースぐらい買いなよ、と自分で自分を励ます。
そこまでビンボーなわけでもあるまい?


よし、買おう。
先代は陶器の身でありながら四半世紀以上も頑張ってくれた。
わが年齢を思うと、次は、文字通り「一生もん」になるであろう。
頑丈かつ、大切にしたくなるようなうつくしいのが、ほしいな。


というわけで、せっせとネットをうろついて、これを見つけました。
本体はほうろうで、フタは、先代と同じ、木製。
ついでに柳宗理のバターナイフもフンパツ。
  ←お店のページに飛びます。



引き継ぎ式。
P1190873.JPG
「頑張んなさいよ。アタシみたいな目に合わないようにね。」
「はい、先輩! ぼくは、ちょっとやそっとじゃ、欠けません!」


先代には、どこか静かな引き出しの中で、
小物入れとして余生を送ってもらおうと思います。



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※月曜ですので、何か日本語ネタをと思ったのですが、
 なんだか頭がダメダメです。
 暑いし、学期末だし、暑いし。
 で、苦しまぎれに、「ほうろう」の語源を調べてみました。
 そんなんでよろしければ、続き↓をお読みくださいませ。
 あ、で、あらかじめお断りしておきますが、語源は不明でした。
 そんなんでよろしければ......
 (使いぞめのおまけ写真、アリマス。)
***

この記事を書こうとして、あれ、と戸惑いましてな。
ほうろう、ホーロー、ホウロウ、琺瑯、......どれだ?

音の感じは、いかにも外来語っぽくて、だとすれば片仮名かな。
外来語なら、原則では、ホウロウじゃなくてホーローだよな。
けど、外来語だとして、いったいどこの国のことばだ?

で、辞書を引いたのですが、辞書も揺れていました。
見出し語の表記からして、揺れていました。
そして、語源の記述が、ない。
どんな小さな辞書にも外来語には原語が出ているものなのに、
ない。

日本最大ということになっている
『日本国語大辞典』(小学館)さえ、華麗にスルーしています。
「語源未詳」の一言すらないというのは、どういうつもりか。

こうなると、非常にアヤシイ単語に思えてきます。

しょうがないのでネットに頼りました。
でも、モノの説明はあっても、コトバの説明にはいいのがなく、
これなら信じられそうだな、と思ったのが、こちらです。
一般社団法人日本琺瑯工業会

いかにも信じてよさそうな名前でしょう?
で、ここに、書いてあるんですわ。

さて、この「「琺瑯」という言葉、
どこからきたのかといえば、実は定説がないのです。

ないのです!
こんなに身近なモノなのに。

というわけで、これ以上の詮索はあっさり放擲しました。
私ごときが思いつきで調べたって、わかるわけないもん。

*

でも、今回の探索(に、なってないし!)で、一つ収穫がありました。
古い小説などに、たまに「瀬戸引き」ということばが出てきますでしょ?
あれ、ホーローのことなんでした!
これまで何となくあいまいに読みすごしてきたけれど、
「瀬戸引きの洗面器」、これからはバッチリ脳内に絵が浮かびます。

それと、七宝焼きも、ホーローなんでした!
土台の金属が違うだけのことで、製法の原理は同じなんですって。

*

で、どう表記するかの問題は依然残っておるわけですが、
うーん、あの冷たいような温かいような、きれいな光の具合は、
「琺瑯」の文字が似合うんじゃないかという気がしますね。
でもわが家の新人バターケースくん(なぜか男子なのだ)には、
「ホーロー」の軽快さが似合うような気もします。



ではさて、ホーローくん、使いぞめ。
末永く、よろしくね。
P1190910.JPG
ホーローもじつは衝撃に弱いという事実、
彼には気づいてほしくないので、内緒です。




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コメント

「ハ、ハイ!
ぼく…わたくしめが頑張ってセンパイのあとを引き継ぎたいと
思っております!」
フレッシャーマンズというと、新人君、若くて勢いだけの
おのこだと思ってしまいますね。そういえば、テレビCMとかも
新社会人役は男性が多い。
それゆえ、そんなイメージがついてまわるのでしょうか。
「ホーロー君、頑張ってくれたまえ!君を見ていると、
昔の私を見ているようだ。」と励ます上司も、男性のイメージですね。
ついでみたいですみませんが、カメラ目線のウリちゃんかわいい〜♪

  • misa
  • 2015/07/27 16:01

ウリたんの視線がまぶしい〜。
琺瑯のバターケースも素敵ですが、
ホットケーキ焼かれたフライパンはとっても好みです。

(以下、全く関係ないコメントですみません)
またまたお山へ行って参りまして、
「振舞水」をとうとう見つけました!
私もペットボトルに詰め込んで、
帰り5時間の道中、喉を潤して頂きました。
美味しい湧水でございますね。

横っちょの温泉にも手を浸してきましたよ。

ウリさん、ホーローくんの紹介にきれいにおさまりましたね♪
新人くんも、かような朝餉の食卓にこそ、
その美しさを発揮できようってものです。
読み進む間ずっと、「琺瑯も欠けやすい。どきどき」と
心の中でつぶやいておりました。
そうですね、ナイショにしておきましょ。

むかーしに中国で買った花柄の大きめの琺瑯皿に、
養い猫たちのごはんをよそって運んでいましたが、
軽くて傘を差しても片手で二、三枚運べるし、
瀬戸物のように落としても全壊しないし、
っていうんで、大変に重宝しました。
軽いのが徒となってカラスに持って行かれそうになったこともあったけど。

日本のむらのない美しくも真っ白なホーローも素敵だし、
パキスタンあたりからやってきたエナメル食器もなかなか。
わー、名前の由来すらワカラナイ食器にあらためて惹かれてしまいそうだ。
この冗長になっているところが、危ない証拠。こまったこまった。


◆コメントをありがとうございました。
◇misaさん
 あー、そういえば、新人男子に女性上司という組み合わせが、
 昨今は多いような気がします。
 新人女子だと、いろいろ作りにくい部分があるのかもしれませんね。
 でも新人男子も定番化すると、逆セクハラの危険もありそう。
 無意識のうちに、ステレオタイプに流れておりましたわ。


◇lambidumidiさん
 おお、この鋳物のフライパンは使い勝手がいいですよ。
 とくに薪ストーブ持ちにはお勧めです。
 トップで銀杏を炒ったりはもちろん、
 熾火の中に突っ込んで玉ねぎの丸焼きなんぞもできます。

 飛騨にいらしたんですね♪
 また旅のルポが拝見できると思うとたのしみです。


◇こてちさん
 食客Aさんに、あのキッチュなお皿はよくお似合いでした。
 コメントを入れられた時刻を確認......、ビール片手に、かしらん。
 むふ、これはまたこてち家に新たなステキグッズが増えた予感♪

  • ニャンタのおば
  • 2015/07/28 08:53

ホーローはスロヴァキア語だと、Glazúra(グラズーラ)と言います。釉薬のことです。こちらにきてやっと、ホーローって金物に釉薬かけて焼いたものなのだと、気がつきました。

  • きつね女房
  • 2015/07/28 20:17

今さっき投稿したら、スロヴァキア文字が文字化けしてしまいました。&……;は、Uの上に長音の印がついている文字です。

  • きつね女房
  • 2015/07/28 20:21

◆きつね女房さん、コメントをありがとうございました。
 おお、ようこそお運びくださいました。
 きつね女房日記の絵も文も写真も、日々の新たな楽しみです。

 そのスロヴァキア語は、まさに「瀬戸引き」みたいな感じでしょうか。
 「琺」も「瑯」もほかでは見かけない漢字ですが、漢和辞典によれば、
 「琺」は、鉱物から取った釉薬で、器物の面に焼き付けるガラス質、
 「瑯」は、玉に似た美しい石だそうです。
 「瑯々」=玉がふれあう美しい音、なんていうステキ単語も発見♪
 
 で、琺瑯質(エナメル質)は、わが口内にもある!と思い出しました。
 歯、磨かなくっちゃ。

  • ニャンタのおば
  • 2015/07/30 09:41