玉の輿



「カワイイ」が板についてきた、ニコ。
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あいかわらずカリカリをお皿のふちに追いつめては逃げられていますが、
猫の本分たる「カワイイ」に関しては、ひとまず合格かと。
ニコがこれですから、イッコのほうは、グッド・コニャンコ賞確実です。

ふたりとも、もうどこに出してもりっぱに「子猫」で通用するでしょう。
ハツカネズミ疑惑は、完全に払拭されました。

そして、

このたび、

そんなふたりに、すばらしい幸運が舞い込みました!



里親さん決定
です!


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「しゃとおやしゃん?」


そうですよ。
それも、この上なくすばらしい方からプロポーズをいただいたのですよ。
手を挙げてくださったのは、なんと、






獣医さん





新学期は始まるは、離乳はうまくいかないは、お腹がゆるくてまみれるは、で、
にっちもさっちも行かなくなり、2泊2日、病院に預けたお話はしたかと思います。
そのときに、見初められたのです。
この春からその病院に勤め始めたばかりの、新人獣医さんに!

ストリート出身のちび猫にとって、これ以上の玉の輿があるでしょうか。
いんや、ない!

* * *

正直な話、ネットで里親探しをする難しさを考えますと、
それに、日々かわいくなっていく一方のイッコニコを見ておりますと、
つい、このままうちの子に♪という誘惑にも駆られておりました。

しかし、わが家に次に迎えるべきは、順番として、庭猫のグリコです。
極寒酷暑にも元気なグリコですが、彼女とていつ体調をくずすかしれません。
そんなとき、家に入れてやれるだけの余地と余力を、残しておきたい。

だいいち、イッコニコは今年の秋に生まれたばかり。
順調ならこの先20年だって生きるでしょう。
飼い主になるべき人は、人生の折り返し点をとうに過ぎた私たちなどより、
もっとずっと若い人のほうがいいに決まっています。

それに、今イッコニコを手放しておけば、
もしまた猫神さまにご下命を受けるようなことがあったとき、
何とかお受けすることができるでしょう。
あるいはもっと年をとってから、また猫を迎えたい心境と環境になったときは、
行き場のないオトナ猫を引き受けることができるでしょう。
つまり、救える猫の「総数」が増えることになります。

しかも、先さまは、血液検査の結果を待たなくてよいと言ってくださいました。
それはつまり、イッコニコを「まるごと」引き受けてくださるということです。
道に捨てられているのを見たら、私がしたと同じように拾う、ということです。
そういう方なら、だいじょうぶ。
そういう方となら、イッコニコはまちがいなく幸せになれるでしょう。

もらっていただくことに、決めました。

* * *

そして、名前も、イッコ(一胡)とニコ(ニ胡)を、
そのまま、もらってくださることになりました。
とてもかわいくて似合っていると言ってくださいました。
ひそかにとても気に入っている名でしたので、これも、うれしいことでした。

ただし、今は里親さんの(物理的な)受け入れ態勢が整わないため、
おひきわたしは、12月の中旬になります。

うひ♪
まだ1か月半ある♪

* * *

怒涛の授乳期も、修羅場のまみれ期も、過ぎてしまえば、わずかの間でした。
今は、すっかり手がかからなくなりました。
洗濯物はぐんと減り、乳母は晩酌をたのしみ、夜もぐっすり眠れております。
里親さんにお渡しするまでの、これからのひと月と半分は、
拾い主特権で、預かりっ子のカワイイを、ひたすらに満喫したいと思います。

読者の皆さまにも、その悪魔的カワイイをできるかぎりお裾分けする所存。
ただどうも、日に日に機動性を増す彼らに、カメラがついていけんのです。
ほとんどが「なにやら白いモノ」の写真になるかと思いますが、
どうぞおつきあいくださいませ。


イッコニコの行く末を案じてくださった皆さま、
引き受けてもよいと連絡をくださった方、
ありがとうございました。
イッコニコは、自分たちで玉の輿を引っ張ってきました。
これ以上望めないほどすばらしいお人の心を射止めてくれました。
彼らの甲斐性と幸運を、ともに喜んでいただければ幸いです。


**おまけ**


おばちゃん......
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このむこうに なんか います......
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そうなのよ、ごめんね、ウリ
何かいるのよ。
もうちょっと、この部屋に入るのは、しんぼうしてね。


戸の内側には、いっちょまえのチンピラ小娘。
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「ぷしゃ〜っ!」


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猫抽選(く:くるねこ #2)


と、いうわけで、おぼれる者は子猫にすがる。

新居(=こてちさんが教えてくださったメッシュサークル)の
屋上でくつろぐ、ふたり。
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この微妙な距離感は何だろう?
仲が悪いのか?



えー、イッコニコさん、ちょっとお願いがあります。

「にゃあに?」
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と、ふりあおいでくれたのは、イッコ。
やぱ、女の子はお手伝いしてくれるのよねえ。
たのもしいわー。(←びみょーに差別発言。)


さすがに幼児にマタタビはまずかろう。
マタタビ棒は外しまして、名札をふたりの頭上から投下。
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すぐに反応したのは、やっぱりイッコ。
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(手前は、「だって、たべものじゃないし。」と言ってるような、ニコあたま。)

イッコ、どうやら1本押さえ込んでいます。
脇からのぞいてみます。
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おお♪

ひとしきり、かみかみしたのを、取りあげて、
いざ、広げます。

よござんすか?



じゃんっ!
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ちっさな牙の跡もうるわしい札は、Aさんです!

Aさん、おめでとうございます!

これはきっと、あれでございますよ。
じつは、Aさんは、白餅を拾ってすぐ、救援物資を送ってくださったのです。
ティシュとタオルをどん!と。

かしこいイッコのことですから、そのご恩返しかもしれません!



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イッコ「ニコも Aしゃんに ありがとうぐらい いったら どうなの?」
ニ コ「だって ティシュなんか くえないもん!」


Aさん、『くるねこ7』、すみやかにお送りします。
ながながお待たせして、すみませんでした〜。


プレゼントは、あとふたつ。
がんばれ、わたし(と、グリコ)!
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猫抽選(く:くるねこ)

ブログ開設1周年記念プレゼント
ありがたいことに多くの方からご応募をいただきましたのに、
イッコニコに忙殺され、今日に至るまで、抽選が終了しておりません。

まことにもうしわけありません。
グとコをすっ飛ばし、(グリコは元気です、ただ、時間がなくて)、
応募記号「く」の『くるねこ7』に行きます。

ご応募くださったのは、ばんさん、Aさん、テケトさんのお三方。
これまた倍率は低いものの、すばらしい応援ニャンを率いる方々です。


前回、クラ・らさんがご提案くださった方法をとりました。
細いマタタビ棒に、名札をまきつけ、輪ゴムで止める。
「掘り掘りごっこ」にウリ愛用の、ビスケットの空き箱に入れる。
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さ、ウリ、いってくれたまえ!



よーし、よーし、その調子。
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と思ったら、ずいずいとフレームアウト。
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ボールならうまく取り出せるのですが、マタタビ棒はムリみたいです。
前回の抽選会に使ったカゴでも試してみましたが、不発。

どうしたものかと首をひねりつつ、ふと見ると、
台所のカウンターに、ちんまり。
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ウリよ、そこは、乗ってもいいとこだっけ?

まあよい。
今は抽選会を優先。
カウンターの足もとに、名札巻きマタタビ棒をばらまいてみる。

お、見た。
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飛び降りた。


そして、......


そのまま、立ち去った。

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え〜〜ん!


すっ、すみません!
ぜったい、この週末に片をつけます!

こうなったら、ばんさんのご提案にしたがって、
イッコニコに頼んでみます!

乞う、ご期待!
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(ついに幼児労働?)

美少女路線異状あり


(写真は10月16日のもの。)


乳母の膝の上で、わちゃくちゃと戦っているうちに、
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不覚にも、
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ねむくな、
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ってしまっ、
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った、イッコ。
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にくきう、撮り放題。
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「はっ!」
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「いけない! びしょうじょろせんで うってたんだわ、あたし。」
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ふっふっふ。
もう手遅れよ。

撮っちゃったもん、


美少女路線に乗りそこねたイッコの、


あっぷっぷ!



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爪がばっちいのは、離乳食をこねこねして食べたからです。



路線変更♪
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==本日のイッコニコ情報==
ニコは600グラムを突破!
イッコも550に迫っています。

ニコはものすご〜く食べることが好きなのに、食べる技術が追いつきません。
あいかわらずカリカリに吸いついては、不器用に丸呑みしています。
たいへんに時間がかかるのですが、ひじまでおさらにはまって、熱中します。

イッコのほうは、上の写真ではまだ「こねこね」していましたが、
今ではもう、カリカリのベテランの風格。
カリポリといい音を立てて、品よく、効率よく食べ、
さっさと水を飲み、さっさと遊びに向かいます。

「出す」ほうも、もうすっかり順調で、何かにまみれたりしません。
白くて、ふわふわで、ぬくぬくで、ほにゃほにゃで、いいにおいがします。

そしてふたりとも、どうやらニンゲンが大好きなようです。
放牧してやっても、ひとしきり駆け回ったあとは、
じきに人のそばにもどり、人体を遊園地にして、果てしなく遊びます。
オットはこれを「ガリバる」と呼び、時間のないときは早朝四時起きしてでも、
ちっちゃな白餅二つで床に釘付けにされて、ガリバーになっております。

こんなにたのしくて、こんなに可愛い生き物に育ってくれて、
乳母はうれしいです。
もうどこに出しても恥ずかしくないと思います。えっへん。

花のごとく


風が澄んで、光が透明になってきました。
シュウメイギク(秋明菊)がさかりです。
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もうちょっとゴージャスに。
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ほかの花と合わせてみる。
※ホトトギス、ミズヒキ、サネカズラ
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大好きな花です。
季節も季節、9月の終わりに拾った子猫たち、
今まさにこの花のようであるな、と思います。

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白くて、

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はかなげで、

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可憐で、

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愛くるしくて、





そして、





どこにでも
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のさばり、
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はびこり、
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たくましい!
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* * *

シュウメイギク、漢字の字面もうつくしいし、好きな花です。
実家の母から苗をもらってきた当初数年は、
消えてしまうのではないかとやきもきしました。

しかしいったん根を下ろすや、存外にたくましい植物なのでした。
ずんずん根を伸ばし、ほかの植物をけちらして、勢力拡大。
今では、わが家の小庭を制しております。

イッコニコに、よーく似てる、と思いますんです。



後半部分は、とくにイッコにそっくり。
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家を壊すな、家を!
 

イナバウアー


まったりニコの、膝上まったり研修は、つづく。(写真は10月13日撮影。)


5本指くつしたの次は、カメラのひもが、気になる。
(すみません、ピントを合わせる努力は、とうに放棄いたしました。)
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あ、足のあたりに、ハツカネズミの余韻。


でも着実に、猫化は進んでいます。
ピンクのお腹にはだいぶ毛が生えてきて、おへそがわかりにくくなったし、
しっぽにも、ちゃんとボワッとできるくらいの毛がそろいました。

でも、動体視力は、私のカメラのピント合わせなみに、おそまつ。
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その結果の、


イナバウアー(ミルクあごバージョン)。
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このままゆ〜っくり真うしろに倒れて、「きゃん」と言うのですよ。

きゃん♪



このごろ、みょーに一日がみじかい。
困る。
まったくもって、困る。
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しょうもな。


薮内正幸さんのあたらしい図鑑が出ました!
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『だじゃれどうぶつ図鑑』

  原案・絵 薮内正幸
  文 スギヤマカナヨ
  偕成社、1,300円+税


どんなどうぶつが載っているか、
中身をちらっとご紹介しましょう。

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ムサビ。


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モグランマルとオダモグナガ。


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デルペンギン。



うっわー。
しょうもな!

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※なんでこんな珍妙な本ができたかについては、(↓)。


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初雁


イッコはやっぱり天才です!
昨夜、日付が変わるころ、カリカリをカリコリと食べました!!!



ピンボケですが、今朝の天才の、食後のお顔。

* * *

昨夜、寝る前の食事タイム、練り練りの離乳食のあと、
まだなんとなく物足りなさそうだったので、
ためしにカリカリをそのまま皿にいくつぶか乗せてみたところ――、

1つめ、なんとか口の中に取り入れることに成功し、どうやら丸のみ。
それで勢いがついて、2つめ、「かりっ」と音を立てて食べました!
そして3つめからは、もう何年もカリカリ食べてきたのよ的な動きに!!


同じく物足りなさそうなニコも、そばに寄ってきたのですが、
ニコは、あいかわらずの「ちゅばちゅば方式」なので、
乾燥したカリカリからは、何もおいしいものが出てこない。
そのままカリカリのお皿にもたれるようにして、舟をこぎだしました。
ニコは、やっぱり、ニコよのぅ。


でもそのあと、カリカリには水分補給よ、と皿に水を入れてやったところ、
こちらは、ニコが、いきなり上手に舌を使って飲んだではありませんか!

ニコも天才!

イッコは水になると、とたんに下手で、ちゅばちゅば、ぶほ、です。

* * *

これまで考えたこともありませんでしたが、口に食べ物を取り込む手段、
じつはいろいろあるんですね。
吸う、なめる、くわえる、かじる、そして、かむ。
赤ん坊猫は「吸う」のは上手だけど、あとの技術は、下手です。
日々研鑽をつまなければ、生きていけないのです。
大したもんだなあ。

遠い遠〜〜〜い昔、
ラムネのビンからラッパ飲みができなかった自分を思い出した。
ビンの口をまるっとくわえてしまって、呼吸困難になったよなあ。
水筒やら、缶やらから、上手に飲めるようになった私も、えらいよなあ。

* * *

イッコの、初「かりっ」の音は、感激でした。
多摩川の源流の最初の一滴がしたたるのを見たような感激でした。

で、イッコニコを拾ってからのアルコール断ち生活、3週間と1日、
22日目にして、ビール解禁。
昨夜は、深夜の育児室で、ひとり缶ビールを缶から(じょうずに)グビグビビ。


今朝はニコも、ひとつぶだけだけど、「かりっ」!
たぶんマグレだけど、「かりっ」!
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