ウリ猫を探せ!

★日本語【命令形】




灰色しましま猫をさがせ!

P9190203.JPG



見つけられましたか?


ここは、台所の棚の上。
長らく無聊をかこっていたアケビのかごに――



灰色の三角みみ。

P9190205.JPG


猫のブームは気まぐれです。
夏のあいだは見向きもしなかったのに、
このところ、連日、入ってます。


よかったね、かご。
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※【命令形】についてのあれこれに続きます(↓)。

***

命令形の解説】

 否定の形(飲まない、かわいくない、猫じゃない)や、
 過去の形(飲んだ、かわいかった、猫だった)などは、
 動詞にも形容詞にも名詞にもありますが、
 命令の形は、動詞専用です。
 それも、動詞っぽい動詞に限ります。
 
 名詞や形容詞を使って、「光よあれ!」だとか「賢くあれ!」などと、
 言いたければ言うことはできますけれども、
 それにしても、「ある」という動詞の介添えが必要です。
 それに、「ある」という動詞は、あんまり動詞っぽくないので、
 この「あれ」という命令形は、いかにも翻訳口調に聞こえます。

 動詞っぽい動詞というのは、その名の通り「動き」を表す動詞です。
 起きろ、飲め、踊れ、歌え、遊べ、走れ、がんばれ、などなど、
 動詞の中心メンバーは、命令の形との相性バツグンです。

 形の作り方は、日本語ネイティブの方には説明不要でしょうが、
 3つのグループごとに、一応、書いておきます。
 ※グループ分けについては、こちらの記事をご参照ください。

   ・五段動詞=エ段を使う。
     例)行く→行、飲む→飲、歌う→歌、......

   ・一段動詞=「変わらない部分」にを付ける。
     例)食べる→食べ、見る→見、起きる→起き、......

   ・不規則動詞=不規則なので、めて覚える。(2つだけだし。)
     例)する→しろ、来る→来




 ところで、日常生活で、命令形って、使いますか?
 あんまり使わないなあ、と思いませんか?
 「やれと言われたから」とか「やめとけってば」のように、
 引用の中で使われることはあっても、単体では使われにくい形です。

 もちろん、パッと見てパッとわからなければ困る道路標識などには、
 「止まれ」「進め」など、端的な命令形がよく使われます。
 でも警察官なども、いきなり「止まれ!」とは言わない気がします。
 さいわい、追いかけられたことはないので、知りませんけれども、
 まずは「止まってください」「止まりなさい!」と言いそうですよね。

 命令形を堂々と使うのは、体育会系の鬼監督とか、やくざの親分とか、
 はたまたブラック企業の幹部ぐらいしか思い浮かびません。
 あるいは、修復不能になってもいい!というときの夫婦喧嘩とかね。

 球場などでは、遠慮なく「行け!」「がんばれ!」の声が飛びますが、
 一対一であこがれの選手からサインをもらうなどという場面では、
 やっぱり「がんばってください。」と言うのがやっとでしょう。

 きょうの記事の写真を見ていて、
 自然に「ウリを探せ!」というタイトルが浮かんだとき、
 そういえば、命令形を直接使うって珍しいかも、と思ったのでした。

 これ、少なくとも私の中では、明らかにあの絵本、



 『ウォーリーをさがせ!』から来ている感じがします。
 で、そういえば、この本の原題は何ていうのかしらん、と思ったら、



 Where's Wally? 「ウォーリーはどこ?」でした。
 うーむ、これは「さがせ!」の勝ちですね。
 命令形を使うことを思いついた、訳者と編集者の勝ち。

 親子でページの上に頭を寄せ合って、「さがせ!」
 わーきゃー言いながら、さがせ、さがせ、どんどん、さがせ。
 動詞で、命令形で、というのがミソだという気がします。



 ついでの過去記事リンクを2つ。
  ⇒否定の命令は、ウリと洗濯機
  ⇒迫力の命令は、ウリと年賀状



 おまけ写真は、記事とはまったく関係ありません。
 週末、近所を歩いていて見つけた、ヨウシュヤマゴボウです。

PA150134.JPG
 
 春からの半年で、人の背丈の倍ほどにも成長する、大きな草です。
 だからちょっとガサツな感じもしてしまう帰化植物ですが、
 このときは、お、なかなかきれいでないの、と思いました。

PA150135.JPG
紅いろのにじみ具合が、いわさきちひろ風。


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※きょうは猫成分が少なかった(みみだけ!)ので、
 水曜日には、猫たっぷりでお届けする予定で〜す。
コメント

ヨウシュヤマゴボウ? 読みすすめてヨウシュは洋種だとわかりました。さらに調べてみると毒性もあるんですね!
紅葉しかかった美しい葉が光を透かして、藤城清治風にも見えます。

  • おっチョコ
  • 2015/10/19 10:24

灰色しましまを探す前に気になった壁面の丸っこいものたち。
一瞬亀の甲羅でも飾ってあるのかと思いました(笑)


お送りいただいた写真2枚ともお借りします。
少し先ですが現場報告をお楽しみに(^^

  • A
  • 2015/10/19 16:46

籠・笊 大好きな私には たまらない棚の上。
民芸品は いいですよね。
ウリちゃん 我家にも同じようなアケビの籠があるのよ。
入りにいらっしゃって。

  • きゃろりん
  • 2015/10/19 19:18


◆コメントをありがとうございました。
◇おっチョコさん
 あ、ほんとうですね、色を差した影絵みたい。
 1枚1枚は光を透かすほど薄いのに、2枚重なると黒い影になる。
 葉っぱって、ふしぎです。
 植物は、何かしら、毒を持っていないほうが少ないとも言いますね。


◇Aさん
 片口型になっていて、とても使い勝手のよい笊です。
 3つ組のは父にもらったもので、飛騨では「しょうけ」と呼びます。
 餅つきのもち米の水を切ったり、味噌用大豆のくず豆を選ったり、
 子どものころからすでに家で活躍していましたから、
 若く見積もっても、50年はゆうに超えているでしょう。
 機能性があるだけではなくて、とてもうつくしい姿をしています。

 写真展の大成功をお祈りしております!

 
◇きゃろりんさん
 ウリや、ウリや、うれしいお誘いをいただきましたよ。
 あ、きょうは日向に置いた柳の買い物かごに詰まっております。
 起きたら伝えますね。ありがとうございます。

 笊自慢は、Aさんへのお返事をお読みくださいますか?
 すばらしい笊なんですのよ。

  • ニャンタのおば
  • 2015/10/20 14:07

〜してください。って命令形だと思う。
織りの教室で、『糸を繰って下さい。』と言ったら、相手は繰らなくっちゃいけない。大人同士で、〜して下さい。ときっぱり言うのって、実は命令形じゃないかな。

  • かも
  • 2015/10/20 21:21


◆かもさん、コメント欄にお出まし、ありがとう!
 が、ここの話はですね、命令【形】を生で使うかという話なのです。
 活用形の名前としての命令形であって、
 その発話(全体)が命令として機能するかどうかとは別。
 「〜てください」は、命令形ではないのです。
 連用形+なんちゃらかんちゃら、という形です。
 「静かにしていただけませんですかしらね?」だとか、
 「ちょっと丁寧に繰ってもらえるとうれしいんですけどねぇえ」など、
 いくらでも「命令」として機能する「形」はありうるけれど、
 きょうのお話とは、スジが違うのでした。

  • ニャンタのおば
  • 2015/10/21 17:53