2017.02.27 Monday
カワイイの基準
かわいい猫は、
もちろんかわいい。
――けど、
かわいくない猫も、かわいい。
さあさあお待ちかね、
春休み恒例、留学生は見た!シリーズの始まりです。
中級日本語の読解のクラスで、
学期末に留学生に書いてもらった作文を、ご紹介します。
テーマは、
日本人から言われてウムムと思うこと、
何度も同じことを聞かれたりしてウンザリすること、です。
学生の書いた、原文そのままを転記します。
試験時間内に、辞書を見ないで書いたものです。
多少のミスがあったとしても、
そこはネイティブの読解力で読みこなしてください。
(もちろん、本人たちから、掲載の許可は得ています。)
1日目のきょうは、ロシアのEさんです。
いやと言っても、むしろただ私にとって変に見えることは、ある日本人の女子の作法です。子供っぽくナイプなイメージをするのはある日本人の友達によって、かわいいだそうです。一方私の意見は、自分の年齢に応じるイメージのほうがいいと思います。私自身はそのことは問題になるほどではありませんが、日本人の彼氏がいるロシア人の友達はよく自分のイメージと作法が日本人と比べられて、批判されます。
*
まさに、まさに、Eさん、ご明察!
ここで日本語母語話者の方にご注意いただきたいのですが、
カタカナ語の、つまり日本語の「ナイーブ」は、
「純真」とか「世間ずれしていない」など、
どちらかというとプラス評価で使われていますよね。
でも、Eさんは、おそらく原語寄りの意味で使っています。
つまり「世間知らず(のバカ)」です。
昔は「カマトト」ということばがありました。
「ぶりっ子」というのも似たような発想かもしれません。
にっぽんの女子よ、賢くなりましょう。
大人になりましょう。
年相応にふるまいましょう。
自分に正直になりましょう。
生きにくいこともあるかもしれないけれど、
最終的にはその方が楽チンじゃないかと思いますよ。
おやじっぽい猫も、かわいい。
おバカさんのふりしてると、
おバカさんになっちゃうかもよ?
※留学生は見たシリーズ、2人目は来週月曜の予定。
ようやく日本語バナシの復活です。
リハビリ期間ということで、ぼちぼち行きます。