ほめるなら最後まで!



この花は、何でしょう?

P2220079.JPG



ちょっと引くと、こう。

P2220077.JPG

そうです。きのうのホトケノザです。
アップで見ると、すばらしくゴージャス♪


花


春休み恒例、留学生は見た!シリーズ、

「日本人にしょっちゅう言われてちょっとウンザリなこと」

2日目は、中国のCさんです。

 
 日本に来てから3回日本人の家に伺ったことがあります。毎回会ったばかりのとき、「日本語が上手ですね」と言われました。一緒に話したり、ご飯を食べたりしたあと、別れるとき必ず私に「日本語頑張ってくださいね」といいました。別にいやな感じはないですが、ちょっと日本語会話のテストを受けたあと不合格だと言われると同じな感じがある。
  初めて会うとき外国人にとって簡単なあいさつと会話ができる程度は上手だと思うこと理解できます。でも日本語は本当にまだ下手で、ほめられてもちょっと恥ずかしいです。そして長く話したあと本当に上手ではない、と分かったあと私に「頑張ってください」と言ったとき、私にとって私ちょっと傷つく感じがあります。


ドッキリ!

でも、これは明らかにCさんの誤解だと思います。
「本当に(⇒本当は)上手ではないと分かった」からではなく、
「これから頑張ってね」というつもりの発言だったと思われます。

それなのに、Cさんを傷つけてしまった......

こういう「頑張ってください」、
つい、言っちゃうんですよね。
気をつけねば!

 

猫をほめるときも
最後まで気を抜いちゃダメよ。




しっぽまで ちゃんと ほめるにゃ。
ブログランキング・にほんブログ村へ
 
※あしたは、フランスのTさんです。

ほめすぎ注意。




裏の空き地に、ホトケノザが咲きました。

P2220069.JPG




ニャンタがよくお散歩した空き地です。

P2220081.JPG


花


さて!

今週は、春休み恒例、留学生は見た!シリーズです。

中級日本語の読解のクラスで、
学期末に留学生に書いてもらった作文を、ご紹介。

テーマは、
「日本人にしょっちゅう言われてちょっとウンザリなこと」

学生たちの書いたものを学外に持ち出せないことになったものですから、
わたくしが転記しましたけれども、学生の書いた、原文そのままです。
辞書なしで、ここまで外国語が書けるって、すごいなあ、と思います。
(もちろん、本人たちから、掲載の許可は得ています。)


1日目のきょうは、ドイツのMさんです。
 
僕にはあまりそういうことないですが、強いて言えば「日本語はお上手ですねぇ。」と言われることですね。勿論、ちゃんと話してから言われたら嬉しいですけど、大体「こんにちは」や「ありがとうございます」のような表現だけを言うと言われると余り褒め言葉の感じがしません。漢字のことは同じようです。少しだけ難しい漢字、例えば定食屋さんに書いてある案内、の読み方を聞かれて読めれば「すごいね!」のようなことを言われることも余り好きではないです。日常会話に必要ではない場合なら誇りも思いますが、こういうことは大体基本的だけなので、褒められても嬉しくは思いません。纏めて、日本人は褒めすぎると思います。



日本語学習者の書く日本語の文章を読みなれていない人は、
もしかしたら「ちょっと不自然な日本語」に目が行きがちかもしれません。
でも、この作文からは、Mさんの日本語力の高さが見てとれます。

たとえば、読点の使い方。
「少しだけ難しい漢字例えば定食屋さんに書いてある案内の読み方」
(  )の代わりに、読点でサンドイッチにしています。

それから、「は」の使い方。
「褒められても嬉しく思いません。」
すばらしい!

それに......
「褒める」とか「纏める」とか、ワタシは書けません!


やるじゃないのよ。




すごいですにょ。
ブログランキング・にほんブログ村へ
 
※あしたは、中国のCさん!

そうは言っても




ほめられるのを待っている猫。

P1190893.JPG



 

さて、

留学生は見た!

5日目は、インドネシアのAさんです。

 「日本語お上手ですね」とよく言われました。日本に来る前にインドネシア大学の先生に「それは多分おせじなんだから、調子に乗らないでね」と言われましたから、特に嬉しくもいやでもなかったです。日本人に日本語で話しかけると、マナーとして、そう言われると思いました。
 しかし、もっと色々な日本人と知り合って、そう言わない人もいると分かりました。特に年下の人や海外人になれていない人などと話した場合です。私がおかしいことを言ったら、相手はすぐとまどってみせます。そうされると、とても申し訳ない気持ちになって、自信を失ってしまいます。それに対して、私の日本語に間違いがあっても、「日本語お上手ですね」と言ってくれた人々の気づかいに気が付きました。こんな私の話を聞いた上に、おせじまで言ってくれて、本当に嬉しいことです。





わたしの知る限り、Aさんは冷めた皮肉を言うような人ではありません。
ですから、この「おせじまで言ってくれて嬉しい」というのは、
Aさんの本心なのだと思います。

やっぱり人間、誰だって、努力の結果をほめられればうれしいし、
ほめられることが、前に進むためのエンジンになるのだと思います。
空疎なおせじはだめだけれど、そこに励ます気持ちがあれば、
その「おせじ」は、心にちゃんと響くのだと思います。

だから日本人のみなさん、
日本語学習者の日本語をほめたくなったら、どしどしほめてください。
どうぞ遠慮なく、誠心誠意、ほめてください。



以上、5人の留学生の作文をご紹介しました。
外国語でこれだけのことが書けるって、
ほんとに、みんなすごいなあ。
心から、そう思います。

ほかにもご紹介したいおもしろい作文があったのですが、
過去にご紹介したものと内容的に重なるところがあったりしたため、
今回はこの5人を選びました。

みなさん、ほんとうに、ありがとう!
元気でね。
いつかまた日本に帰ってきてください。





さてさて、ウリすけをほめねば。



かわいーねー♡

P1190295.JPG

どんなにおバカな顔しててもっ。


 猫押し→

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ←日本語押し


※きょうからほぼ8月いっぱい、(たのしい)しごとで、家を離れます。
 (しごとのナカミについては、そのうちお披露目しま〜す。)
 留守のあいだ、猫々しい話ばかりになりますが、毎日更新!の予定です。
 いただくコメントは、日々の大きなたのしみです。
 お返事は遅れがちになると思いますが、どうかお寄せくださいまし。

紙一重(かみひとえ)





足を長く見せる方法が、あるんだそうです。




おしえてあげるにゃ。

P1200004.JPG

 




さて、

留学生は見た!

4日目は、スリランカのAさんです。
 

 日本人に言われるコメントや質問によって、気持が違うと思う。例えば「日本語が上手ですね」、「日本に慣れてよかったですね」などを聞かれると、本当にうれしくて、もっと日本語を勉強したくなる。しかしただ一つ二つの言葉だけ使っても(あまり話さなかった時も)「日本語が上手だね」と言われたら、「あれっ、私あまり話さなかったのにそう言える?」のうような気持ちがする。少しいやになるのは、時々日本人は「目が大きいね」「足がながいね」「背が高いね」と言われる時だ。なぜかと言えば、このような表現が母国ではあまり使わないからである。初めて日本人に「足がながいですね」と言われた時、私はとてもびっくりして「えっ! 私の足、変に見える!」のような気持がしてしまった。




だって!と、その日本人は反論するに違いありません。
だって、足が長くて背が高くて目が大きいなんて、いいことじゃん!と。
本心からほめてるのに、何がいけないの?と。

でも、これはやっぱりイケナイことだと、わたしも思います。
セクハラと紙一重かみひとえじゃないかなあ。
たとえ相手が同性でも。

ちなみに、わたしの肉体にはほめるべき点がひとつもなく、
ほめられたこともないので、これは想像するしかないのですが、
もしも自分の体にきれいなところがあったとしても、それが
努力で改善したのでもなく、改善できることでもない特徴だとしたら、
たとえほめられても、うれしくないんじゃないでしょうか。

それに対して、立ち姿がきれいだとか、歩き方が元気でいいね、とか
話し方が耳に心地いいとか、そういう、自分でコントロールできる美点は、
ほめられたらうれしいだろうと思います。(と、これも想像。)

ですから、日本人のみなさん、
日本人とは肉体的形質が異なる国の人と接するときには、
たとえその人が絶世の美男美女だったとしても、
うっかりほめないで、このAさんのことを思い出してください。






ではウリ先生に教えてもらいましょう。
足の長さは、努力で何とかなるものですか?





あごを あげるです!

P1190995.JPG
おぅ......


 猫押し→

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ←日本語押し


※あしたの最終回は、インドネシアのAさんです。

理由



そんなとこで何してるの?
どうしてそこにいるの?

P1190328.JPG





さて、

留学生は見た!

3日目は、ミャンマーのTさんです。
 
 日本へ来て日本人によく聞かれたこととしては、「どうして日本に来たのか」という質問があたまに残っている。多くの人にも、好き、きらいでもない、ただの「はじめて会う時のあいさつ」みたいな質問かもしれない。が、日本のこととして日本語しか分からなかった私にしては、ちょっと答えにくい質問だった。しょうじきに「しょうがくきんをもらったから」といえばいいのだろう。まわりをみると、みなが自分なりの日本へのきょうみをうれしく表している。聞かれるたびに困まる質問だった。自分のことやかんそうをしょうじきにこたえても、質問する人がむかづくこたえになるかもしれない。





ああ、これは、「日本語を勉強している外国人に聞きたくなること」の
トップ10に、まちがいなく入る質問でしょうね。

そうして、質問する方は、何らかの期待を持って、聞くんですよね。
先端技術? 伝統文化? ファッション? サブカル? ねえ、何?
そんなワクワク顔の日本人に、「奨学金をもらったので。」とは、
うーむ、たしかに答えにくいでしょうねえ。

でも、わたしはTさんが日本語を勉強してくれていることが、
ただそれだけで、うれしいです。
きっかけは何でもいいです。
「なりゆきで」でもいいし、「なんとなく」でも、かまいません。

「日本のこととして日本語しか分からなかった」Tさんが、
国へ帰ってからも日本や日本語とのかかわりをつづけてくれたら、
ますます、うれしいです。
「せっかくここまで来たからもったいない」というだけの理由でも、
むかついたりは、しませんよ〜。

そうして、いつかそのうち、すてきな理由が見つかりますように!
日本語を「つづける」理由が!





ウリすけがそこにいる理由は、
そこに古タオルが置いてあったから。
P1190324.JPG
のるべし。


 猫押し→

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ←日本語押し
 
※あしたは、スリランカのAさんです。

聞いてます!





毛づくろいに夢中のウリすけ

P1190865.JPG



声をかけても、見向きもしません。
P1190854.JPG


 


さて、

留学生は見た!

2日目は、タイのSさんです。

 私は来日以来、国にいる時よりも日本人と会話する余裕が増えてきた。私の母語のタイ語と日本語の大きな違いはあいづちです。日本人と会話した最初に、いつも日本人に「聞いているかな」「言ったことが分かるかな」と言われた。なぜ相手がそう思っているのか私はよく分からなかった。そこで、チューターさんに聞いてみた。チューターさんによると、私は会話の時、ただ相手の話しをじっと聞いて、あまり反応しないせいかという。つまり、あいづちをあまり使わないということだ。そうすると、相手は自分の話を聞いてもらっているかどうか分からなかったので、ただ聞いてかくにんするそうだ。やはり、私は「そうですね」とか「なるほど」などをあまり使わないことに気づいた。相手を自分の話を無視されたと考えさせるなんて、あやまりたい。今はもう慣れてきたので、よく使うようになった。たまに、話し方が日本人ぽくなったと言われることがあって、うれしかったです。やはり、違う国の人とコミュニケーションには相手の文化を分かることがとても大切なことだと思うようになった。





「相手自分の話を無視されたと考えさせるなんて、あやまりたい。」
いかにも、やわらかな雰囲気のSさんらしい感想です。

あいづちって、難しいと思います。
適切なあいづちを、適切なタイミングで入れるのは、日本人でも難しい。
初対面なのに、フォーマルな場なのに、
妙になれなれしい感じの「うん、うん」を多用する人もいて、
「そのあいづちは、やめて!」と言いたくなることも、しばしばです。

でも、まるきり無言でいられると、やっぱり不安になります。
相手が外国人(=日本語学習者)だったりすれば、なおのこと、
つい、何度も「聞いてる?」と、確認したくなるでしょう。
でも、そうされた学習者のほうは、
自分の日本語理解力を低く見られたように感じるでしょう。

学習者側の「自衛手段」としては、声は出さなくてもいいから、
とにかくうなずいたり、あるいは首をかしげたりして、
「ちゃんと聞いてますよ!」というアピールをすること。

そして、うん、相手の日本人も、ちょっと努力したらどうでしょう。
理解確認の衝動を、3回に1回程度に抑える!というふうに。






ねえ、聞いてるの?
P1190864.JPG
とりあえず、うなずく


 猫押し→

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ←日本語押し
 
※あしたは、ミャンマーのTさんです。

ヨーグルトといえば




今週は、ひさびさに、あのシリーズを復活させます。


留学生は見た!


P1200114.JPG
グリコが注視しているのは、灰色しましまの行方。)

*

千葉大学の読解のクラスの留学生たちに、
「日本人によく聞かれる/言われること」
というテーマで書いてもらったものを、ご紹介します。

もちろん、本人の了解は得てあります。
読みにくそうな個所に、少しだけ読点「、」を補いましたが、
あとは、文字遣いも含め、すべて原文のままです。

きょうから5日連続で、お届けします。




では、第一弾は、ブルガリアのMさんです。

 「国はどちらですか。」ときかれたら、「ブルガリアです。」と答えると、ふだんは次のようなリアクションをうけます。「あ、ヨーグルトの国ですね。私は飲むヨーグルトが大好きです」というセリフです。その新しい友人が私が生まれた国についてひとことを知ってくれるのはもちろんうれしいですが、やはり少し違和感を抱いています。
 一つの理由があります。それは日本で飲まれているヨーグルトがブルガリアのしおからい飲むヨーグルトとことなって、味が甘いからです。国ではその甘い飲み物はそもそも子供向けで、大人が飲もうとしたら、まわりの人が笑ってしまうかもしれません。しかし、日本人が子どもからろうじんまで甘い飲むヨーグルトが好きになって、しかもでんとうてきなブルガリアの味として思われてしまうなんて、面白いだと思います。





それちょっと違〜う!と思っても、自国のものが海外で愛されているのは、
やっぱりうれしいですことよね。
すしだって、ラーメンだって、そうでしょう。
もちろんホンモノを伝える努力もするべきだとは思いますが、
「そんなのはほんとうの和食じゃない!」などと、
目くじらを立てるばかりでは、さびしいと思います。

ちょっとずれたりねじれたりしながらも、
異国の人々に受容されていくのは、それが愛されていればこそ、でしょう。
Mさんのように、そうしたズレを面白がる柔軟さはたいせつだと思います。

話は変わりますが、ことばも、同じではないでしょうか。
学生たちが来日したての学期初め、互いの共通言語を探りあう段階では、
休み時間の雑談などにも、やはり英語が使われることが多いのですが、
学生たちの間に飛び交う、お国訛りの「いろんな英語」を聞いていると、
ああ、いいなあ、って思います。

私の耳には理解困難な英語でも、学生たちはじつにたのしそうなのです。
ことばの渦に飛び込んでみることが、まずは大事なんだな、と感じます。

学期の終わりごろには、共通語が日本語に変わっているのも、うれしい。
まあ、ちょっぴりねじれたりずれたりはしているかもしれないけれど、
ちゃんと通じるし、冗談を言い合って笑えたりするのです。
すばらしい!




で、グリコさん、ヨーグルト、食べない?
P1200116.JPG
すたこらさっさ〜。


 猫押し→

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ←日本語押し
 
※あしたは、タイのSさんです。

一般参賀に行ってみた!



P1080403.JPG

きのうお見せしたこの馬の鈴のために、留学生が作文を書いてくれました。
ドイツのDさんが体験した、一般参賀のお話です。
ほかにもワッハッハな話を書いてくれた人はいたのですが、
残念ながら「日本の年末年始」ではなかったりして、条件にかなわず。

一般参賀というのは、天皇ご一家に新年のお祝いを言うために、
人々が皇居に集まる行事です(☆宮内庁のHP)。
人波にもまれるという状態が大の苦手のわたくしには、とうてい参加不能。
えらいなあ、Dさん。
そして、それをこんなふうに外国語で書けるっていうのも、すごい。
小さなミスはありますが、本人の了解を得て、原文のままご紹介します。



2014 年の一月二日に、日本に遊びに来た彼氏と一緒に、天皇のお正月挨拶を聞くために皇宮に行きました。そこで人だらけでした。すごく込んでいたので、皇宮に入 る前に、かばんの検査とボディーチェックがありました。彼氏が危うく入れませんでした。彼のかばんの中に友達のためのワインボットルがありましたから、警吏が彼を入らせたくなかったんです。私が説明したおかげで、やっと彼がは入れました。でも、人がたくさんすぎて、進むのは難しくて、 ほかの日本人もあまり親切ではありませんでした。

その上、天皇の出現は後一時間半であり、待たなければなりませんでした。人がもっと、もっとついて、いつかぜんぜん動けなくなってしまいました。立ちっぱなしで、すごく疲れていたんです。

一時半後、とうとう天皇が表しました。ほかの日本人が日本の国旗をあげ、快哉を叫びました。私たちは良かったから、天皇と天皇のご家族を良く見えました。彼氏が背がとても高いので、彼の後ろに立っている日本人が愚痴ていること、とても面白かったです。

天皇が挨拶して、私たちが思った反して、全部の出現が五分ばかりかかりました。天皇が遠ざかりました後で、何百人もの人が一度に帰って、駅まで行くのは、一時間ぐらいかかりました。とてもつらかったが、本当にいい経験でした。

*

Dさん、ありがとう!
前後2時間半かかったのに、5分しか会えなかったんですね。
 ※「も」や「しか」を使うと、言いたいことがもっとはっきりしますよ。
人ごみの中で日本人に冷たくされたとのこと、みんなイライラしてたのかな。
「前の外国人の背が高くて見えないよ。」なんて文句を言っていた人は、
Dさんが日本語のわかる人だとは思っていなかったんでしょうね。
ま、ワインが無事で、よかった、よかった♪



**

お正月散歩の、おまけ写真。
こちらは、正月3日の、それも夕暮れ間近、人影まばらな境内にて。

拝殿前のロウソク。
P1080327.JPG


この日、もうロウバイが咲いていました。
P1080349.JPG


寒いけど、光は春!
にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ 

さあ大きく胸を張って



もうちょっと自信もてば?

P1010404.JPG


「留学生は見た!」シリーズ、今回のしんがりは、
インドネシアのCさん
です。

P1040593.JPG

下に書き写します。


私は、よく「日本語お上手ですね」、「へえ、なぜそのまんが/アニメを知ってるの」、
「国ですしをよく食べていますか」などという質問やコメント日本人に
よく言われたことがあります。そういうことを言われても、べつに
うれしいとかいやだとか、そういう気持ち全くかんじられません。しかし、
気になることは、日本人は自国の文化やとくちょうなどが他
の国々にすごく人気があるのを知らないことです。特に、
日本が大好き日本留学している外
国人たちがある一つ、二つ日本のことについてくわしいのは、
それほどびっくりすることでしょうか。



そうなんですよ。
留学生に接していると、彼らの「日本力」に驚かされることが多々あります。
しがないオバサン日本語教師が知っている「日本」より、
はるかに広く、深く、新しく、濃い「日本」を、彼らは知っているのです。
そして、それを愛してくれている。
だからこそ日本を留学先に選んでくれたわけですね。

日本を、取り戻す!
と息巻いている安倍首相の言う「日本」がどんなものなのか、
ワタシは不安でいっぱいですが、
日本が好きで日本に来てくれた留学生たちが好きだという日本は、
信じていいと思います。
胸を張って、信じていいと思います。


明日の「おいしい」を信じつづけるウリ
P1040592.JPG



ありがとう、Cさん。
いつかまた日本に「帰って」来てください!
にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ

今回の「留学生は見た!」シリーズは、これでおしまいです。
授業に参加してくれた留学生のみなさん、ありがとうございました。
国へ帰る人、もう少し日本で勉強を続ける人、
この暑さに体をこわさないように、気をつけてくださいね。

あしたは、小さなおまけ記事の予定です。

ビールとソーセージ



まーた、その話?
 
P1010405.JPG



さて、次も「日本人によく言われること」ですが、
きょうのお題は、「日本人が見た○○人」。
われわれの内なる偏見について、
ポーランド生まれのドイツ人、Oさんが書いてくれました。

P1040604.JPG

下に書き写します。


日本でドイツ人について「ビールとソーセージが好き」というイメージがよく出てくる。けど、
ドイツ人と言ったからといって、ビールとソーセージが好きなわけではない。今年の
ドイツ人の留学生の中で一人しかビールを飲まない。ところで、「日本のビール
とドイツのビールと比べると、どちのほうがうまい」という質問がよく聞か
れた。ドイツでは100以上のビールのブランドがあるから、ドイツ人にとって
その質問は答えにくいである。どんなドイツのビールとどんな日本のビールと
比べればいいかという感じがよくある。そして、私はビールの味が
きらいから、ビールを飲めない。まして、いろいろなビールの味を比べるは無理だ。
その上、ソーセージもあまり食べない。



なんてもったいない......
というのが、これを一読した教師Sの最初の感想だったことはさておき、
なるほどなるほどと首肯される指摘ばかりです。

もしも「日本のスシと韓国のスシとどっちがうまい?」って聞かれたら
そりゃ、悩みますよね。

それにしても、うーむ、100以上の銘柄のビールがひしめくドイツ。
Oさんも、少しぐらい飲めばいいのに......
(ここだけの話、「今年のドイツ人の留学生の中で一人しか」は、Rクン?)


Oさんは、とても「音読」が上手です。
細かい発音には、やはり外国人っぽいところもあるけれど、
まっすぐに意味を伝える読み方のできる人でした。
日本語ネイティブでも「声に出して読む」のが下手な人はたくさんいます。
発音と、「伝える力」は別物なのだと、Oさんを見ていて思いました。
Oさんは将来どんな道に進むのかしら。
たのしみです。
にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ

あしたは、インドネシアのCさんです。

信じていいですか?




それ、ほんき?

P1040589.JPG



ひきつづき、「日本語お上手ですね。」について、留学生が思うこと。
きょうは、ドイツのUさんをご紹介します。

P1040596.JPG

下に書き写します。


私は日本に来てから、よく「日本語お上手ですね」と言われました。
最初はうれしかったけれども、今その気持ちが少し変わりました。
なぜなら、私「こんにちは」だけを言おうが、長い会話をしようが、
反応はいつも同じだからです。「こんにちは」だけが言えるからといって、
日本語が上手だとはかぎらないと思うので、日本人私に
「日本語お上手ですね」と言う時、私は「これはうそかもしれない」
と考えてしまいます。たかがあいさつをしただけだった(のにほめられた)ので(は)、日本人のほめること
の効果が出ません。日本語を上達したいというのは、私日本に留学する
ことにした理由の一つなので、もっとしょうじきな反応ありがたいんです。



ああ!
「これはうそかもしれない」なんて!

Uさんは、とても優秀な学生です。
ここでも、「〜しようが」「〜からといって」「〜とはかぎらない」など、
習いたての文型を自在に使いこなしています。
そんな学生に、こんなことを思わせてしまうなんて!

ほめる、という行為を惜しんではいけないけれど、
お世辞だと思わせるようでは、ちっともほめたことにはなりません。
きちんと、「しょうじき」な気持ちで、ほめなければ。



ほめるときは全力でほめてほしいウリ
P1040649.JPG



Uさんは、「行間ぎょうかんを読む」のがとてもうまい人でした。
(本気でほめていますよ!)
これからもどんどん読んで、
好きな日本語作品を見つけてくださいね。
にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ


そうそう!

Uさんは、アメリカのKさんといっしょに、
ちばねこの活動に参加していました。
千葉大学構内に住む猫たちの世話をするサークルです。
日々のご飯当番から、不妊・去勢手術、傷病の手当てまで、
Kさん、Uさん、ありがとうございました!

あしたは、同じくドイツからの留学生、Oさんです。



帰って来た、ミタ!



ちゃーんと見てるわよ。

P1010414.JPG



昨夏、思いつきのようにして立ち上げた留学生は見た!シリーズ
わずか3回で休止しておりましたが、久々に復活させます。

今学期も、千葉大でわたくしの読解のクラスに参加してくれた留学生に、
読んだものに関連するテーマで、考えていることを書いてもらいました。
どれもおもしろかったのですが、そのうちから4点、みなさまにご紹介します。
※当ブログに転載することについては、本人の了解をもらっています。
※今週は、毎日更新(一部予約更新)の予定!


まずは、オーストラリアから来た、Jさん
お題は、「日本人によく言われること」です。

P1040601.JPG

写真では読みにくいと思いますので、下に書き写します。
最小限の訂正を入れました(赤字と灰色部分)。


日本人とはじめて話すときによく言われるコメントは「え、日本語が
ほんとうに上手ですね」だ。私にとって、これはとてもいやだ。なぜかというと、
3つの理由がある。まず、私はもう9か月ぐらい日本に住んでいて、じこ
しょうかいすらできないということはありえないと思う。店で注文するとき、
「〜おねがいします」とだけ言っても、スタッフはよくはっとする。次に「上手だね」
言われると、「ちょっとー、私が日本語ができないと思っていたの」と感じる。
最後に、私の国には英語がペラペラ外国人が多い。私にとってそのような人たちに
「上手だね」とコメントすることはとてもしつれいなことだ。まとめとして、
日本人は「この外国人日本語が上手だね」と思っときに、言おうか迷ったら
言わない方がいいと思う。仲よしならいいが、知り合い程度の人には言わない方がいいと思う。



いかがでしょう。
心当たりのある日本人は多いのではないでしょうか。

ほめるというのはむずかしい行為です。
少なくともひとの能力に関わることについて「上手だ」と言うのは、
ともすれば、「完璧ではない」と思っていることの裏返しですものね。
気をつけなくては。


Jさんは、自分の意見をしっかり持っていて、それをはっきり言える人。
いつも、クラスでの議論を活発にするきっかけを作ってくれました。
Jさん、「日本でやりたいことリスト」、少しは短くなりましたか?
暑さに負けず、残りの日本滞在をたのしんでくださいね。
にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ


ちょと宣伝
たまーに
先生はとても上手に教えました。ありがとうございます。
と言われて、ウレシカナシイ気持ちになる教師S。
なぜカナシクなるのか、そこには深い理由が存在します。
くわしくは


17章
お読みくださいませ!

あしたは、ドイツのUさんです。
そうです、あしたも、お越しくださいませ!


留学生は見た! ―ハナの話



見た、見た!
P1070853.JPG

「留学生は見た!」第3弾は、ドイツのミヒャエルさんです。
ええと、なんだか、ドイツの人ばっかりになっていますが、たまたまです。
今学期のこのクラスは、11人のうち4人までがドイツからの学生でした。




画面が見にくいので、下に、書き写します。



時々ドイツと日本のマナーかちかんがちがうと思います。例えば
ドイツで風邪をひいたら、かならずハンカチを使った
ほうがいいです。使わないで、いやな音を立て、はなを
きれいにするためにほかのほうほうを使ったら、これは
マナー違反だと見られるかくりつが高いと思います。
日本は反対でしょうここでハンカチを使わない
ほうがいいと信じているようです。マナー違反だからです。




日本語教師として、ミヒャエルさんのこの作文を読んでまず感心したのは、
「いやな音を立ててはなをきれいにするためにほかのほうほうを使」う、
という部分。
「すする」という動詞が、まさか鼻水にも使えるとは思わなかったのでしょう。
知っている語彙と文法を総動員して、代わりの表現を編み出したのです。
おみごと!


そして、内容については、日本人として、そうだそうだ!と思います。
風邪の季節になると、あっちでもこっちでも、
ズズッ、ズズッ、といやな音が聞こえます。
お願いだから、ひと思いにズビ〜ッとハナをかんでちょうだい!と思います。
※ハンカチやティッシュで「鼻をきれいにする」ことを、「鼻を」と言います。
 「ガムを」とは別の語です。活用はおなじですが、アクセントが違います。


日本人のみなさん、
ラーメンやソバなどの麺類をすする音については、
日本の文化として理解してくれる外国人が増えています。
でも、ハナはだめです!!
あの音は、汚いです!

P1080884.JPG
ウリだって、そんなことしにゃい!

むろん、花粉症や慢性の鼻炎などで、
「かんでもかんでもキリがない」という方には、
同情の余地ありですけれど。


ともあれ、ミヒャエルさん、
日本人もハナをかまないほうがいいと信じているわけではないんですよ。
でも、近年は、人前で大きな音を立ててハナをかむのは恥ずかしい、
と思う人が、たしかに増えてきているような感じがします。
ご指摘の通りです。


ただ、ハナをかむとしても、日本人はハンカチは使いません。
ティッシュです。
ハンカチでハナをかむという習慣について、
日本人の私も、外国映画などで見て知ってはいましたが、
初めて実際に目撃したときはぎょっとしました。
日本人にとってハンカチは、ぬれた手や顔の汗をふくためのものです。
はなをかむときは、ティッシュを使います。


とにかく、私がずっと気になっていたことを、代わりに書いてくれて、ありがとう!
ああ、すっきりした♪


* * *

クールな外見に似合わず、じつはお茶目ちゃめなところがあるミヒャエルさん、
クラスでは、「ビールといえばミヒャエル」という感じで、
ほかの学生の作る例文で、よくネタにされていましたね。
ユーモアの感覚は抜群ばつぐんでした。
もっとお茶目な部分を見たかったのに、留学期間が終わってしまって残念です。

ドイツに帰ってからも、日本語の勉強をつづけてくださいね。
そしてまた日本に遊びに来てください!


自己紹介のとき、私のクラスをとった理由を聞いたら、
「単位のためです。」と答えたミヒャエルさん。
あれもユーモアだったと信じて、
シミズは来学期も生きていきます!
 にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ 

留学生は見た!―目の話


こっち見て〜!
P1080360.JPG

カメラを向けるといつもそっぽを向くウリ
そんなウリに読ませたい、「留学生は見た!」第2弾は、

ドイツのレベッカさん
の作文です。




画面では読みにくいので、下に書き写します。



ちょっとマナーと違うことなのだが、ドイツで誰かと話しているときちょくせつ
見ることは普通だ。ゃくに、相手の話を聞いている間違う
ところに目を向けるのは失礼ことだ。「あなたと話したくない。違う
話す相手をさがすよ!」とか、「あなたの話はつまらないよ」という意味を
ているからだ。
しかし、日本では、ずっとアイコンタクすると、日本人の相手が不安になる
場合が多いだろう。
そのため、私も日本では日本人の目ずっと見ないようにするが、ときどき
それで話が分からなくなってしまう。




じつは私も、日本人学生を相手に授業をするのが苦手です。
ほぼ全員が下を向いていることが多いからです。
外国人留学生相手の日本語のクラスとは、かなり雰囲気が違います。
留学生がキラキラした目をこちらに向けてくれる情景に慣れていると、
日本人学生相手の教室では、なかなかエンジンがかからなくて、つらい。

とはいえ、あまりにじっと目を見つめていると、
「私に(オレに)、気があるの?」と誤解されることもありそうですね。
眉と眉の間ぐらいを見つめるといいと聞いたこともあります。
少なくともそっぽを向くのはやめたほうがいいんじゃないでしょうか。
ましてや、ケータイの画面を見ながら話すなんて、淋しすぎます。

だから、ウリや、きみも、たまにはカメラにほほえんでくれたまえ!

* * *

初めての自己紹介のとき、「趣味は着物です。」と言ったレベッカさん。
日本人の友だちも多いらしくて、発音がじつになめらか。
若い友人たちとの会話から、生きた日本語の表現を拾い上げるのもうまくて、
私などより、ずっと「いまどきの日本語」が上手です。

ドイツに帰ってからも着物好き、日本好きでいてくださいね。
そしていつかまた、新しいゆかたを買いに、遊びに来てね♪


=補足=
ウリはカメラ(のレンズ)は大きらいですが、
ヒトの目はいやがりません。
おしゃべりするときは、じっと見つめてくれるんですよ〜♪
でれでれでれ......
 にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ 

※ついでにひとこと言いたい。
 マニュアル接客の、アノ件について!(↓)
続きを読む >>

留学生は見た!―バラバラ?


じゃんっ!
新シリーズの始まりです!
タイトルは、



「留学生は見た!」

P1080936.JPG


なーんて、シリーズ化するかどうかはわかりませんが、
留学生が日本に来て、「あれ?」「へえ!」と思ったことを、
日本語ネイティブの読者のみなさまに、ご紹介したいと思います。

千葉大学に留学中の学生たちが、先学期、書いてくれたものです。
私が担当する読解のクラスでは、日本の小説やマンガを教材に使っています。
その一つ、『ダーリンは外国人』の中に、「ざるそば問題」というのがあります。
そばをすするときの、例の「ずずっ」という音をめぐるお話です。

それを読んだ後、マナーというものについて、
自文化との違いを感じる例があったら教えて、と頼んで書いてもらいました。

3人の学生が、ブログへの掲載を快諾してくれました。
ちょうどお盆休みの時期ですので、文型の勉強はお休みして、
今週は、「留学生は見た!」シリーズ全3回をお楽しみください。


では、第一弾は、ドイツのラースさんです。
※国や名前を出すことについては、もちろん本人の承諾を得ています。



写真でもスキャン画像でも、どうもうまく表示できないので、
下に書き写します。
日本人読者のために、最小限の訂正を入れました(赤字と灰色部分)。



マナーいはんとは言えないか知らないが、日本ではよくあるバラバラに
食べはじめるパターンはドイツではけっこうしつれいかなと思います。
日本ではとくにめんるいの場合では、「のびちゃうから」といって、バラバラ食べ
はじめることが多いと思います。ドイツはふだん、みんなの注文が来て
からでないと食べはじめない。日本の家でもみんながそろってから食べ
はじめることも多いと思うが、たとえばお父さんがひとりで食べること
も多いという気がします。ドイツでは、そういうの「あら、わいそう」と
われます。あまりないパターンだと思います。



な〜るほどなあ。
でも一応、日本人も

「のびちゃうからお先にどうぞ。」
「すみません、じゃ、遠慮なく。」

といったやりとりをするのが、それなりのマナーではあります。
ラースさんはすでにそのあたりは、観察ずみでしょうけれど。


そして「個食」、いや、「孤食」のお父さん、
これはたしかに、かわいそう!
でも、考えようによっては、どんなに遅く帰っても、
お父さんのための食卓が用意されているだけマシなのかもしれません。
孤食せざるをえないような日本社会の「働き方」(「働かせられ方」か?)が、
そもそも、人間としてマナー違反なのかも!


ところで、私は、ラースさんのこの文章を読んで、
日本という外国で暮らす留学生のみなさんの、「現場」を想像しました。
たとえば、「のびちゃうから」なんていうフレーズ一つから、
単語の意味や、文法や、表現にふさわしい場面や、文化まで、
いろ〜んなことをぐいぐい吸収していくんですね。
スバラシイ!

* * *

ラースさんは、クラスの初めの自己紹介のとき、
福島の原発事故についても少し触れていました。
東日本大震災の後も留学を取りやめずに来てくれて、ありがとう!
そして滞在中、福島の三春町まで行ってくれたことにも、感謝します。
それと、いち早く脱原発を決めたラースさんの国を、私は尊敬します。


ラースさん、またいつか、日本に来てくださいね!
ドイツに帰ってからも、このブログに遊びに来てくださいね!



それにしても......、
「個食」と「孤食」が一発変換されたことに
チョーびっくり!
IMEよ、なんて偏った日本語能力なんだ......
 にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ