かぼちゃウィーク


今週は、かぼちゃウィークです!

1月某日、遠野の女将さんが上京なさいまして、
(もともと東京っ子でいらっしゃるので、帰京と言うべきか?)
光栄なことにわが家においでくださいました。

あれこれお土産をお持ちくださった中に、

まるる〜ん!
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これ、雪化粧っていう種類じゃないですかね?
先日の小菊かぼちゃとちがって、ほくほく系のはず。


小菊姫もかわいかったけど、こちらもかわいい。
ネコ科のウリと並べてパシャパシャ記念撮影。
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お?


ウリにしてはめずらしく、カメラをいやがらない。
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「かぼちゃをもらってうれしいの歌♪」まで披露してくれましたよ。


か〜あ〜〜♪
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ぼ〜ほぉ〜〜♪
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......きまったにゃ。
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そうか?


もういっきょく、いこうかにゃ。
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いや、もういい。


それにしても女将さん、こんな重たいものをまあ、
はるばると、ありがとうございました!
このときのたのしい宴席のもようは、同席してくださったあのお方、
『猫ネコ英語』のこてちさんがルポしてくださっています。⇒




かぼちゃついでに、先の小菊かぼちゃの発信源、
『東北食べる通信』は、読者の行動力もすごいのです。
読んで食べてりゃいいだろう、なんていう人は少ない。

ただいまは、生産者に種を帰そう運動がもりあがってまして、
会津小菊かぼちゃのような伝統野菜の種を絶やすまじと、
食べた人は、食べ終わったかぼちゃの種を洗って干して
生産者さんへ送り返すことになりました。
めんどくさい集荷作業も、ちゃんと音頭を取ってくださる方が現れる。

で、わたくしも、食べ終わった小菊かぼちゃの種を、
薪ストーブのお腹の下で、乾かしました。
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また、おいしい小菊になって、帰ってきてくれるかな?

*

おまけ。

遠野の女将さんたら、「渡すの忘れてましたぁ。」って、
後日わざわざ、追加のお土産を郵便で送ってくださいました。
猫柄のコースターなんですけどね、
それが、うちにあった足袋靴下と同じデザイン。
たしか何年も前に京都で買ったもの。
うれしくなって、並べて撮影しました。
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毎日ひとつ「たのしい」がある。
そんな暮らしができるのは
とってもありがたいことであります。
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だから。
きのうは都知事選の
期日前投票に行ってきました〜。

キミを食う!

★文型【〜のような】



たべられちゃうですよ、きみ。
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さてさて、この愛すべきかぼちゃ、飾っておきたいのは山々なれど、
さっさと食べちゃうのが、かぼちゃと、その生産者、長谷川さんへの礼儀。
蛮勇をふるって包丁を入れました!

縦に切るか、横に切るか、さんざん迷った末、
えいやっ!
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だってー。
どうしたって横に切ってみたくなるじゃありませんか!

まさに花丸ですな。
誘惑に負けて真横に切っちゃった以上、
この花丸の形を生かしたものを作らねば。

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左隅は、玉子ささげという、飛騨の山畑でとれたお豆さん。
薪ストーブでくつくつ茹でたのが、冷凍庫にちょっと残っていた。
同じく半端に残っていたクスクスと、さらに豆乳と玉子をまぜて――

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種とワタを抜いた下半分に詰め、
チーズを乗っけて、オーブンへ。

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むー。
ちょっと乾き気味になってしまった。
蒸し焼きのお湯が少なすぎたかな。
許されよ、小菊どの。

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でも、おいしい♪
果肉は、ほこほこ系じゃなくて、ねっとり系。
舌にまつわる感じが、なんとも言えません。

*

オーブンが働いている間に、もう1品。
ストレートに味わってみたくて、上半分を「花弁」に沿って薄く切り、
多めの油に粗塩、それにローズマリーを一枝添えて揚げ焼きにしてみる。
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むむっ。
......こ、こっちのほうが、断然、んまい!
オリーブオイルとの相性が、いい感じです。
シンプルの勝ち、ってことでしょうか。

と言いつつ、冷蔵庫にあった残り物のサワークリームを乗っけてみる。
ついでに「泡」も、添えてみた♪
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おほほ。
これまたうんまい♪

長谷川さん、ごちそうさまでした!
小菊ちゃんのいのち、ありがたく、おいしく、いただきました!
(上半分の残りは、長谷川さんおすすめのキンピラにしてみました。
 ザラメと濃い口しょうゆで甘じょっぱくして。
 おいしくて、写真撮り忘れました〜。)




ウリは たべないでにゃ!
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『東北食べる通信』は、
「食べる情報誌」なのだ。
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たのしいのだ〜。


ついでなんで、過去の記事を振り返ってみました。
==「ウリ猫と野菜」シリーズ==
  ・すくなかぼちゃ ←おどろきますよ、この巨大さ!
  ・ロマネスコ ←「寒いぼが出る!」と言う方もあり。閲覧注意野菜。
  ・バターナッツかぼちゃ
  ・ズッキーニ

花のごときキミ

★文型【〜のよう(だ/な/に)】






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これにおわすは、小菊かぼちゃ

まさに

可憐かれんな小菊こぎくのようなかぼちゃ

福島県会津若松の長谷川純一さんという方の畑から、
遠路はるばるのご入来。



角度を変えて、真横から見てみましょう。

もも〜ん!
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横顔は、なんだか

王冠おうかんのようですね。



こんなかわいらしいかぼちゃを
どこでどうやって手に入れたかと申しますと――、

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☆・『東北食べる通信』・☆



月々1,980円のゼイタクを始めてみました!
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※このかぼちゃを食べるの記は、次回水曜日に!
※文型の解説につづく。(↓)
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高山の小さな川

 
飛騨高山の川というと、「赤い中橋」のかかる宮川が有名でしょうが、
町の西方にもうひとすじ、苔川すのりがわというのがあります。

宮川より小さいのですが、市街地を外れている分、自然は豊か。
桜の古木が土手に並び、春には川幅いっぱいに花のトンネルを作ります。

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12月下旬のこのとき、さすがに花はありませんでしたけれど、
かわいいもの、きれいなものは、ちょこちょこ見つかります。
これ、何の実でしょう。(マサキ、かな?)


いい風情の小川も流れ込んでいます。
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いったいどんな人里離れたところ?と見えますが、
じつは、
こんな場所。

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それでも、水はきれいです。
こうした流れは、小鳥たちにとっては本流よりも使い勝手がいいらしく、
スズメをはじめ、セキレイの仲間たち、ホオジロなどが、
水場や餌場として、よく利用しています。
冬には、え?!と驚くような珍しい鳥の来ることもあります。

でも......
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駐車場を利用する人たちは、「どぶ」と思っているのかもしれない。
よくゴミが放り込まれています。

実際、一時期(1980年代)、苔川の水は、ずいぶん汚れていました。
急速に宅地化が進み、下水道の整備が追いつかなかったためです。
でも今は、本流も支流も、とてもきれいな水が流れています。
この小さな「湿地」は、驚くほどたくさんのいのちを育んでいるのですよ。
汚さないでほしいなあ。

**

本流にもどります。
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散歩するにはまことによい道です。
車が入らないので、ワンコと歩くのに、うってつけ。
雪の上に、犬と人の幸せそうな足跡が、つづく。

土手は少し前までは、文字通り土の土手、あるいは石組みでした。
だからサワガニなんかもいたし、魚もたくさんいて、
それを狙うコサギやカワセミが、当たり前のようにいました。
それに、カワガラスも。

カワセミという鳥は、渓流の宝石などといわれ、そりゃもうきれいな鳥ですが、
あんがい都会の公園の池にも顔を出したりする、順応性のある鳥です。
でもカワガラスは、そうはいかない。
ほんとうにきれいな流水じゃないと、暮らしていけない鳥です。

それが、いた。

いた、のに、......近年、とんと姿を見かけません。

**

この愛すべき川が、コンクリートで固められはじめたのです。
土手だけでなく、川床まで。
下流からどんどん工事が進んでいます。

虫が住めない。
魚も住めない。
鳥も、消えつつあります。

先の台風で、この川が氾濫したのだそうです。
市民生活を守るためにはしかたがないのだそうです。

でも、いきなり川床と土手の3面をコンクリ張りにしてしまうのは、
あまりに乱暴ではないでしょうか。
ただ水を流すだけの水路にしてしまって、いいのでしょうか。

高山の町は今、たいせつなものを失おうとしているのではないか。
焦燥感を覚えます。

宅地化を制限し、水源涵養につとめる。
田んぼや畑、果樹園を優遇し、雨を受け止める「土の地面」を残す。
――できることは、ほんとうにもうないのでしょうか。

高山もご多聞に漏れず、中心部の空洞化が進んでいます。
この先、人口が大きく増えることもないでしょう。
なのになぜ、郊外の宅地化が止められないのでしょうか。

生き物のためだけではありません。
高山市の観光資源としても、この川は、宝物を秘めていると思うのです。

市街地をコンパクトにまとめ、インフラを集約する。
そして郊外は里山里地の風景を残し、あるいは復元し、
自然資源として、観光資源として、農業資源として、手厚く保護する。

そんなことは無理なのかなあ。
市民の命や財産を守ることが市政の最優先課題だというのはわかります。
だけれど、今の計画はやっぱり乱暴すぎると思います。

河川改修を求める住民、それに応じる行政、そのどちらもが、
この川のもつ価値に気づいていないのではないかと、恐れます。
気づいていたら、こうまで乱暴なことはできないのではないかと思うから。

ヨソ者になった人間がきいたふうな口を叩くなと、叱られるかもしれない。
事はそんなに単純ではないのだと、うっすら、想像もできます。
それでもやっぱり言いたい。

駐車場の裏の清澄な小川を平気で汚す人たちを見ていると、
もしかして地元の人にはこの宝が「見えていない」んじゃないか――
そうとしか思えないところが、あるから。

映画やドラマのロケを誘致できるかもしれない!
そんなうつくしい場所が、
駅から自転車でちょっとのところにあるって、すごいことです。

☆緑の季節の苔川は、⇒こちら
☆秋の高山西郊散歩は、⇒こちら



今の苔川を見ていると、
『千と千尋の神隠し』の、
あの、ハクを思い出す。
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埋め立てられて、
還るべき自分を喪った、コハク川。

高山のお豆さん


暮れに高山の国分寺通りを歩いていたら、産直のお店を発見。
正月のしめ飾りや花餅(こう書いてモチバナと読むことが多い。⇒こんなの)、
そして野菜から乾物まで、多彩な品揃えがたのしくて、
ふらふらと迷い込みました。

季節柄、お豆さんがいろいろ。
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薪ストーブと暮らすようになってから、豆が好きになりました。
というか、豆を料理するという行為が、好きになった。
ふくいくと香る湯気、うまみたっぷりの茹で汁の味わいに開眼した。
あと、「豆を使いこなしちゃってる自分」に酔ってるところも、あるな。
いや、使いこなしてはいない。こなしては、いないのですけれども。
豆を煮る人って、なんだか生活人としてイッチョマエな感じがするのだ。

それに、豆は、目にもたのしい。
ガラス瓶に移して、仕事部屋の窓に並べます。
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例によって従姉のSちゃんが持たせてくれたのも、いっしょに並べる。
左から2番目の白黒だんだら模様の豆は、今回初のおめもじ。
パンダ豆って書いてありました。
煮たらどんなふうになるのかな。
たのしみです。

 
お店の棚には、「ズミ」という小さな果実も並んでいました。
名前は聞いたことがあるけど、見たのは初めて。
初めてのものは、ためしてみるべし!
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野生のりんごっていう感じですかね。
そのままかじってみたら、すっぱい! それにかなり渋い。
お店の人の指示に従い、ホワイトリカーに漬け込んでみました。
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お豆さんのビンと並べて、北向きの仕事部屋に置いています。
氷砂糖はとっくにとけて、ズミもシワシワになってきました。


おいしくな〜れ。
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※1.明日の日曜日は、高山の小さな川をご紹介。
※2.この産直のお店ではそば粉も買ったんですが、
   ちょいとたのしかったその顛末、「つづきを読む」からどうぞ。


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書き初めの書き直し



先日の書き初めで、

ウリ猫は「末広がりの八」の字にいどみました。

が、あんまり上手には書けなんだ。

サカサマでしたし......。



ウリはまじめな猫なので、

再挑戦してみました。





ビシィイイイ〜ッ!

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いかがでしょう?
左右のバランスがちょっとアレですけれども、
「払い」の勢いが、ではなかろうかと。


**

さて、年末年始の写真を整理しておりましたら、
暮れに高山に帰ったときの写真が出てきました。
なんかお見せしないのも損なような気がするので(どういう心理?)、
この週末は、ひさしぶりの高山ネタに、おつきあいくださいませ。

*

新宿を出た高山行き高速バスは、松本から平湯峠を目指します。
その梓川あずさがわをさかのぼる道中には、ダムがいくつもある。
それまで意識したこともなかったんですが、
あの大震災による福島第一原発の事故のあと、改めて見てみたら、
これがなんと、東京電力のダムなんです。

なんだかなあ......
知らないうちにふるさとの山河を壊していたわけだ、ワタシ。
そこで作られた電気を、東京で、のほほんと使っていたわけだ。

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奈川渡(ながわど)ダム


しょぼん。
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それでも原発よりはマシ!
ずっと、ずっと、マシ!


※あす土曜日は、暮れの高山で買ったもの。

切られたぁ。

★文型【持ち主の受け身】



ぱっかん。
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おわかりになりますでしょうかしらん。
おばのひざの上ですのよ。


ひざの上で、くったり、ヘソ天。
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また別の日。
またも、ふにゃらっと、ひざの上。
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ぐっふっふ♪
ひざに乗るのが嫌いなはずのウリなのに〜♪

*

ええ、種も仕掛けもございます。
種明かしをいたしましょう。

この現象が起きるのは――








爪を切られたとき!

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もう どうなっても いいにゃ。
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と、思うらしい。

※文型の説明と、追加の無気力写真。
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取られたぁ。

★文型【持ち主の受け身】




おばちゃん!

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どした?



はこを とられたです。

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え?



ウリのはこなのに。

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あらら......



おじちゃんに とられました。

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あーららら。



オットットはとにかくお日さま大好き人間。
たまの休日がお天気になると、冬でも夏でも、ヘソ天で日光浴。
たいていは庭でグリコと一緒ですが、さすがに今日は外が寒すぎたか。

しかし、日光浴するのはいいのだけれども、
目に紫外線を浴びるのは、あんまりよろしくない。
つねづね、サングラスかけるとか何とかしたまえよ、と注意していたら、
するに事欠いて、こんなことを。


ウリを困らせる悪いヤツに、
成敗のひと押し、えいっ!
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※1.この箱は、以前ご紹介した「箱入り娘」が入っていた箱です。
   ウリと段ボール箱の因縁については、そのときの記事に書きました。
   初めて入るようになってくれた箱なので、思い入れはあるのですが、
   オットの華麗臭がついちゃったし、だいぶぼろくもなってたので、処分。
   現在のウリ箱は、こちら『猫ネコ英語』で、ご紹介いただきました!

※2.今日の文型、「持ち主の受け身」とは、
   「ウリの箱が取られた」じゃなくて「ウリは箱を取られた」という構文です。
   「は?」と思われた方は、次回水曜日にご再訪くださいませ!
   たのしい追加例(ウリにとってはもう一つの受難劇)とともに、
   ご説明いたします!