グリコがされたことは……


わたし(=グリコ)がされたことは、虐待ぎゃくたいでした。




わたし、グリコは、何年なんねんも前まえから、やさしいおじさんにかわいがられていました。
でもおじさんは急
きゅうに重おもい病気びょうきになって、
どこかに連
れて行かれてしまいました。
おじさんの親戚しんせきの人
ひとが来て、家いえにかぎをかけました。
わたしは、外
そとに出されました。
去年
きょねんの12月じゅうにがつのことでした。
おなかがペコペコでした。
だれもごはんをくれません。
よるになっても、おじさんのおふとんに入
はいることもできません。

とてもこまっていたら、近所
きんじょのおばちゃんが気がついて、
ごはんを持
ってきてくれるようになりました。
へたくそなベッドも作
つくってくれました。

でもわたしは、おじさんに会いたいから、
がんばって、もとの家
いえの庭にわにいました。
そうしたら、おじさんの親戚
しんせきの人ひとがまた来て、
近所
きんじょのおばちゃんに言いました。

「その猫ねこはもともと野良猫
のらねこだったんだから、
 ほうっておけば、そのうちいなくなる。
 エサをうちの庭
にわに置くのはやめてくれ。」

近所きんじょのおばちゃんは、泣
きそうになって、ものすごく変へんな顔かおになりました。
そして、つぎの日
から、ごはんを持ってきてくれなくなりました。
かわりに、自分じぶんの庭
にわに、ごはんとお水みずを置くようになりました。
その庭
にわはわたしの「といれ」だったので、あんまり行きたくなかったけど、
とてもおなかがすいたので、ときどき行
くようになりました。

そのおばちゃんといっしょに住んでいるおじちゃんは、ちょっと太
ふとっています。
病気
びょうきになったおじさんと、ちょっと似ています。
その人
ひとのひざに乗ってみたら、なかなかいい感かんじでした。
それに、あたらしいベッドも作つくってくれたので、
わたしはひっこしをすることにしました。

ひっこしをしてから、もうすぐ1年いちねんになります。
むかし、もっと乗
り心地ごこちのいいひざを知っていたような気がするんだけど、
もうあんまり思
おもい出せません。

いまは、まあ、だいたい、しあわせです。

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〜ている。【動きの継続】(その1)

〜ている。【動うごきの継続けいぞく】(その1)


ねこおどっています

P1040937.JPG


「【動詞どうしのテ形けい】+いる」の形かたちで、
その動うごきが続
つづいていることをあらわす。

テ形
けいが「〜で」の動詞どうしは、「〜でいる」になる。
(テ形けいの作つくり方かたは、またいつか。)

「〜テ/〜デいる」は、グループ2。
  ◇いない-います-いる-いれば-いろ-いよう-いて

はなすときは、「い」の音おと
が消えて、
「〜てる」「〜でる」になることが多
おおい。


【例文れいぶん
ねこの習性しゅうせい
   ・ヒトが仕事しごとをしていると、「遊あそぼう! 遊あそぼう! 」と言う。
   ・ヒトが「遊
んでください。」と言うときには、ている
   ・雨
あめっているときも、だいたい、ている
   ・ヒトがていると、起こす。
   ・
きているあいだは、ずっとご飯はんのことをかんがえている

お ば 「ご飯はんつくってるときに、台所だいどころをうろちょろしないでください。」
  ウ リ 「チャンスがあるかもしれませんから。」


* * * * * * * *

わたしは、ふゆれた日の、夕暮ゆうぐれどきの空そらが好きです。
一日いちにち
あかるかった青あおい空そらが、つめたい鉄てつのような、
ふかい、深
ふかい、藍色あいいろに変わっていきます。
ウリも、そんな空
そらが、好きみたいです。



ウリが、冬ふゆの夕空ゆうぞらています
P1040934.JPG


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飛騨高山(街歩き編)

飛騨高山ひだたかや(街歩まちあるき編へん

日本語がくしゅうしゃのみなさん、ごめんなさい。
ふりがなはつけません。
ひつようなら、AddRubyを つかってください。

えー、高山に帰っていたのは、先月の末。
早くもひと月が過ぎようとしています。
11月、12月と、時間の流れがぐんぐん加速しますね。

ブログを始めてからというもの、カメラを持ち歩くようになり、
先月の帰省でも、写真をたくさん撮りました。
もったいないので、(というほどの出来でないことは重々承知ながら)、
ワタシ的に(ああなんて便利なことば)もったいないので、お見せします。

御用とお急ぎでなければ、おつきあいくださいませ。
 ※飛騨高山(おさんぽ編)は、⇒こちら
 ※飛騨高山(問題編)は、⇒こちら



なんだかカワイイ風景―

その1.
ここだけリフォーム?
色づかいがカワイイ。
P1030009.JPG


その2.
お寺です。
お寺だって布団は干したい。
P1030015.JPG


その3.
手形、足形、家形。
高山の旧市街地は、みっちり家が建て込んでいるので、
一軒を取り壊すと、お隣の壁に「家形」が残ることがよくあります。
たいがい駐車場になってしまうのは淋しいけれど、
ツタにとっては、チャンス♪
P1030304.JPG


その4.
火伏せの神様、秋葉さまについては、先の記事(おさんぽ編⇒こちら)でもご紹介しましたが、
ほんとうに、市内のいたるところに、鎮座まします。
P1030168.JPG

写真中央に注目。
P1030169.JPG
どうやってお祀りするのか、気になるところ。



気になるお店

その1.
たいへんにモジャモジャしておりますが、床屋さんです。


現役ですとも。
ちゃんとお客さんも入っていました。
P1030301.JPG


その2.
む?
P1030322.JPG

こ、これは、もしや、あのハンサムな茶トラさんの??(⇒ハンサムな茶トラさん
P1030324.JPG
んー、たんなる同名でしょうね。
茶トラのあんず君はいなさそうです。
がっかり。
でも「朝ごはん」と「モーニング」は別物である、ということが学べました。


その3.
こういうのは、哀しいです。
期間限定の出店らしいのですが、それにしても。
この色。
建物にも尊厳がある。
ここはたしか古くからの造り酒屋の持ち物だったはず。
内部は無事なのだろうか、と気になります。
P1030297.JPG


その4.
海老坂下にある、ギャラリーショップ。
手ぬぐいやハンカチが充実しているので、よく寄ります。
この壁は、挟土秀平さんの作品。
お名前は、はさど、と読みます。
高山出身で、全国区の左官屋さん。郷土の星!(しかも男前!)
P1030285.JPG

このお店で今回手に入れたハンカチやら手ぬぐいやら。
P1030370.JPG
ユデタマゴ模様なんて、斬新でしょう?
じつは、拙著『日本人の日本語知らず。』を作ってくれた担当編集者さんは、大のグルメ。
その彼女のいちばんの好物は、なんと玉子だそうで、それも固ゆで玉子が大好物だという。
ユデタマゴ柄の小風呂敷、まよわず購入。
後にも先にも、これほど自信をもって人にお土産をさしあげたことはありません。
私史上最大のヒット。


その5.
「古い町並み」というと、三之町。
休日には原宿竹下通りなみの混雑ぶりですが、
1本、2本、通りを外れると、ウソのように静かです。
P1030160.JPG

骨董屋さんが軒を連ねる通りもあります。
たいそうな品の真贋を見る目はないので、並ぶゼロの数に仰天したりしますが、
手の届く値段で売られているものの中にも、あ、いいな、と思うものがあります。
P1030278.JPG

今回は、この青いガラス皿が気になりました。
P1030275.JPG


その6.
高山は木工業がさかんです。
これはその代表格、「飛騨産業」の工場。
P1030254.JPG
中央の黒と黄色のマーク、どこぞでご覧になったことはないでしょうか?
飛騨産業のキツツキマークです。
高山出身者は、よその土地のおしゃれなお店の調度などにこれを見つけると、
胸が熱くなるんでありますよ。

このたび移転が決まり、すでに解体工事が始まっていました。
P1030255.JPG
で、この工場の正面、画面右手には、飛騨産業の家具を展示するすてきなお店があります。
(ここでカメラのバッテリーが切れまして、画像はナシ……。)
工場が移転しても、お店は残ります。
そして、同じ敷地内には、アウトレットのお店もあります。
ここは、おすすめです!
私にも買えるじゃないかっ!(がんばれば!)というお値段のあれやこれやが目白押しで、
帰省のたびに、身もだえしつつ見てまわるのがならわしです。
飛騨産業の製品は、塗料などもちゃんと吟味されているのでしょう。
展示場に入りびたっていても、目がしょぼしょぼするような臭いがしません。



秋だなあ

その1.
宮川沿いの朝市にて。
スーパーとちがって、朝市の品ぞろえは正直に季節を反映します。
10月末のこのときは、ニンニクとトウガラシが目立ちました。
左には、山のクルミも写っていますね。
半端なナットクラッカーなんぞでは歯が立たないクルミです。
子どものころは、父が、金づちと鉄床かなとこで割ってくれました。
爪楊枝でほじくるのも手間でしたが、味は濃厚。
P1030144.JPG


その2.
ネギもシーズン。
「予約」する人もあるんですね。
土つきのまま買って、庭の隅に「いけて」おくのです。
冬じゅう、重宝いたします。
こんなふうに、住宅街の家の玄関先にとつじょ直売所ができていたり、
P1030102.JPG

花屋さんがポトスの脇に並べて売っていたり、する。
ま、青物にはちがいない。
P1030258.JPG


その3.
こちらは、陣屋前の朝市。
赤カブが出始めていました。
お、左端には、例のスクナカボチャが♪(⇒例のスクナカボチャ
もう旬は過ぎたのでしょう。小ぶりです。
P1030267.JPG

中央の焦げ茶色は、「朴葉味噌」で有名な朴葉。
ホオノキの落ち葉です。
落ちたてを拾って、きれいに洗って、ていねいにノシをかけて、売ります。
P1030266.JPG
奥には、蓮の実の殻も売られていますね。
花材にするのでしょう。

蓮といえば、市内には、こんな場所も。
宮川べりの朝市から、ほんのすこしそれたところにあります。
P1030119.JPG
高山別院の裏手にある、蓮池。
初夏の大輪の桃色もさることながら、正面の石組みがうつくしい。
ちいさな池ですが、脇にはケヤキの巨木もあり、
好きな場所のひとつです。
あの赤い箪笥(⇒こちらでご紹介)の、もともとの主であった
私の祖母も、このほとりに眠っています。


その4.
高山盆地の周辺は、果樹園が多い。
桃、梨、ぶどう、とつづいて、これからしばらくは、りんごが出盛りです。
3つで500円でした。
P1030364.JPG
3つ500円で、なぜに5つあるのであるか。
「おまけ」が当たり前だからです。
3つ買って5つ来るのは、当たり前。
3つ買って6つ来ることもあったりして、テレビショッピングみたいですが、
朝市のおまけは、買ってからのち、くれるのです。
買わせるためにおまけで釣ったりはしません。


その5.
実家の近くの神社。
10月末のこの日、ここのイチョウは、もうこんなことに。
先日の記事(おさんぽ編)でご紹介した国分寺の大銀杏は、このときまだ青々としておりました。
やはり、国分寺の大銀杏は特別なのです。
国分寺の大銀杏が散りつくすと初雪が来る、というのは、神話ではなさそうです。
P1030319.JPG



帰りみち

新宿行きの高速バスは、平湯を通ります。
平湯のバスターミナルから見えるところに、この水があります。
「振る舞い水」。
バスが平湯からのお客さんを乗せているあいだに走っていって、
この水を水筒につめて東京まで持ち帰るのが、私のちいさな習慣。
P1030337.JPG

この日は、水鉢に、あざやかな赤い実が落ちていました。
見上げると、
P1030339.JPG
ヤマボウシです。
真っ赤に熟れて、雨に濡れ、透き通るような紅色でした。
バスの出発まで、ガツガツとむさぼりました。
高山-新宿間は何度となく往復していますが、
ヤマボウシの実の熟す季節にどんぴしゃで通りかかったのは初めてのこと。
こんなにうつくしくて甘くておいしいヤマボウシ、初めて食べました。


おまけ。
これは何でしょう。
P1030366.JPG
高速バスがトイレ休憩で立ち寄る、諏訪湖サービスエリアで入手。
答えは、食用ほおずき。
中身は黄色いプチトマトみたいな見かけ。
なかなか美味でしたよ。
(器は、木工細工が趣味だった父が作ってくれたもの。)


実ついでに、あと二枚だけ。
P1030171.JPG
市内の住宅の玄関先でみかけたイチイの実。
一位一刀彫のイチイは、この木です。

それからツリバナ。
P1030165.JPG

すすめっ!


★・★・ご高覧、ありがとうございました! どうぞよい週末を!・★・★

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〜すぎる

〜すぎる 【漢字かんじでは ⇒ 〜過ぎる】

ウリ この箱はこさすぎます。」

これは何.JPG

「Xすぎる」は、<とてもとてもXで、よくない>ということ。

Xは、イ形容詞けいようし、ナ形容詞けいようし、動詞どうし

「〜すぎる」は、1段動詞いちだんどうしになる。
  ◇すぎない-すぎます-すぎる-すぎれば-すぎて

「〜すぎです」という形かたちも、よく使つかう。



【形かたち
イ形容詞けいようし: 〜い ⇒ 〜すぎる
   ◇小ちいさすぎる、大おおきすぎる、高たかすぎる、いそがしすぎる
   ※「いい」と「ない」は特別とくべつ
      ◇いい ⇒ よすぎる; ない ⇒ なさすぎる

ナ形容詞けいようし: 〜な ⇒ 〜すぎる
   ◇しずかすぎる、きれいすぎる、まじめすぎる

動詞どうし: 〜ます ⇒ 〜ますすぎる
   ◇食べすぎる、飲みすぎる、寝すぎる



【例文れいぶん
ウリ 「この箱はこちいさすぎて、入はいれません。」
  おば 「いいえ、ウリおおきすぎるんです。」

◇お ば 「グリコさん、最近さいきんちょっとべすぎじゃないですか?」
  グリコ 「おばちゃんも、みすぎだと思おもうけど。」
  お ば 「ま、まあ、ガマンしすぎるのはよくないかもね。おかわり、どう?」
         ※おかわり=ごはんやお酒さけなどをもう一杯いっぱいべる/飲むこと


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〜かた

〜かた 【漢字かんじでは ⇒ 〜方】

ウリのせなかのしましまは、2本にほん
それとも、3本
さんぼんでしょうか?
しましまの
かぞえ方かたがわかりません。

かぞえかた.JPG

「動詞どうしマスけい+かた」で、方法ほうほうや、様子ようすをあらわす。
  ◇食べ方
かた、寝かた、遊あそび方かた、飲み方かた、生き方かた、……

「〜かた」は名詞めいし
  ×ごはん
べ方かた; 猫ねこかた; かわいかた

  ごはんべ方かた; 猫ねこかた; かわいかた



【例文れいぶん
 ◇おば 「
ウリはおじちゃんがきらいなの?」
   ウリ 「ううん。でも、おじちゃんの
あるき方かたはきらいです。」 ※ううん=いいえ
   おば 「ああ、ドスドスうるさいから、びっくりするよね。」

 ◇
お ば 「グリコさんのごはんのべ方かたにはちょっと問題もんだいがあると思おもうよ。」
   グリコ 「おばちゃんのお酒
さけみ方かたも、どうでしょうか。
   お ば 「わかりました。おたがい、
かんがえ方かたの違ちがいは大切たいせつにしましょう。」


* * * * * * * *

ウリのしましまは、黒くろいところを数かぞえると3本さんぼんですが、
灰色
はいいろのところを数かぞえると2本にほんです。

よこにしてみましたが、……

かぞえかた2.JPG

やっぱり、わかりません!

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受け身動詞を使った例文(ひとんち編)

け身動詞どうしを使つかった例文れいぶんひとんちへん

※辞書じしょを見ても「ひとんち」なんていう単語たんごはありませんよ〜。
 「(ほかの)人ひとの うち(=家いえ)」のことです。これも、縮約形しゅくやくけいです。

け身動詞どうしの作つくり方かたは⇒こちら
ウリグリコによる例文れいぶんは⇒こちら

P1030616.JPG

こんにちは。ウリです。
さっきおさしみを食べました。
気分
きぶんがいいので、ちゃんと「カメラ目線めせん」です。
  ※気分
きぶんがよくなくて(?)レンズを見てない写真しゃしんは、⇒こちら

こないだの記事で、おばちゃんが「例文れいぶんください。」って
ずうずうしいおねがいをしたら
、たくさんの人ひとが書いてくれました。
そして、4人よにんのしんせつな人
ひとが参考さんこう資料しりょうくれました。
おばちゃんの代わりに、
ウリお礼れいを言います。
モデルのような! かわいくて!! かっこいい!!! ウリ!!!! お礼れいを言います。
ありがとうございました!

ウリも、いろいろせられたあそばれたりしますが、
よそのおうち
の猫ねこさんたちも、いろいろたいへんみたいですね。

では、
貴重きちょうな資料しりょうお見せしましょう。
◇のついた例文
れいぶんをポチってすると、その記事きじに飛びます。
どうぞっ♪


いちばんめは、Aさんの、『ボクとキミと私の徒然なる日々
 キミちゃんとウリは、
木枯こがらし一号いちごう仲間なかま
 
キミちゃんも11月じゅういちがつ1日ついたちに、Aさんのおうちに来たそうです。
 

  ◇あきの夕日
ゆうひらされて、哲学てつがくする猫ねこ
     ※照らされて←照らされる
(グループ2)←照る(グループ1)

  ◇だれかに
られているがする!
     ※見られている←見られる(グループ2)←見る(グループ2) 


にばんめは、ぽぽろさんの、『ひなたであくび
 ぽぽろさんのおうちは、たいへんに「ラレテイル率りつ」が高
たかいです。
 ミュウさんは、ウリより食いしん坊
ぼうだと思おもいます。(←これっ!)

  ◇ねこ
られてうれしいゴジラ。
     ※乗られて←乗られる(グループ2)←乗る(グループ1)
 
  ◇ねこあたま頭にせられた、猫ねこよりずっと小ちいさいかぼちゃ
     ※乗せられた←乗せられる(グループ2)←乗せる(グループ2)

  ◇すてきなワンコにつめられたければ、手にトマトを持ちましょう!
    ※見つめられたければ←見つめられたい(イ形容詞)←見つめられる(グループ2)←見つめる(グループ2)

  ◇あぶないっ! おそれるウサギ!
 
    ※襲われる(グループ2)←襲う(グループ1)


つぎは、coocooさんの、『吾輩と猫である。
 coocooさんは、とてもあたたかい漫画まんがをかく人
ひとです。
 うちのおばちゃんも、下手へたな写真
しゃしんはやめて
 漫画
まんがにすればいいのに。(←無理むり!)

  ◇いつめられれば、たたかうのだ!
      ※追いつめられれば←追いつめられる(グループ2)←追いつめる(グループ2)

  ◇ご飯はんべられても、だまって見ているクロイコ。
      ※食べられて←食べられる(グループ2)←食べる(グループ2)

  ◇ご飯はんられても、だまって見ているクロイコ。(実写版じっしゃばん
     
※取られて←取られる(グループ2)←取る(グループ1)


さいごは、こてちさんの、『猫ネコ英語
 てっちゃんは、やさしくてハンサムなお兄
にいちゃん。
 妹
いもうとはなびちゃんのせいで、刺激的しげきてきな毎日まいにちを送おくっています。
 ひなねえさんは、猫
ねこブログ界かいの女子猫じょしねこのあこがれの的まとです。

  ◇ベッドをうばわれそうになって死守ししゅするお兄
にいちゃん。
      ※うばわれそう←うばわれる(グループ2)←うばう(グループ1)

  ◇ほんでも新聞しんぶんでも地図ちずでも、ヒトが読もうとすると、
   もれなく猫
ねこられます
      ※乗られます←乗られる(グループ2)←乗る(グループ1)

 
 こてちさんは、こんな活動かつどう
(↓)のお手伝てつだいもしている、すばらしい人ひとです。

  ◇ころされそうなところを
すくわれたワンコたち。
   
いまはあたたかい家庭かていむかえられるのを待っています。
      ※殺されそう←殺される(グループ2)←殺す(グループ1)
      ※救われた←救われる(グループ2)←救う(グループ1)
      ※迎えられる(グループ2)←迎える(グループ2)



わーわーわー♪  にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ  ありがとうございました


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〜ば、【動詞の仮定形の作り方】 ―解説

※今度から、文法解説などが長くなりすぎるときは、
 記事を二つに分けて掲載することにしました。
 「解説編」は、日本語の読み書きに不自由しない人を対象にします。
 ふりがなは、つけません。
 
〜ば、【仮定形の作り方】本編は、先週の記事(⇒こちら)をご覧ください。

* * * * * * * *

ウリ 「おいしいものをくれれば、あそんであげましょう。」




「〜ば」は条件節を作りますが、条件節には、ほかにも、基本的なものだけで、「〜と」、「〜たら」、「〜なら」があります。多くの日本語教師がトバタラナラと呼んで、学習者からの質問をおそれている一群です。(少なくとも私は戦々恐々。)

前件と後件の動作主の異同だとか、時間関係(継起性)だとか、もろもろのややこしい要素がからまって、精妙な使い分けがなされているからです。そしてそのく せ、往々にして、トでもタラでもバでもとりあえずは通じてしまうことが多いので、学習者のモチベーションを維持するのもむずかしい。

今回の「〜ば」については、歴史的な要因もからまっています。たとえば「寄る」という動詞は五段動詞ですから、仮定形は「寄れば」です。しかしそれは、
現代語での話で、かつては、もうひとつ、「寄らば」という形もありました。

 ◇
寄らば大樹の陰。
 ◇女三人寄れば姦しい。

中小企業のほうが仕事はぐんとおもしろかったりするし、オヤジだって集まればうるさいじゃないのさ、
フン、と思いますけれども、ま、内容の妥当性はともかく、今でもよく使われる格言ですね。

これの「寄らば」というのは「未然形+ば」、「寄れば」は「已然形+ば」です。「未然」というのは未いまだ然しからず」ということだし、「已然」は「已すでに然しかり」です。つまり「寄らば」は仮定条件、「寄れば」は確定条件です。

つまりつまり、「もし寄りかかるとするなら大きな木がいい。」<仮定>、「女が三人寄りあつまると、つねにいつだってうるさい。」<確定>ということです。
かつては二つの「〜ば」があって、形が違うとおり、意味も違っていたのです。

ところが現代日本語では、この「未然形+ば」の形は一部の格言などを除いては消えてしまい、「已然形+ば」に一本化されてしまった。しかし、意味のほうは両 方残っている。――ふだん日本語ネイティブはそんなこと意識していないし、文脈や、「もしも」「もし」などの副詞によって、仮定か確定かを判断していますから問題はありません。

でも学習者の母語によっては、かつての日本語のように、仮定と確定をきっちりべつの形で表現し分けている言語もあるかもしれません。そんな学習者に対して、不用意に二つの「〜ば」をまぜて例文を提示したりしては、混乱を招くこともありえます。

日本語教師としてはそうした事態を避けるため、できるだけの手段を講じたいところです。私は、「〜ば」は、少なくとも導入時には、仮定条件、それも後件を実現するための必要条件の用法を中心にしたいと思っています。

「(もし)おいしいものをくれれば乗る(けど、くれなければ乗らない)」という具合です。
人のひざがあまり好きではないウリが考えていそうな交換条件です。

ですから、「〜ば」を使う疑問文も、典型的には、「どうすれいいですか?」となります。ある事態の実現に必要な条件を問う質問です。それに対して、「〜と」や「〜たら」は、「〜する(/〜したらどうなりますか?」のように、一定の条件の下でどのような結果が出るかを問う疑問に使われることが多いのです。


しかし、現実には、その教育機関が採用している教科書や、コースの指導方針に従わなければなりません。
トバタラナラをどういう順番で教えるかという、「導入順序」も大きな要素です。また、どんなに慎重に教案を立てたとしても、教室の外から入ってくる情報(「生きた日本語」!)を遮断することは難しく、学生の一人が爆弾質問をすれば、組み立てた教案がチャラになる危険もあります。

そんなわけで、毎回学習者からの質問におびえておりますが、
ひるがえって、中学生の自分(いつの話だ!)が英語の授業で仮定法をおそわったとき、な〜んか曖昧模糊とした霧がただよっていたのは、母語である日本語の仮定表現がちゃんと理解できていなかったせいかもしれないゾ、とも思います。


なお、関西方言では、なにかと「〜たら」が好まれるようです。東のほうでは「行けばいいじゃないか」と言いそうなところで、「行ったらええやん」なんて言うらしい。学生からの質問に追い詰められてにっちもさっちも行かなくなったような場面では、「もうぜんぶタラでいてまえ〜!」という気にもなります。


関連表現⇒「〜と」、「〜たら」、「〜なら」


★・★・いつもいつも無条件で遊んでもらえると思ったら甘いにょ。・★・★
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次回は土曜日。「受け身動詞」を使った例文リンク集、ひとんち編です!

日本の動物愛護事情について

日本にほんの動物どうぶつ愛護あいご事情じじょう
について

3年前さんねんまえ、うちに来ばかりのころのウリ。耳みみの傷きずがまだ残のこっています。


で生活せいかつをはじめた外国人がいこくじんの方かたの中なかには、
日本のペットショップを見
て、びっくりする人ひともあるかもしれません。
とても小ちいさな子犬
こいぬや子猫こねこが、朝あさから晩ばんまで、
にぎやかな人通ひとどおりに面
めんしたガラスケースに入れられて、売られているからです。

かわいいうちに売
れなかった犬いぬや猫ねこは、そのあと、どうなるのでしょう。

そういう売り方
かたはおかしいのではないか、という声こえが、
ようやく日本国内
こくないでも上がりはじめました。
そしてこの夏なつ、環境省
かんきょうしょうが、そうしたペット販売はんばいのあり方かたについて、
国民こくみん
の意見いけんを聞くための「パブリック・コメント」を実施じっししました。
(その結果
けっかは ⇒こちら。)


また、日本では、今いま
も捨て猫ねこや捨て犬いぬ、飼育放棄しいくほうきが絶えません。
そうした犬
いぬや猫ねこたちは、飼い主ぬしが「要らない」と思おもった時点じてんで、
かんたんに、しかも無料むりょうで(!)、保健所
ほけんじょにひきとられます。(
その数かず、年間
ねんかん42万頭よんじゅうにまんとう。(
420,000です。
そして、わずか数すうパーセントをのぞき、そのほとんどは
ころされます
国民こくみんの税金
ぜいきんが、「要らなくなった」動どうぶつころのに使つかわれているのです。
※「殺処分さつしょぶんゼロ」をめざしてがんばっている、熊本市くまもとしのような自治体じちたいもあります。
※平成へいせい18年じゅうはちねん発行はっこうの環境省かんきょうしょうのパンフレットより。

かりにも先進国せんしんこくのつもりでいる日本にとって、
この数字
すうじは、きわめてはずかしいものです。

こうした問題もんだいについて、環境省
かんきょうしょうは、この秋あき
さらに「パブリック・コメント」を実施
じっししています。
(⇒こちら

漢字かんじがものすごく多
おおいし、文章ぶんしょうもむずかしくて、
日本語ネイティブの私
わたしが読んでも一度いちどでは理解りかいできないほどですが、
日本のペット事情じじょうに興味
きょうみのある方かたは、ぜひ、読んでみてください。

そして、お国くにの人
ひとたちに、情報じょうほうを広ひろめてくださったらうれしいです。
日本の政府
せいふは、海外かいがいからの声こえには、わりと敏感びんかんですから。

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