2019.10.31 Thursday
2019.10.30 Wednesday
グリコまつり#1
庭猫時代の
ボリュームたっぷりグリコ。
*
オット氏が珍しく名言を吐きました。
「あー、スッキリしたー。
でも何かポッカリする。」
スッキリしてポッカリ
そうなんです。
グリコのためのあれこれを片づけたら、
部屋がひろびろ〜♪
ビニールシートのない床を
安心して歩ける爽やかさ♪
なのに......
スッキリ気持ちいいのに......
ポッカリ、あいてる。
日に何度か突然襲ってくる
理不尽なポッカリ感。
「もう会えない。」
たび重なる婆さま猫の粗相に、
「いい加減にして!」なんて
燗尺玉を投げつけた日もあったくせに
何なのか、自分。
かなしいのか?
かなしいんだな?
――というわけで、
オバのリハビリを兼ねまして
グリコまつり(=祀り)を
開催いたします。
おつきあいくださいませ。
*
まずは、基礎知識。
ご常連さんには周知のことですが、
グリコがどんな出自の猫だったかは、
こちらをご一読くださいませ。
↓
2010年暮れのある日、
庭のスズメ食堂に登っていました。
いえ、スズメを襲うためではなく、
パンくずを食べに!
ニャンタがいたころから
わが家の庭をトイレにしていた猫です。
まーなんて図々しい!
と追っ払っていたのですが、
さすがにパンくず襲撃は、おかしい。
で、ご近所さんに聞いてみたところ
飼い主さんが入院なさって、
家を出されたらしいことが判明。
以来、正式に食客に迎えた次第。
とにかくヒトが大好きな猫でした。
そんな猫を寒空にほっぽりだしたのも
また、ヒトなのに。
ひざは乗るものである。
(もぐるもんじゃないのよ、そこの灰色!)
※以下、各写真の下の日付をクリックすると
過去記事に飛びます。
ヒトが庭に出ると
とにかくつきまとうので、
こんな恐怖の1枚も撮れました。
薪割りのジャマ!
外は危険が多い。
夏は蚊のえじき。
冬は寒い。
オット氏が
夏も冬も、帰宅後30分は
庭にイスを出してご奉仕しました。
それと並行して、
何度か家猫化も試みたのですが――、
しっぱい。
自前の防寒着が高性能だったこともあり、
なかなか成功しませんでした。
春になれば、お日さまに完敗です。
まして、
5月の庭には勝てません。
あすは、後編。
どうにかこうにか
家猫になってからのお話です。
2019.10.27 Sunday
ありがとうございました。
艶ピカ、むちむちグリコ。
(撮影=こてちさん)
猫ネコ英語のこてちさんが、
グリコのことを記事にしてくださいました。
(上の写真をクリックすると記事に飛びます。)
グリコのからだは、さいごの2日で
一気にぼろきれのようになってしまいました。
その姿が目裏から消えなかった飼い主は、
このふっくらやさしい笑顔のグリコを見て、
ほんとうに救われる思いがしました。
そのことをこてちさんにお伝えしたら、
改めてこの写真を送ってくださいました。
読者のみなさまにとっても、
最晩年のグリコの写真数葉は、
かなり痛々しく映ったかもしれません。
どうぞ、このふくふくグリコで
記憶の上書きをなさってください。
そう思って、転載させていただきました。
(こてちさん、ありがとうございました。)
*
木曜にはカリカリもよく食べ、
晩の「ぎうにうのお湯割り」タイムには
小走りにお膳に駆け寄る勢いでした。
それが翌金曜の朝には
妙に静かになっていて、
お昼ころには立てない状態に。
さいわいなことに、
その金曜はオット氏が休みでした。
オバがしごとに出ているあいだ、
ずっとオジガハラで過ごしたそうです。
そしてその晩も、
しごとイスで共寝しました。
明けて土曜には、
いよいよぴくりとも動かなくなり、
抱っこするさえ痛々しくなったので、
そっとざぶとんの上に移し、
たまに人の手で寝返りを打たせました。
夜は、オジのしごとイスに寝かせ、
オジは別の寝椅子で寝ました。
夜中の3時半までは
ゆっくり息をしていたそうです。
あくる朝、オバがのぞいたときには
すでに旅立った後でした。
日曜日でしたから、
その日のうちに空に送りました。
1時間半ほどかかります、と言われ、
お骨になるのを待つあいだ、
オジオバは近くの里山を散歩しました。
――
最後の最後まで明るくワガママだった。
秋はオバに泊りがけのしごとがあるのを
みごとにどの日も回避してくれた。
遅い夏休みにも懸念なく行かせてくれた。
本格的に「寝ついた」のはわずか2日、
それもオジガハラが家にいられる日だった。
めったにないそのチャンスを逃さず、
しかも病院に連れて行こうなどと
飼い主が無駄なあがきをせぬよう、
ひと思いにアキラメをつけさせた。
そうして、
穏やかな日曜の昼下がり、
こんなにゆっくり見送らせてくれた。
――
キンモクセイの香る野辺を歩きながら
そんなこんなを話し合い、
グリコ、案外イイヤツじゃん!
身勝手婆さまとか言ってたけど、
最高に配慮のできる猫だったな!
――という結論に至りました。
**
お見舞いのコメントをお寄せくださった
こてちさん、三毛猫さん、藏ゆさん、ж∫цжさん、
misaさん、きゃろりんさん、ぽぽろさん、
chieさん、kosimotoさん、solo_pinさん、
おっチョコさん、nonojiさん、pcommeparisさん、
クラ・らさん、ぷりさん、kitcatさん、Aさん
ほんとうに、ありがとうございました。
とてもうれしかったです。
こんなに温かなおことばをいただけるのも
あの黒っぽい姐さんのおかげと思えば、
グリコにも改めてアリガトウを言わねば。
死ぬ死ぬ詐欺の常習犯だったので、
とうに覚悟はできていたつもりでしたが、
いざ逝かれてみると、案外ダメでした。
お一人お一人にお返事を書こうとすると
まだジクジクしてしまうものですから、
まとめての御礼になってしまいますこと、
どうかお許しください。
今少しリハビリが必要かもしれませんけれど、
猫な日本語はまだしばし続ける所存にて、
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
2019.10.21 Monday
グリコ旅立ちました。
10月20日未明、
グリコが旅立ちました。
(2018年10月撮影)
夜間看護を買って出たおじちゃんが
ちょっとウトウトした隙に
そっと出発したようです。
彼女らしくもない。
でも、その前の晩は
朝までずっと抱っこしてもらったし、
丸二日、たっぷり甘えられたから、
きっと淋しくはなかったと思います。
(2017年12月撮影)
小さな花束を作って持たせました。
ホトトギス、メド―セージ、イヌタデ、ミズヒキ、ゲンノショウコ。
庭猫時代に親しんだ花たちです。
もちろん、
小さなお弁当も持たせました。
何しろ食いしん坊さんでしたからね。
2日前まで旺盛な食欲を見せていました。
*
じゃあね。
(2018年10月撮影)
いっしょに暮らしてくれて、
ありがとう。
**
ニャンタを喪ったときと違って、
足摺りして泣き喚きたいような
はげしい悲嘆はありません。
でもやっぱりかなしい。
穏やかに、かなしい。
少しお休みをいただきます。
グリコを応援してくださったみなさま、
ありがとうございました。
2019.10.18 Friday
はごろもさん
バッテン座り。
飼い主的には
花丸、二重丸のポーズ♪
*
おまけは、
台風対策時のしごと部屋。
読み猫さんは、泰然自若。
その翌日。
外しておいた網戸をつけ直して
部屋に戻ると、
お客さんが来ていました。
アオバハゴロモさん。
あの暴風雨をよく凌いだねえ。
**
鳥たちは被害甚大だったようです。
落鳥がかなりあったもよう。
外暮らしの猫たちも、きっと......
無事だったことの感謝を、形にする方法。
↓↓
台風第15号による千葉県災害への支援募金
令和元年台風19号緊急災害支援募金
2019.10.16 Wednesday
グリコ、隠居所へ。
お膳にはさまる
異な物体。
食後のグリコさん。
枕にしている箱には、
薄手のペットシーツが入っています。
マダムのおむつです。
さんざん迷いましたが、
このほど、こんなところに
ご入居願いました。
灰色しましまのウリ、
お見舞いに訪れる。
*
グリコの粗相が問題になり始めてから、
数えればもう2年以上になります。
飼い主は、その間ずっと、
ケージに入れちゃいたい誘惑と
戦ってきました。
ギクシャクした動きながら、
家じゅうを自由に歩き回る老女。
それを閉じ込めるなんて、
非道なことに思えました。
しかし、ここ数か月は
「グリコのプライド」と
「居住環境の衛生」が
いよいよ両立しがたい事態に。
あわただしい朝の出勤前、
彼女の後始末だけで30分。
くたびれて帰宅してからも、
部屋の惨状をきれいにするのに1時間。
さっきしたばかりだからと油断していると、
思わぬところに湖ができていて、
ぎゃ!
もーだめ。
台風19号が迫る前々夜、
ついに音を上げて、
ケージを用意しました。
そうしたら、
自分からするっと入ってくつろいだ!
こんなことなら
もっと早く入ってもらうんだった。
ヒトがそばにいられるときは
「お散歩」につきあいます。
食事も、なるべくこれまで通り、
外のお膳で召し上がっていただく。
これは幽閉ではなく、
隠居である。
飼い主にそう思わせてくれて、
ありがとう。
目ヂカラは、健在!
飼い主孝行の
わがまま婆さま。
↓一人ひとりは少額でも、集まれば大金!↓
令和元年台風19号緊急災害支援募金
2019.10.14 Monday
わがこと
★日本語「無駄」
台風19号が去った朝。
被害に遭われた方々に
心より
お見舞い申し上げます。
わが家の備えは、
ほんとうにありがたいことに、
無駄になりました。
植木鉢を片づけ、
自転車は倒して薪割り機にくくりつけ、
ストーブの煙突トップを外して収容。
網戸もすべて外して、収容。
窓にはありったけのテープを総動員。
冬のカーテンも吊るしました。
備蓄用ポリタンクの水を詰め替え、
家じゅうのポットや水筒にも水を詰め、
詰め替えた水はお風呂にためました。
猫らのキャリーも用意。
(ありったけのテープ、の芯。)
そして、
外が暗くなるころ、ふと思いつく。
もし電気が止まったら
腐らせるだけになる......。
で、
冷蔵庫のゴボウやナスを調理。
警報発令を知らせるスマホ、
耳を圧するような雨音、
よく聞き取れない防災無線、
――非常に場違いなことをしている
という自覚はありました。
でも、
台所に立っていると
何だか勇気が湧いてきましたよ。
*
台風一過の青空に、
ウリのお鼻がぴっかぴか。
誰にともなく言いたい。
ありがとうございました。
2019.10.11 Friday