★文型【...にもかかわらず、...】
けっ。
いかにも悪相の、この灰色しましま。
こやつが、長老家電のパン焼き器に重傷を負わせました。
⇒☆以下、そのてんまつを。
なーんてね。
下手ニャンは
ウリですけれども、動機も犯意もありゃしません。
はい、もとはといえば、おばが、悪い。
その日、冷凍庫の奥から夏の初めに採った青山椒の実が発掘されまして。
手ごろなジャコもあったもんですから、チリメン山椒の作成を思い立った。
「じゃこ〜、じゃこ〜♪」とワッショイ状態の猫を足であしらいつつ、
われながら上手にできたわい、と鼻歌まじりに完成品を容器に詰め、
粗熱が取れるまでと、ふたを開けたまま、
カウンターのパン焼き器の横に置いたのでございます。
そこはいまだかつて
ウリすけが上がったことのない場所でした。
ウリ猫のお膳のすぐ上、らくに飛び上れる高さのカウンターです。
おばの腰の高さほどのカウンターです。
考えてみれば不思議なことですが、
ほんとうに、それまでただの一度も、上がったことがなかった。
だから深く考えもせず、そこに置いて、台所を離れたのでした。
ウリ猫も「ちぇ。」みたいな顔であきらめた、ように見えたのです。
......30分ほどたったころでしょうか。
ドンガラガッシャ〜ン!現場には、パン焼き器があり得ない角度にひん曲がって転がり、
周囲にはジャコが散乱。
猫の姿は、どこにも見えません。
大音響におどろいて、どこかの隅っこで固まっているに違いない。
さてさて、気を落ちつけて、現場検証。
ウリは、やはりカウンターに
上がったのではないらしい。
どうやらロフトのタンスの上から、
飛び降りたらしい。
落差は、2メートルほどもあります。
それを、非常に浅い角度で、タッパーのジャコめがけて飛び降り、
その落下曲線の途中にあったパン焼き器を巻き込んだものと思われる。
もう一度言います。
ジャコを乗せていたカウンターは、高さ1メートルもありません。
おばは思いましたね。
なぜ、飛び上らない?でも、ま、よかったです。
助かるまいと思ったパン焼き器は復活したし、
ウリ猫にもケガはなかった。
割れなかったiwakiのガラス容器もえらいぞ。
そして、何より、
塩気たっぷりのジャコが容疑者の口に入ることもなかった!めでたし、めでたし。
*
ご飯はお鍋でも簡単に炊けるけど(そしてその方がおいしいけど)、
パンを焼くのは、わたしにとっては一大難事業。
しかし近所には、焼き立てパンを売っているようなお店がない。
そんなわけで、炊飯器もないくせに、パン焼き器があるのです。
この記事を書くために、いつ買ったんだっけ?と
保証書のファイルを引っくり返してさがしたら、
「お買い上げ=7年9月」と書かれたのが出てきました。
どう考えても2007年ではありません。
何しろ、「ナショナル製」です。
「7年」とは、平成7年です。
すごいなあ。
とびあがってれば よかったにょか......あっかる〜いナッショナ〜ル♪
==加筆訂正==
前回の記事にいただいたコメントで、ふと思いついて調べたところ、
わが家の最長老家電は、パン焼き器ではなくテレビだったことが判明!
何にしても、どっちもえらいです。
ワタシもあちこちガタが来てるけど、がんばらねば。